アーティスト、みやかわくんの最新MV『rhythm』のクリエイションの裏側に迫る!衣装の王冠は文化服装学院の学生が製作

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starring:miya , director:Kenji Tomita , choreographer:yu-shin , stylist:Kazuya Mishima , hair and make up:Yukiko Hongo


高校時代にTwitterや動画投稿サイトなどに投稿した動画が、中高生を中心に話題となり、今ではYoutubeチャンネルの登録者数が74.5万人にものぼる人気アーティスト、みやかわくん。そんな彼の最新曲『rhythm』のミュージックビデオの製作秘話を装苑ONLINEが特別にお届けします!
今回のMV は、"孤独な王様"をイメージして作り込まれた衣装やヘアメイク、そして、みやかわくん自身がデザインを担当したニューバランスのシューズといった、ファッションにもぜひ注目して観てほしい!実は、映像の中で象徴的なモチーフだった王冠は、なんとスタイリストの三島さんの提案で、文化服装学院帽子・ジュエリーデザイン科の大澤彩乃さんが作りました。
MV『rhythm』のクリエーションについて、みやかわくんをはじめ、ディレクターの富田兼次監督、スタイリストの三島和也さんにインタビューを敢行。クリエイターを目指す読者に向けたメッセージもいただきました。また、王冠で貴重なコラボレーション製作を経験した大澤さんにもお話をうかがいました。



今までにない
 コンセプチュアルな衣装やメイクで、
 新たな一面を見せられたと思います

      ―アーティスト みやかわくん

「これまで、今回のMVほど派手なメイクや個性の強い衣装を身につけたことがなかったのですが、この撮影を通して、自分自身を飾り付けることの楽しさに気付きました。ファンの方々には、今までに見せたことのない、僕の新たな一面をお見せすることができたと思います。また、"王様の孤独"という決まったシチュエーションの中で、衣装やメイク、小物を使いながら、細かい表情やしぐさで、どう魅せるかにこだわったので、そこにぜひ注目してほしいです。
そして、今回、好きなブランドであるNew Balanceのスニーカーを自分で監修して作れたことが本当に嬉しかったです!オールブラックをベースに、ネイビーをアクセントとして取り入れ、シックな印象で統一して使いやすさを重視してデザインしました。文化服装学院の学生さんとのコラボレーションもそうなのですが、本来ならば相容れないであろう異色なクリエイションが合わさっていることも、今回のMVの魅力ですね。」

Fromみやかわくん→未来のクリエイターたちへ

「僕は、この世の中の全員がクリエイターだと思っています。ただし、それぞれが思い描いているクリエイターになるためには、思い立ったらすぐに行動に移すことが重要だと思います。そして、もう一つ大切なのは"楽しみながら創る"という過程を大切にすることですね。一緒に頑張りましょう。」



新曲rhythmが、
"みやかわくんが冠を被っているMV"として、
        認知されると嬉しいですね

       ―ディレクター 富田兼次監督

「今回のMV撮影のオファーをいただいたのは、みやかわくんが初の武道館でのワンマンライブを終えたタイミングでした。なので、『rhythm』の楽曲の中に、ライブを終えた後の感傷的な雰囲気が感じられる気がしたことから、"王様の孤独"いうコンセプトが思いつきました。
MVは、映画やCMとは違ってセリフがないので、ビジュアルだけで表現しなければいけません。なのでロケーションやセットももちろん大切ですが、衣装やメイクはその人物のキャラクターを明確にするために重要です。今回は、"王様の孤独"というコンセプトに沿って、衣装では気品や優雅さ、メイクでは感情を表現してもらいたいと思っていました。個人的には、他の人のアイデアも生かしながら作りたかったので、スタイリストの三島さんやヘアメイクの本郷さんのご提案を受けつつ、進められて良かったです。今回はセットがシンプルなので、衣装とメイクの力でMV全体の世界観が出来上がったと思います。
学生の方に作ってもらった王冠は、王様を分かりやすくビジュアルで表現するために、スタイリストの三島さんに、初めから王冠ありきで相談をしていたので、無くてはならない存在でした。今回の楽曲『rhythm』が、「みやかわくんが冠を被っているMV」として、認知されると嬉しいですね。MVの内容に関しては、企画意図を説明して、作品の理解をせばめてしまうのはつまらないと思っているので、観た方が自由に解釈してください!」

From富田兼次監督→未来のクリエイターたちへ

「諦めずに実直に、"次はもっと良いものを!"と作り続けることがクリエイターにとって重要だと思います。」



前半の孤独で暗い印象の王様から、
 後半にかけて道が拓けて
     明るくなっていく王様を
        衣装で表現しました!

      ―スタイリスト 三島和也さん

「まず衣装を考えていく際に、王様のイメージから、王冠がないとはじまらないという話に富田さんとなり、文化服装学院の学生さんに王冠製作を依頼するところからスタートしました。なぜ文化服装学院の学生さんに依頼したかというと、『装苑』本誌の企画の撮影時に文化学園の構内を見て回る機会があって、教室や施設がキラキラして見えて学生さん達も楽しそうに感じたんです。それもあって、「ここで学ぶ学生さんに作ってもらえたらいいものができそう!」と直感で思い付きました。また、いろんな作品を作っている学生ならではのインスピレーションが欲しいというのもありました。打ち合わせを数回しかしていなかったけど、"ダークで大人っぽい王冠"という製作の趣旨をしっかり理解してくれていましたね。
今回の衣装は、みやかわくんがデザインしたNew Balanceの靴を主役に、彷徨っている王様が、新たな道を見つけていく物語をテーマに作り込んでいきました。冒頭のシーンは、王様の孤独感を演出するためにダークサイドをイメージして、全身黒の衣装。王冠とメイクを目立たせるためにシンプルにまとめつつも、王様を意識したゴールドのブローチをつけたのがポイントです。王様感を一番意識したのは、途中で出てくるナポレオンコートのスタイリングです。でも、現代的な王様にしたくて、sacaiのミリタリーっぽいジャケットをチョイスしました。また、白黒映像の部分ではフォーマルなものではなく、あえてテキスタイルに遊び心があるCOMME des GARÇONSのスーツをセレクト。襟には、冠に使用したビジューを着けて、それまでのストーリー性を崩さないように統一感を持たせたました。最後のダンスシーンは、新たな道を見つけて歩き出した王様の明るい感じを表現するために、最初の印象とは真逆で衣装をオールホワイトにしました。テーマ通り、前半の暗い印象の王様から、後半にかけて明るくなっていく王様を表現できたと思います。」

From三島和也さん→未来のクリエイターたちへ

「『好きであること』が大切だと思う。それが変わらなければ、夢は開けます。ずっと同じことをしていると飽きてしまうかもしれないけれど、初心に帰ったり、原点回帰することで、また面白さを見出して続けることができるのかもしれません。」



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左:文化服装学院 帽子・ジュエリーデザイン科3年の大澤彩乃さん photographs : Shunya Sasaki(B.P.B.)
右:王冠の製作風景

MVの中で、みやかわくんの存在をより際立たせていた"王冠"は、文化服装学院、帽子・ジュエリーデザイン科3年の大澤彩乃さんが手がけたもの。今回、スタイリスト三島さんからの依頼でキーアイテムともいえる王冠作りでMVのクリエーションに参加した大澤さんに、学校の課題との違いや、こだわったポイントなどを聞いてみました。

「今まで、コンテストやファッションショーのために、テーマに沿って製作することはありましたが、外部の方からの依頼は今回が初めてでした。"ダークで大人っぽい王冠"というテーマを元に、先生と相談しながら進めていきました。まず、土台となる形をざっくり作って、ビジューなどのパーツを用意して、これはここに配置したらいいんじゃないかなというのを見ながら、形作りと装飾をほぼ同時に進行しました。デザインポイントになるビジューの色は、三島さんからのリクエストで、青を多くしたいとのことだったので、アンティーク系の青と、オレンジとピンクを基調に、クラシックなイメージに仕上げました。
王冠を被るみやかわくんの華やかな顔立ちと、王冠とのバランスに一番気をつけましたね。服を目立たせるために製作するファッションショーのときとは違って、メインの人を立たせながら存在感を出すような今回のクリエーションは、初めての経験でとても勉強になりました。製作期間が一週間というかなりタイトなスケジュールでしたが、注文されたテーマの意図を考え、汲み取りながら、楽しくつくることができました。」

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