こんにちは。先日打ち合わせで行った幡が谷のモンゴル料理店の壁を猛々しく彩っておりました力士の後ろ姿で完璧に思い出した、5月場所終了という痛恨の事実。(しつこいようだけど、場内でどすこいFM聴きながら、地下の広間でご贔屓力士の好物ちゃんこ食べて、心も体も立派なあんみつ力士姫になるうʕ•ᴥ•ʔという我ながら国内文化自給率の高い優れた夢を暖めている)暖めているばかりで永遠に計画実行MPの上がらない人生よ。入店早々に目に入ってきた千秋楽の3文字に、わたくしの心は地獄のラム肉(新鮮)に完全に買収され、大量の八角と唐辛子と共に高温でからりと火を通され(台湾と四川の風を感じるのだね)本日の大陸・生贄炒め(美味しい)みたいに仕上がってきたので、いっそこの席(私ほか3名)もろとも、現王者白鵬(本名・ムンフバト・ダヴァジャルガル)に差し出されよう?(喜)という気持ちになってきたし、むしろそこのカウンター上にある自家製・海珍酒(海の生き物50種が漬け込んであるらしい?神話のよう)の、51種類目〜54種類目の漬物になっても良いですか?(泣)という提案で頭がいっぱいだったんですけれど、無事美味しい楽しい会議の夜は幕を閉じ、はて自分も大人になったのだなあと目前に拡がる草原(甲州街道)を一人風のように走り抜け、本日もまた両国逆方向へと向かう(大江戸線)己の不遇よ。やっぱり呪う。
しかし気分一新、今年もビアガーデン開幕の季節ですね〜。(神宮外苑にある、森のくまさんみたいな名前のビアガーデン、素晴らしいよ)全然関係ないんですけれど、ROCKETクリエイターズマーケット「MODE MOOD」にわたしも参加しておりますー!
ROCKET クリエイターズマーケット Mode Mood
2016.05.27.fri − 06.08.wed
11:00-21:00 / 11:00-20:00 (on Sunday) / 11:00-18:00 (6/8)
表参道ROCKET 〒150-0001渋谷区神宮前4−12−10 表参道ヒルズ同潤館3F
クリエイターがそれぞれのモードを感じる物をコメント付きで持ち寄って売るという企画なんですけれど、モード(汗)と思って自分の部屋見渡せば、お釣りがくるくらいの有り余る非モード性を前にして(八百万の駄目な恋人みたいな愛おしいものたちで溢れていて、中には(っていうかほとんどが 怒)良いもの優れたものなんですれど、私が並べると悪い魔法みたいにグリコのおまけみたいに見えてくる)案の定、完全に迷走して、謎のディアゴスティーニはずれ回みたいのが複数出来上がった。それでも、やはり一度愛した男よ。いなくなったら悲しいし、いなくならなくても辛い、あの人いつもは優しい人なのよ、、どうしたらいいの、でも私と同じように彼らを愛してくれる貴方のお部屋にそれらが納まることを想像したら、すごく幸せな気分になりました。のでぜひお婿にもらって下さい。
「モードを支えるファンタジー」を主軸に映画や音楽などをセレクトして、それにまつわるお気に入りアイテムをセットにしました。
1. 未来世紀ブラジルセット
目を閉じ、夢を見る。そしてその夢から全力で目醒めない。どんなに世界が崩壊しようとも。ディストピア社会を描いたカルト映画として有名な本作(ギリアム監督の美術的な秀逸さは説明不要)であるが、これは私にとって極上のユートピア映画である。主人公サム・ラウリーが夢の中で出逢う最愛の人。彼は彼女と一緒にどこまでも空を飛ぶのだけど(言うと馬鹿みたいだな)それってただただ素敵じゃないかと思うのだ。貴方や私のファンタジーに勝る、愛も正義もベルーガキャビアもこの世に存在しないのだからさ?
未来世紀ブラジル DVD / バービー・理想の彼女inダクト風バージョン / ベルーガキャビアキーホルダー / 宇宙食チューブピアス(ベルーガキャビア&ホワイトトリュフ)/ 宇宙食パウチピアス(ローストビーフ/ガーリックシュリンプ)/ バービーのディナーテーブルと座布団×2
2. グランドブタペストホテルセット
おしゃれ悔しい系映画の金字塔。ウェスアンダーソン作品です。私は作品にミニチュアサイズのものを取り入れることが多いのですが、ミニチュアの持つ魅力は、全てを「小さきもの」として均質化・箱庭化するフェティシズムにあると思っていて、アンダーソン作品にはそれと同じような、様式美(彼の箱庭で登場人物や物が変質病的な正確さで動かされているような)を感じます。この作品もどこかジオラマ世界っぽい。模型の建物も実際この辺りのものだったりして尚楽しい。MENDEL'S のケーキが頬張りたいよう、誰か作って下さい。
映画も写真集もどちらも素敵です。
KLOKAのスキーリフトピアス付
これは私の大好きなWINTER&WINTERというレーベルのCDで、その中でも一番お気に入りのHOTELWALDHAUSという架空のホテル(多分スキー別荘地)の雑音=サウンドスケープのような雰囲気で作られた一枚。ホテルつながりでこちらもセットに。
グランドブタペストホテルDVD / グランドブタペストホテル写真集 / WINTER&WINTER CD / KLOKAスキーリフトピアス / お誕生日セット / MENDL'S的小物たち タッセル、ロープ、花束、リボン
3. シュヴァンクマイエルのALICE 狂チェコセット
昨秋、チェコに行った。チェコといえば多くの人が、このシュヴァンクマイエル映画に近い世界を想像するのではないだろうか?ローファイで、グロテスクで、どこか滑稽で・・私はてっきり日本が勝手に作ったイメージなのだと早合点していたのだが、そんなことはなかった。現地のバーでは夕方4時から大盛りの生肉(!)を食す人で溢れかえり、人々は血なまぐさい伝記を愛し、時計台では呪いの人形(かわいい)みたいなものが回り続けていた。こんなに童話的な国はないと思った。なので、行った気になって観て下さい。とか言ったら大使館の人に怒られそうだな。
カフカの短編集は以前このブログでもおすすめしたけれど、チェコでこれを生肉食べながら執筆してたかと思うと、予想を裏切らない(奇をてらわない)グロテスクさでなんだか安心する。おすすめ(?)です。
これは見た目がチェコ的可愛さで入れたんだけど、これ人生ゲーム的な遊びらしくて、マスごとに人生の一コマが描かれている風・酒に溺れてるようなのとか茂みで探し物してる風なのとかあって何だか面白そうなんだけど、解説読んでなくてよくわかんないので誰かマスターしてください。一緒に遊びましょう
ヤンシュヴァンクマイエルのALICE DVD / 生肉オーナメント /カフカ短編集 / 謎のすごろく遊び / チェコのヴィンテージ人形オーナメント / fromチェコのアートフラワー
4. BOMPAS and PARR ゼリーの夢セット
かれこれ2、3年ほど前からゼリー欲がすごい。そのまんまの意味です。食べても食べなくても愛しているし見てるだけで恍惚としてくるし、口の中に入れたらずっとそのままにしていたい。ゼリーみたいなお家に住みたいし、いっそゼリーになりたいな。そんな僕の中学生みたいな欲望(えろい彼女が欲しいな、と同レベル)を満たしてくれたのが彼ら、ボンパス&パーさんです。私は彼らを尊敬の意をこめて寄生系ゼリー作家と呼んでいる。しかし、アシベのお祖父ちゃんの次にゼリープールを作るのは絶対に私と確信していたのに。嫉妬。
いざゼリーを食べよう、ということでスプーン本
あとゼリー的な気分になるゼリーっぽいピアスつくりましたので
BOMPAS&PARR レシピ本 / スプーンブック / ゼリーピアス / ゼリー的ないくらといくらスタンド
5. ウィーン・クール軸セット
ウィーンの学生街を歩いていたら素敵なお店を発見しました。私はどちらかというとクールでヒップなシティ&ストリート世界(?)よりも王宮・奴隷制貴族世界の産物に興味が向いてしまうので、ウィーンなんかは地でかなり楽しめたんですが、そんな最中にふらりと見つけたクール軸のお店。そっち軸だってわたし、そこそこいけるんだから、と己に示さんとばかりに購入した品々。そこはかとないバウハウス感もあります(適当)。
高校のころ好きだったモノトーン世界の一部。今でも好きだけれど。当時の背伸び感は否めないよ。エッシャーのDVDはその平面世界が動くという発想のもと作られているんだけど、そもそも動くのが良いんだか悪いんだかよくわかりません。でもジャケは可愛いし。
DIE SELERIE コットンバッグ / DIE SELERIEペーパー / DIE SELERIEおしゃれ爽やかレモンスプレー / 阿倍海太郎 6 RUE DES filles du carvaire, paris / A.P.C CD /エッシャーDVD
5. チョコレート偏愛バッグセット
カカオの魔力に取り憑かれて作ったチョコレート・バッグ。ALCHIMIE DES CHOCOLAT という、かつて錬金術により繁栄した王国に伝わる由緒正しきチョコレート運搬専用バッグです。別に他のものも入れても良いですけど、チョコレートのみを入れたり出したり愛でたりする用のみに使用することを個人的に強くおすすめします。ALCHIMIE DES CHOCOLATのショートフィルム付。
KLOKA ALCHIMIE DES CHOCOLATバッグ / ドラキュラブローチ / 心臓イヤリング / 板チョコ / ALCHIMIE DES CHOLOLATのショートフィルムDVD
6. シャネルのアトリエセット
カール様を学ぼうと思えば出で立ち一つから100も200も学べますので、わざわざ映像資料を見ることはないのですが、このDVDの見どころポイントは何と言ってもパリ郊外の厩に住まう大変チャーミングなお婆ちゃん、マダム・プーシューにしか出来ないCHANELクチュールのガロン制作の様子。そして彼女(75歳・コレクション時期は15日間連続2時間睡眠)の放つ言葉。「人間の限界なんて自分の思い込み次第よ」です。さあ、我が社の社員たちよ本日も徹夜でがんばりましょう。
追伸:これを観ると服を作る時に白衣が着たくなりますので白衣とセットです。
signe chanel シャネルドキュメンタリーDVD / 白衣 / タッセルブレード2種 / 刺繍糸 / パール色々 ヴィンテージのボトル入 / ヴィンテージの布花 fromパリ / ファーはぎれ
ということでセット作るのは大変楽しくて(永遠にこれやってられるな)がしかし結局本来の目的を大きくずれたまま納品しました。ROCKETのみなさんすみません。。。
気になる方はぜーひー ROCKET creator's market MODE MOOD