【From パリ支局】髙田賢三さん、新ブランド「K三」を発表!

--文化出版局パリ支局より、イベントや展覧会、ショップなど、パリで日々見つけたものを発信。

世界的デザイナーでファッションブランド「ケンゾー(KENZO)」の創始者でもある髙田賢三さんが、ホーム&ライフスタイルのラグジュアリーブランド「K三(ケースリー)」を発表した。
ファッション、インテリア、アートの分野でも、その才能を発揮してきた賢三さん。来月で81歳を迎えるが、また新たな未来に向かって動き出した。
1月17日にはパリのサンジェルマン大通りにショールームをオープンし、同日から開催される室内装飾のトレードショー「メゾン・エ・オブジェ」でもコレクションが披露される。

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サンジェルマン大通りにオープンした「K三」のショールームにて。


「80歳で再出発ですよ(笑)。3年前くらいに家具の仕事をして、それが評判よかったので始めることになりました。こうゆうチャンスをもらったから、活かさないとね。前から少しずつ準備をしていたけど、作り始めたのは4か月前。本当に間に合うのか心配でしたね」
コレクションは、家具、リネン、カーペット、テキスタイルなどで構成され、鮮やかな色彩や斬新な柄をふんだんに取り入れつつ、「Maiko(舞妓)」、「Sakura(桜)」、「Shogun(将軍)」の3つのテーマで展開。伝統の技術を継承するイタリアのメーカーや日本の職人などとのコラボレーションにより製作され、東洋と西洋の美が融合する賢三さんの唯一無二のクリエイションが表れている。

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華やかさの中に日本の奥ゆかしさや凛とした気品が表現されたテーマ「Maiko」の部屋。


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自然にインスパイアされたテーマ「Sakura」のベッドリネンや器。パステル調の優しい色合いでまとめられている。


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日本の伝統的な金継ぎの技法を取り入れた花瓶。


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日本の粋や荘厳さが力強く表れた「Shogun」の部屋。


ブランドのネーミングは名前の"賢三"から。
「僕のアイデンティティーが伝わるものにしたかったんだよね。ずいぶん考えて、なかなか見つけられなかったんだけど、イタリアで2時間の車の移動があって、その時にアイディアが浮かびました。ヨーロッパの人にもわかりやすいし、アルファベットの"K"と日本のイメージの漢字の"三"が入って、そのミックスがおもしろいかなって思って。やっぱり名前って大事ですからね」

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タオルや小さな器など、暮らしにすぐに取り入れたくなる製品も充実。


最後に賢三さんから、デザイナーを目指す読者へのメッセージも。
「ファッションをやりたいって気持ちがあったら、途中で折れないで、とことんやるべき。目標をきちんと持って、それに向かって努力していれば、必ずチャンスがまわってくると思うんだよね。エモーションを豊かに持って、敏感に色々なものを吸収して、チャンスをうまく掴み取る、っていうイメージでやっていくといいんじゃないかな。冒険はどんどんしたほうがいい。失敗してもいいから目的に向かって、がんばってほしいと思います。僕の人生も本当に冒険ばかり。でもこの歳でまだやっているんで、嬉しいですね」


Photographs : 濱千恵子 Chieko Hama
Text : 水戸真理子 Mariko Mito (B.P.B. Paris)


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