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前田エマ

モデル

Emma Maeda 前田エマ

1992年神奈川県生れ。2015年春、東京造形大学を卒業。オーストリア・ウィーン芸術アカデミーに留学経験を持ち、在学中から、モデル、エッセイ、写真、ペインティング、朗読、ナレーションなど、その分野にとらわれない活動が注目を集める。2012年、2014年には個展を開く。そのほかに、芸術祭やファッションショーなどでモデルとして、朗読者として参加。今後も、ものづくりという幅広い観点から表現活動を続けていく。ナウファッションエージェンシー所属。

祖母の買い物。

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幼い頃から

祖母と出かけるのが好きだった。

小学生の頃は クリスマスになると

いつも二人でディズニーランドへ行って

ダンボに乗って パレードを観て

ご飯を食べて 帰った。

お出かけするときは 決まって横浜の高島屋で

ラーメン、ステーキ、寿司などの食品サンプルが

ごちゃっと ずらーっと並んだ レストランでご飯を食べた。

資生堂パーラーにも よく行った。

祖母は なにかと いろいろなものを買ってくれた。

二人で買い物へ行くこともあるし

祖母が 見繕って 買ってきてくれることもあった。

祖母は ギャルが服を買うようなお店にも ひとりふらっと入って

ピンクのTシャツなんかも 買ってきた

(これは さすがに着られなかったけど)。

祖母は 買い物が好きな人なんだろうとおもう。

私は普段 買い物をするためだけには 出かけない。

必要なものを 買いそろえる為には 出かけるけれど

服とか靴とか そういったものを買うためだけに 外へ出たりは しない。

でも 本当に時々

嫌なことや モヤモヤすることとかがあると

「服を買うぞ」と覚悟して 買い物へ行ったりする。

でも そういうときに限って 欲しいものと出会えない。

増大した もやーっとした気持ちを引きずって 帰宅したりもする。

何年か前に そんなことを祖母に話したら

祖母は こう言った。

「そういう時は 一本でもいいから 花を買って帰るといいの」

それから 私は

何かと 花を買うようになった。

うきうきした時も どんよりした時も 

感謝したい時も 何かを失った時も。

そんな祖母が 先日80歳になった。

横浜のホテルで 傘寿のお祝いをした。

私は 今まで自分では買ったことのないくらい

大きな花束を買った。

一本の花を 家に連れて帰る その嬉しさを

教えてくれて ありがとう。

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