ミナ ペルホネン皆川 明と、陶芸家のアンネ・ブラックの共作の場所へ ―「FOREST IN THE OCEAN」にむけて

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photographs : Norifumi Fukuda (B.P.B.)

手作業から生まれる、質の高いオリジナルテキスタイルを用いた服づくりに定評のあるブランド、ミナ ペルホネン。近年ではそのデザインの独創性が世界的な注目を浴び、リチャード・ジノリ(陶器メーカー)やクヴァドラ(テキスタイルメーカー)など、インテリアやデザイン分野との協業でも存在感を高めている。

この冬、新たに、チーフデザイナーの皆川 明さんが陶芸デザイナーとの共作を発表。共に制作を行なうのは、デンマーク・コペンハーゲンの人気デザイナー、アンネ・ブラック。東京で二人が制作した陶芸作品が、11月10日(金)より19日(日)まで、東京・青山「スパイラル」5階のミナ ペルホネンのショップ「call」で発表となる。発表に先がけて、制作真っ最中の二人のオープン・アトリエを訪ねた。


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皆川さんとアンネさんの共作は、東京より以前、2016年12月にデンマーク・コペンハーゲンで行なわれていた。その際に完成したのが、上の写真の壺や飾りプレートなど。


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右の写真が2016年に作られたお皿。左は、今回、皆川さんが絵付けをしたお皿。「実は、これはもともと東京への輸送中に割れてしまったお皿なんです。割れてしまったこともデザインとして活かせるのではないかな、と思い絵を描いてみました」と、楽しそうに教えてくれた皆川さん。


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二人の共作は、アンネさんが形を作り、皆川さんが絵つけを行なうことで完成する。2016年にデンマークで初めて共作を行なった際は、すべての作品にデンマークの土が用いられたが、今回はアンネさんが初めて日本の土での制作に挑戦。選ばれたのは、信楽焼(滋賀県)の土。

アンネさん「名古屋に住む友人に〝デンマークの土の性質に似た、日本の土は何?″と聞いたら、信楽焼の土を薦めてもらいました。今、まさに触りながら信楽の土について理解を深めているところですが、デンマークの土に比べて粘性が少ないように感じます」

皆川さん「展覧会の名前『FOREST IN THE OCEAN』にもある通り、アンネさんとの共作では、森の風景を一つの大きなテーマにしています。僕自身としては、アンネさんが作り上げた形に触発され、その場でインスピレーションを受けて即興で絵を描いています。予定調和ではなく波長を合わせていく、ということでしょうか。その発想や描き方は、テキスタイルのデザインをする時とほとんど共通していますね。デンマークも日本も、美しい森林の印象が濃厚な国。そのために、アンネさんも僕も、互いのインスピレーションが自然とそこへ向かっていくということがあるのでしょうね」


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アンネさん「私は海のイメージを思い浮かべ、そのアンビエンスにのって形を作っています。すると自然に形が生まれてくるのです」


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アンネさんとの共作で、絵付けに用いる色は「あえて絞りました」という皆川さん。この時に用いていたのは、たった3色だった。たくさんの色と光が交差する、ミナ ペルホネンのテキスタイルとの違いはそこにあるのかもしれない。今回制作された作品は焼成後、11月10日(金)よりお披露目となる。できあがりを、お楽しみに!




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写真左/アンネ・ブラック www.anneblack.jp
右/皆川 明 www.mina-perhonen.jp


「Anne Black + Akira Minagawa
FOREST IN THE OCEAN」
期間:2017年11月10日(金)~19日(日)
場所:call
   東京都港区南青山5-6-23 SPIRAL5階
時間:11:00~20:00
TEL:03-6825-3733
※初日の19:00~、皆川さんとアンネさんが店頭で皆さんをお迎えします。





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『装苑』2017年12月号、10月28日発売

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