
本日発売の「装苑」最新号は、個人的にも毎年楽しみな衣装特集!
ミュージシャンのビッケブランカさんのライブステージ衣装を手掛けたことについて、私のインタビューも掲載されています!

先月ファイナルを迎えた、「ビッケブランカULALA TOUR 2018」のライブツアー。
昨年のツアーに引き続き、私のブランド「S for Shoko」でステージ衣装の制作をしました!

春のツアーのコンセプトにちなんで、ピンクのつなぎをベースに、ヴィンテージのUSアーミー空軍ワッペンなどを装飾して。メンバー一人一人、ワッペンのデザインやレイアウトも変えて、世界にひとつしかないレア物ワッペンも贅沢に使いました。

ビッケは、ステージ上でピアノを弾きながら歌ったり、ダンスのパフォーマンスもあるエンターテイナーなので、衣装の動きやすさとデザインの華やかさには細部までこだわって。


ビッケが手を広げた時には、ゴージャスなゴールドの装飾が!

実は、バックスタイルには、こんなに豪華な装飾をつけていたのです♪

ツアーは先月ファイナルを迎え、渋谷公演まで大盛況!

こちらは、去年のライブ衣装。
身体が動いた時の燕尾の揺れ方を計算してシフォン生地を重ねてダブルにしたり、ピアノを弾く時に肩甲骨が動いて背中が窮屈にならないように襟の下の隠れた部分にストレッチ生地を仕込んだり、腕をまくった場合の袖の見え方など、機能性も重視してデザイン。

パフォーマンスに強い意思を持つビッケ本人とは、毎回何度も話し合いをしてイメージ疎通をしっかりし、実際に着用して目の前で演奏してもらったりと、ミーティングとブラッシュアップを重ねています。
こだわりやアイディアがいつも明確なビッケなので、話しているといつも色々な閃きがあります。

ミーティングを反映して描いたデザイン画の一部。

機能性にとことんこだわりつつも、デザインでは華やかさとエレガンスを保つようにして。

今回も、バンドメンバー4人の衣装についても、ステージ上での彼らの役割りと、それぞれの楽器を弾いた時の身体の動き方をリサーチし、それぞれの個性を活かしつつも、トータルで見てバランスを取りながら個々のデザインを。

私にとって「ステージ衣装」制作は、ブランド運営とはまた少し違う意気込みでのクリエイション。
ブランド「S for Shoko」で発表する年2回のコレクションでは、私自身の表現が大きな軸になっていますが、ステージ衣装の制作は、ミュージシャン本人や制作スタッフと話し合いを重ね、お互いの意思を尊重しながら最終的にベストなものをクリエイトするという点で、私が今までアーティストとして取り組んで来た数々のブランドとのコラボレーション制作の感覚のほうが近いと感じています。
デザイナーとしては、双方にまた違った興味深さがあります。

音楽とライブ鑑賞は私にとって一番の趣味なので、ミュージシャンのステージ衣装を手掛けることは「喜び」そのものです!

去年に引き続き、今年もビッケブランカのツアーの衣装も手掛けることになりましたが、ツアーのテーマやステージのコンセプトに寄って衣装も毎回違ったクリエーションになりますし、お互いにとって今後も表現の可能性は計り知れないと感じています。

また同時に、彼自身がアーティストとしてエネルギッシュに上昇していく姿が、デザイナーの私にとってもアイディアの源になっているのだと思うと、コラボレーションもやはり人と人の関係。
強い思いや情熱を感じられるアーティストの衣装を作れることは幸せ。デザイナーとして、女の子のステージ衣装などもいつか手掛けてみたいなどと、夢も広がります。
「装苑」9月号のインタビューも、合わせて是非チェックしてくださいね!
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SHOKOウェブサイト www.shoko-art.com
S for Shoko http://sforshoko.com
S for Shokoオンラインショップ https://sforshoko.official.ec
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