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装苑編集部

SO-EN editors 装苑編集部

2016年で創刊80周年を迎えるファッション誌『装苑』編集部によるブログ。ファッション、音楽、アート、漫画、フード、イケメン、デートスポットなどなど、それぞれの編集スタッフが好きなテーマを掲げて、いつもよりちょっと軽いタッチで日替わりコラムを更新していきます。たまに、お知らせも!

男の子と行きたい99の場所♥ vol.2 文学青年と出会えるかも!? 東京国際文芸フェス

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妄想多めでお送りする実用系(を目指す)恋愛コラム。プライベートも切り売りしつつ、モニター画面越しに恋に悩める装苑BOY&GIRLに届け......!

文学青年と出会えるかも!? 東京国際文芸フェス

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こんばんは。1週間って早いですね。前回更新してからまだ3日ぐらいしか経ってない気分です。締切に追い立てられてるので、今週はサクッと10分で更新させていただきます...!!(切腹)

さて、装苑の読者の中には、本好きさんが多数いるのではないかと思います。先週は、東京国際文芸フェスでしたね。というわけで、今日は(タイトルは不純ですが)文芸フェスについてご紹介したいと思います。今回私は「村上春樹の晩餐会」なるものに出席してきました。

村上春樹の作品に出てくる料理を再現するという(村上ファンにとっては)なんとも粋な企画です。この日をワクワクして待っていました。
写真の料理は、その夜に振る舞われたうちの一皿です。後ろに写っている「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」になぞらえた、かぶのフライにアボカドのムースを添えたメニューです。このムースが、レモンが効いていてふわふわでとってもとっても美味しかったんです...!(余韻に浸る)まあ、お料理の話はさておき、
恋愛コラムコーナーなので、(やや強引に)恋愛に話を持っていきましょう...。

村上春樹好き(通称 村上主義者)は、自身が村上ファンであることを普段の生活では(できるだけ)隠していることが多いです。それは「村上春樹が好き」と発言した際に周囲の空気が一瞬ひやっとするのを肌で感じているからです(そんなに鈍感じゃないんです)。なので、日常会話の中で「好きな作家誰?」と聞かれて、(意を決して)「む、村上...」と口を開こうとするとき、村上主義者は、踏み絵を前にした隠れキリシタンのような気分になるのです...。そんな思いを抱えているので、似た者同士が集まると、普段は話せないようなことを気兼ねなく話せる。一緒に盛り上がれるし、打ち解けやすい。本に限らずほかの分野でもいえることですが、同じ趣味を持つ者同士でつながれる小さなコミュニティは、なんていいんだあ!!!!と心の中で叫びました。

カルチャーはいいものですね。乾いた都会の生活の心の潤いですね。
28日発売の次号の装苑は、ナイスタイミングでカルチャー特集号です(宣伝)
気になった方はぜひそちらも!

「恋愛につながってない!」とモニター画面から石が飛んできそうですが、村上春樹の晩餐会は昨年に開催されたときは、なんと村上春樹合コン(!)という企画名だったのです。ところが残念なことにカップル成立には至らず...。今年は晩餐会と相成ったのでした(合コンってタイプでは確かにない...)。

とはいえ、文芸フェスには、ほかにもたくさんイベントが催されているので、本好きな人はぜひ来年(1年後ですが)チェックしてみてください!

東京国際文芸フェス
tokyolitfest.com



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Editor profile

ayaposse
86世代。雪国生まれ。ソフィアコップラとアメリカのYA小説家フランチェスカ・リア・ブロックの影響を過度に受けた10代を経て、現在はコンクリートジャングルの片隅(装苑編集部)で日々奮闘中。好きな食べ物は生ガキ、しめさば、白子ポン酢(単なる酒好き)。赤い洋服を見かけたら連れて帰るのが使命。最近始めたピラティスで運動不足をカバーするのが今年の目標。


まんが大スキ!! vol.1 一条ゆかり『女ともだち』

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時代もジャンルも世間の評価も隅に置いて、きっと誰かのマスターピースになる漫画を、絶対評価で紹介していきます。

一条ゆかり『女ともだち』(集英社)

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 「男の友情」とは良く言いますが「女の友情」ってあまり聞かないですよね。「男の友情」というと大抵体育会系のイメージで「同じ目標に向かって努力した!」みたいな安直な感じがありますが、それを魅力的に描いた名作は古今東西たくさんあります。では「女の友情」とは?今日の漫画は『女ともだち』です。

 一条ゆかりの名前は、少女漫画を読んできた人なら知らない人はいないでしょう。『りぼん』全盛期を支えた漫画家の一人で、代表作『有閑倶楽部』は今でも『コーラス』(現『Cocohana』)に舞台を移して不定期連載するほど、長きに渡りファンを虜にしています。ドラマ化された『砂の城』『デザイナー』や、映画化された『プライド』など、漫画をあまり読まない人でもその名前を知っている人は多いのでは?

 一条ゆかりは「女の友情」を描くのが抜群に上手な作家です。例えば、代表作『有閑倶楽部』の主役となる6人のメンバーのうちの2人の女の子、悠理と野梨子。悠里は運動神経抜群の男勝り、野梨子は舞踊茶道を極める文化系と、正反対の性格ですが、互いの領分をわきまえながら嫌みを言ったり褒め合ったりする2人の関係性に、たまらなく理想的な女同士の友情を感じます。

 今回取り上げる『女ともだち』も、映画役者として四苦八苦しながら成長する2人の女の子の友情をメインに、それをとりまく人々の群像を照らし出す作品です。

 主人公菜乃は幼い頃に両親を亡くしてから、落ち目の30代女優である叔母の世話をしながら暮らしています。菜乃は、はっきりとものを言い、可愛げないなどと男子に言われてしまうような女の子、叔母のように女優の道に進むなどちっとも思っていません。一方、菜乃の親友のこずえは、女優を目指している女の子。いつも自信なさげですが、とても優しく気遣いができ、お嫁さんにしたいとみんなに言われるような女の子です。正反対の性格の2人ですが、互いの自分にない部分に惹かれあう、親友同士です。

 2人はひょんなことから、同じ映画に役者として出ることになってしまいます。この映画の撮影を通じて、お互いに恋愛をしながら、時に決裂し、時に和解し、思い悩みながら、友情を紡いでいきます。

 ここまでの解説で展開は予想がつくかもしれませんが、菜乃とこずえの親友同士は、ともに同じ役者の男の子を好きになってしまいます。「女同士の友情は血よりも濃くて恋よりも薄いのが常識よ」という本作屈指の名ゼリフがありますが、2人がこのセリフをいかに乗り越えていけるかが、作品を盛りあげます。

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 でも、この作品に描かれているのはこの2人の友情だけではありません。「母娘の友情」という複雑なテーマをポップに描くのがこの作品の見どころ。今はどうしようもなく見えるこの母も、かつては思い悩む若い自分のように、恋と友情に苦しみながらも決断を続けてきたということ。それを受け入れられたときに、母と娘の関係は友情に変わるのではないでしょうか。

 登場人物全員が、今にも飲みに行きたくなるほど生き生きと描かれます。彼ら彼女らの感情の起伏がありありと読み手に伝わってきますし、だからこそ困難を乗り越えた友情に、心が動かされます。

 同じ目標に向かっていくことで深まる友情はありますが、同じ相手を好きになってしまうと友情は大きな危機を迎えます。そこで思い悩み、成長して、大人になる。この作品には大人になったからこそ大切にしたい友情が描かれています。

 出会いと別れの季節に一条ゆかり『女ともだち』、いかがでしょう。


一条ゆかり『女ともだち』(集英社文庫・全2巻)




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Editor profile

安原まひろ
1987年神奈川県生まれ。学校では文学や芸術などお金にならないことを学ぶ。食とカルチャーを愛でつつ『装苑』編集部で女子力を磨く日々。


乙女のたしなみ vol.1 フライデー・ナイトレター

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永遠の女の子に贈る。いつの日も心に留めていたい"乙女のたしなみ"を主観で綴っていくフライデー・ナイトレター。

フライデー・ナイトレター

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ふとしたときに、東京は、どこか春の香りを感じる季節になりました。
はじめまして、りょこです。
このコラムは、宛てのない手紙を書くような気持ちで
私が思う、"乙女のたしなみ"を綴っていけたらと考えています。

世間のハナ金、だけどわたしはちょっとセンチメンタル。
ひとりでアルコールも気分じゃない
でも、優しい夜に包まれて健やかな週末を迎えたいあなたに。



鈴蘭とか紫陽花とか霞草とか、
白とか青の花に惹かれることが多いけれど
赤い薔薇って、魅力的すぎて定期的に再熱します。

薔薇といえば、ずっと気になっていた
それこそ数年気になっていた
スミスのローズバットバームをこの冬ついに購入しました。

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定番というか、なんというか、
でも私はずっと欲しくて。

価格だけの話をしたら数年悩む?と思われそうだけど。
改めて、やっぱりこの、独特の素敵なデザイン、たまらないよね、
バッグに入ってたら美しいなって思って買いました。
(最近また寝る前にソニア・パーク氏の本を毎晩読んでるからその影響もありそうだけれども、)

ブランドコスメも大好きなのだけど
この、薬局生まれの老舗コスメのパッケージってたまらなく愛おしいものが多々ある気がします。愛用のコレスルージュ然り。

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KORRESはアテネ最古の薬局からスタートしたそう。


ラグジュアリーブランドのコスメの魅力とはまた違う憧れがあって
価格は様々に違えども、わたしの中での愛おしさならシャネルにもディオールにも、
サンローランにも劣らないのです。

オンリーワンであるもの、
その優劣は一言で片付けられません。
国も文化も時代もジャンルも超えても
本当に美しいものってやっぱり美しいです。

好き、嫌い、似合う、似合わない
そんな隔たりを悠々と越えるのが
美しさの魅力の一つだとおもうし、だから、人も物も、美しいって強さだと
私は思っています。
バッグの中身、持ち物、今回のリップケアも。

見せびらかさない美学、つまりは
心に留めておきたい乙女のたしなみではないか、と考えている今日この頃です。



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Editor profile

ryoco
六月の朝生まれ、蟹座。文化服装学院FD専攻卒業後、装苑のアシスタントに。服とファッションと花とリボンがすき。白はずっと好きな色で、黒はずっと憧れている色。憧れを壊さない大人になりたいです。


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