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前田エマ

モデル

Emma Maeda 前田エマ

1992年神奈川県生れ。2015年春、東京造形大学を卒業。オーストリア・ウィーン芸術アカデミーに留学経験を持ち、在学中から、モデル、エッセイ、写真、ペインティング、朗読、ナレーションなど、その分野にとらわれない活動が注目を集める。2012年、2014年には個展を開く。そのほかに、芸術祭やファッションショーなどでモデルとして、朗読者として参加。今後も、ものづくりという幅広い観点から表現活動を続けていく。ナウファッションエージェンシー所属。

赤い忍者

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「忍者になりたい」

ある夜に 突然 そう思ったら うずうずして眠れなくなった。

ことの始まりは 漫画「NARUTO」を全72巻揃えたこと。

小さな頃からテレビアニメで観ていたそれを

最近になって 初めて漫画で読み出したら

もう 止まらなくなってしまって

会う人 会う人に「NARUTO」を読むように推奨するまでになってしまった。

私が「NARUTO」に惹かれる理由はたくさんあるけれど

いちばん 心が ぐっとなるのは

本当の悪者が ひとりも出てこないところだ。

こちらから見れば敵であっても

その敵にも 大切な人や 大事な過去があって

それを守るために戦う ひとりひとりの人間の生き様が

とても丁寧に描かれていて 心酔してしまったのだ。

「耐え忍ぶ者」

忍者には そう簡単にはなれやしない。

けれど 忍者になりたいな。

まずは 服装から。

忍者は いつも同じ服を着ている。

そういえば あるデザイナーさんが 言っていた。

「私は いつも同じ格好。

同じシャツ 同じパンツ 同じ靴をたくさん持っています。

同じといっても 毎年買いそろえるから すこしづつ違うのだけれど

本当に好きで 着心地がよいものをと思ったら この格好が いちばんなんです」

私も そうなりたいな。

お気に入りのカタチを見つけて 毎年 それを揃えてみたい。

それが ひとつづつ クタクタになっていく様子を 楽しんでみたいな。

でも 私は まだそれに出会えていない。

それに 私は まだ そんなに生きていないので

まだまだ どうしても いろんな洋服を着てみたいと思ってしまう。

その もやもやした 気持ちを 仲の良い人に話したら

「じゃあ まずは 色を決めてみたら?」と言われた。

「エマちゃんは 赤と白が似合うから いつも 赤と白を着てみたら?」

次の日から 私は赤と白を なるべく着るようにしてみた。

もともと 赤と白は 自分にとって しっくりくる色なので よく着ていたけれど

黒い服が好きなので 黒を着ないことには すこしばかり 寂しい気持ちがあった。

赤いワンピースは 私にとってお気に入りで

どの季節でも 一着は持っているように心がけている。

赤を着ると 褒めてもらうことが多くて 嬉しいし

目立つ色なので 仕草とか立ち振る舞いを いつもより丁寧にしようと 心がけている(つもりだ)。

白を着るときは 全身 真っ白で組み合わせることが多い。

白は 汚れが目立つけれど 

その分 服のお手入れを気にかける。

靴は なるべく黒を履く。 足元はカチッとさせたい。

そんな風に 赤と白の毎日を送っていたら

ときどき着る黒が すごく緊張するものになった。

今まで黒を着るときは 無難に 適当に着ていたかもしれないと思った。

赤と白の毎日は まだまだ続くと思う。

でも 黒との付き合い方が もっと素敵なものになるかもしれない予感がする。

まあ 赤い忍者なんて 目立ってしまって大変だろうけれど

ナルトだって オレンジ色の忍者だし ね。

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(そんな赤と白はinstagramで)

 

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