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前田エマ

モデル

Emma Maeda 前田エマ

1992年神奈川県出身。東京造形大学在学中からモデル、エッセイ、写真、ペインティングなど幅広い分野での活動が注目を集める。現在は雑誌、WEB等でアート・服など様々なジャンルをテーマに連載を担当している他、ラジオパーソナリティも務める。2020年千葉県市原市で開催予定の「いちはらアートミックス」ではアーティストの選出を担当、また現地から毎週公開収録&配信する「エマらじお」にてMCを担当。新たにYoutube連載「エマ散歩 話してちょうだい」がスタート。

ワンピースを作ったよ〜

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こんにちは。

夢だった黒いワンピースを、縫いました!!

ずっと、ずっと

シンプルで、袖がほわんとしたワンピースを作りたくて

装苑でも連載しているolive姉妹の元へ通い、理想の一着ができました。

さつきさんが、お昼ごはんやおやつを作ってくださり

うめちゃんが、手取り足取り、型紙作りからサポートしてくださり・・・

夢みたいだ!

少し前に、oliveのふたりと一緒に、イベントをさせていただきました。

私の理想のつけ襟を作り、お菓子にも口出しさせていただき、楽しかったな〜

あ!発売中の装苑で装苑7月号「私の空想の素」のコーナーにインタビュー?載ってます。

見てね〜

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poto笑子さん

「spring day/봄날」を聴いて。

こんにちは。

今年も桜の季節が過ぎ去って行きました。

みなさんは、去年の桜を覚えていますか。

部屋の窓から、桜の花びらが散りゆく様子を見ていたあの時「まるでスノードームのようだ」と思いました。

私がスノードームの中に閉じ込められているのか、それともスノードームを眺めているのか。

まるで夢のような、手の届かない季節が、そこにあったように思います。

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ここ最近、私はインスタグラムに読書日記のようなものを書いています。

読んだ本の全てに自分が言葉を抱くわけじゃないし、書きたいことがある本も、そうではない本もあり、気が向いた時に自分のペースで書いています。

そんな自分のメモのようなものに、先週、驚くくらいたくさんのメッセージをいただいたのです。

そこに書いたことは、私の個人的な読書体験でしたが、多くの人が似たような体験、思いを抱いていることを知りました。

私は、そのことになんだかうれしい気持ちを感じました。それと同時に、私はメッセージをくれた方々に対して、尊敬の気持ちでいっぱいになりました。

なので、インスタグラムだと字数の制限があったので、少し加筆して、ここにも載せます。

私にとって、自分の為のメモのような文章なので、間違っている部分や、誤解を招く部分があるかもしれません。

(教えていただけたら、直せる限り、直していきたいと思っています)

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2014年の4月16日に韓国で300人近い高校生が沈んでいく船の中で命を落としました。私がセウォル号の沈没について関心を持ったのは「spring day/봄날」(BTS)を聴いたこと、MVの考察動画を観たこと、そしてBTSの皆さんの遺族の方々への行動を知ってからです。

調べていくと、これは「大人が、そして社会が、未来ある子どもたちを殺した事件」として捉えることもできるという考察が多くあり、ますます知りたいなと思い、この4冊と出会いました。

・ショウコの微笑/クオン

・外は夏/亜紀書房

・降りられない船-セウォル号沈没事故から見た韓国/クオン

・目の眩んだ者たちの国家/新泉社

「セウォル号以降文学」と呼ばれるジャンルが生まれたくらい、セウォル号の沈没は、韓国文学にも大きな影響を与えました。

今回読んだ本のうち3冊は「完全版 韓国・フェミニズム・日本/河出書房新社 」のブックガイドに導かれながら手に取りました。

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話が前後するのですが、セウォル号のこと知る前に、「Ma City」(BTS)を聴いて私は光州事件に興味を持ち、その中で「少年が来る」(ハンガン著/クオン)と出会いました。

そして、この本との出会いは、私にとってとんでもなく大きな体験でした。

私は"自分のことにしか興味がない"人間です。そして"今"にしか関心がない人間です。しかし、この本と出会ったことで自分の中の何かが大きく変わりました。そのことを強く実感したのは、現在、連日のように報道されるミャンマーの抗議デモと治安部隊との衝突です。

私は今まで、どこかで何かが起きても、少し悲しい気持ちになったり、怒りに似たような気持ちを感じることはあっても、自分の心が深くえぐられるくらいまで他者の痛みを想像したこともなかったし、しようと思ったこともありませんでした。ですがミャンマーの報道は、連日、私の心の中に自分でも驚くようなしつこい痛みを感じさせます。

おそらく「少年が来る」を読んでいなかったら、私はかつての私と同じように、適当な痛みを、なんとなくの共感や哀れみだけで感じていたような気がします。明らかに、身体の中に走る痛みが、全然違うのです。それは「少年が来る」で体験した痛みが教えてくれているのでしょう。

だからと言って、私が感じている痛みは、当事者の方々のものとは全く違うものだし、比べるようなものでもない。私の中で何かが変わっても、それで世の中が変わるわけでもありません、当たり前ですが。

でも、知らないことがあるということを知るために、想像し続けるために、生きていかなくてはいけないのだと思いました。そして、私にとって文学を読むことが、いちばんそのことを想像させてくれることなのだと改めて感じました。

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「少年が来る」は、前回のこのブログで紹介した小林裕翔くんが私に貸してくれました。

この本を読む前に、映画「タクシー運転手」「ペパーミントキャンディ」、直接的には関係はありませんが「1987、ある闘いの真実」を観ました。「少年が来る」を読む上で、これらの映画を観たことはとても役に立ちました。

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セウォル号以降の文学を読むこと、参考資料を読むことは、光州事件、ミャンマー、そして東日本大震災のことへと、私の中でつながっていきました。

見ているのに、知っているのに、何もできない。

行動するとはどういうことなのか?勇気とは?大人とは?いい未来とは?

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「降りられない船-セウォル号沈没事故から見た韓国」は、小説「ペスト」の話からはじまります。そこには、私たちが今経験しているコロナ禍と通ずる部分が多くあり、生々しい感触で伝わってくる部分もありました。「目の眩んだ者たちの国家」と「降りられない船-セウォル号沈没事故から見た韓国」は、事故後比較的すぐに書かれた本なので、もどかしさや怒りが、異常な温度感を持って切実に綴られています。

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「ショウコの微笑」「外は夏」は、セウォル号以降文学と呼ばれています。多くの人にとって事件や事故は一瞬の情報、一瞬の共感、同情になってしまうことが多いですが、当事者の方にとってそれは永遠なのだという当たり前を、深く突きつけられる物語たちです。

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「spring day/봄날」(BTS)をきっかけに私にもたらされた、セウォル号にまつわる読書体験は、自分の無力さを鮮明にしていく体験でした。そして、もどかしいくて悔しいのに、自分の世界が少しずつ広がっていく嬉しさを感じるものでした。それは罪悪感にも似ていました。

(もしspring dayをまだ聴いたことがなくて興味を持たれた方は、日本語バージョンではなく、韓国語の歌詞を日本語に翻訳したものをご覧になることをお勧めします。ARMYの皆さまが素敵な美しい言葉で翻訳されたものが色々とありますので、調べてみてください。※BTSの皆さん自身は、この曲やMVがセウォル号のことを歌っているとは確か明言はしていないはずですが、私はこの曲と出会わなかったらこれらの本とは出会っていないので、今日はこのことを書きました。嫌な気持ちになった方がいらっしゃったらごめんなさい)

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【私の超個人的メモ】

・セウォル号は日本で役目を終えた船だった。

・古い船に高校生を乗せて修学旅行へ行かせる。安全よりも経済活動が優先される仕組みを大人が作っていた。

・「動かないでください」という船内放送に従順に従った高校生たちが亡くなった。船長含め、トップの大人の多くは船から逃げた。

・高校生たちは、何度も電話で救助を求めたが、大人が"ルール"に従い臨機応変に行動をしなかった。

・船が沈みゆく様子を、国民がテレビで観ていた。最初は「乗客は無事」という誤報が流れた。つまり国民みんなが「乗っている人は救助され、これは人が乗っていない船なんだな」という認識で、その生中継を観ていた。

・「船が沈みゆくのを観ていたのに、何もできなかった」という国民の共通意識のような体験。

・政府の対応は真実をなかなか追求しないものだった。マスコミも口をつぐんだ。(芸能人や文化人でこのことに発言等するとブラックリストに入れられた?)

・もし、この高校生たち、そしてその家族たちが階級の上にいるような人間だったら、対応が違ったのではないかという世論。

〈終わり〉

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Photo /Mikako Kozai (2021)

<yushokobayashi>のこと。

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こんにちは。

<yushokobayashi>の小林裕翔くんのエッセイの連載が装苑で始まりましたね。

私は、

裕翔くんと、よく本を交換して読んでいます。

裕翔くんが私におすすめしてくれる本は、魔法のような体験を私に教えてくれる。

今まで、誰かと本の話を共有することが苦手だった私にとって、それはすごく幸せな出来事でした。

だから彼の綴る言葉を読むことができることが、私はうれしいし楽しみです。

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そんな<yushokobayashi>の服作りについて、これまでについて、エッセイを書きました。



she is「描くよう」にあう~前編~

そして、なんと裕翔くんと一緒に、服も作りました。

she is「描くよう」にあう~後編~



この連載も、今回で終わりです。

とっても楽しかったので、読んでもらえたらうれしいです。

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