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鈴木清之

オンラインライター

Kiyoyuki Suzuki 鈴木清之

文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務を経て、日本国内のバッグブランド、皮革産業を中心にブログ執筆、ソーシャルメディアのコンテンツ運用を担当。イースト東京エリア・徒蔵(カチクラ/御徒町~蔵前~浅草橋 台東区南部)で行われる、ものづくりイベント「モノマチ」ソフトブレーン、デコクロ(デコレーション ユニクロ)部 発起人、書籍「東京おつかいもの手帖」や「フィガロジャポン」“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”としても活動。

財布が歴代初のグランプリを受賞 #ジャパンレザーアワード2020 表彰式・受賞作品展示 レポート

国内最大規模のレザープロダクトコンペティション「Japan Leather Award(ジャパンレザーアワード)2020」の表彰式が11月28日(土)、東京・二子玉川 二子玉川ガレリア(二子玉川駅 東口 駅前)にて開催されました。

アワード20 表彰式会場パネル.jpg

業界関係者、報道関係者、レザーファンの皆さまが多数ご来場。グランプリおよび各賞の受賞者の皆さまのお祝いの場・時間を無事に共有することができました。

フットウェア、バッグ、ウェア&グッズ、フリー、学生の5部門、
各部門、ベストプロダクト、フューチャーデザインに分けて(学生部門を除く)応募作品が寄せられ、応募総数 205点から選出。

*  *  *

ベストプロダクト賞 審査基準:
デザイン力、技術力、商品力の3つの観点から総合的に作品を審査し、評価。

デザイン力
魅力的なデザイン性が感じられるか
素材の良さ、特徴を活かしているか
使いやすさなどの機能性が高いか

技術力
技術的に高度なものづくりが認められるか
丁寧な作業が認められるか
細部にまでこだわったものづくりとなっているか

商品力
商品としての魅力が高いか
商品としての完成度が高いか
新たな市場性を有するか

フューチャーデザイン賞 審査基準:
未来の市場を形成する、新しいコンセプトまたは新しいデザインであるか。

*  *  *

長濱 雅彦 審査員長(東京藝術大学美術学部教授)をはじめ、
デザイン界、ファッション界でご活躍中のプロダクトデザイナー3名、ファッションデザイナー3名の計7名によって、厳正に審査されました。

小林さん表彰式.jpg

グランプリは、小林 仁太さん(CONCUSSION/ウェア&グッズ部門 ベストプロダクト賞)「Techno Leather Craft Project」コインケースに決定。おめでとうございます!

「Techno Leather Craft Project」は、オリジナルのレザー加工技法によるものです。3D CADと3Dプリンタを活用し、コンピューター上で設計した型を3Dプリンタで出力。タンニン鞣しのレザーにプレス加工を施すことで立体的な形状が生まれました。

グランプリ作品.jpgのサムネイル画像


「3D CADなどのデジタル技術を活用したものは年々増えているが、最終製品として高いレベルにあるものがこれまで見られなかった。この作品は一歩抜け出た感じがあり審査会で認められた。軽さ、質感、ボリューム感、凹凸感、全てでとても気持ち良い持ち心地にデザインされていて、新しいジャパンメイドのプロダクトと言っても過言でない逸品である」
と、長濱審査委員長。

昨年度も同じシリーズの作品を応募。受賞は逃したものの、来場した報道関係者、業界関係者の評価が高く、私たちに鮮烈なインパクトを残していました。さらなる改良と時代の空気感とのチューニング。諦めずチャレンジし続けることで道は拓ける、と証明してくれたようで感激しました。


「昨年の作品は柄としての意味合いが強かったです。今年はより立体的な形状を追求し、その結果、成形したときの強度も増しました。次のレベルに進めたという手ごたえもありますし、業界に認められたグランプリの受賞は本当にうれしいです」(小林さん)

レザーの表面効果のおもしろさだけでなく、さまざまな特長が見られます。コインの出し入れもしやすく、使いやすさも熟慮されています。

丸みを帯びたフォルムは手のひらに馴染みがよく、凹凸がフィンガレレスト的な役割も。新型コロナウイルス対策として日々除菌剤をすりこんでいる手指は乾燥しがちで、スマートフォンなどを落とすことが増えているよう。

そんななか、持ちやすい落としにくい革製品のニーズとマッチしているのもいいですね。

パッケージは、奥さまのデザイン。スタイリッシュなボックスにより、ギフトの価値も高まります。

表彰式集合.jpg

表彰式終了後は受賞者の皆さんを中心に記念写真を撮影。

ご本人はもちろん、ご家族もよろこんでいらっしゃったのが印象的でした。

松村美咲さん お子さんと.jpg

こちらはバッグ部門ベストプロダクト賞受賞 松村美咲さん。
祝福のひとコマをパチリ☆  式開催中は、ママと離れて寂しそうなお嬢さんが満面の笑顔で駆けつけてハグ。


うれし泣きなさっているかたを見かけ、思わずもらい泣き。いろいろなことが起きて大変な年だったせいか、ハッピーなニュースのよろこびをより一層感じます。

なお、「Japan Leather Award 2020」表彰式はライブ配信され、アーカイブ化した動画を公開中です。


「Japan Leather Award 2020」公式チャンネルのチャンネル登録をお願いいたします。

https://www.youtube.com/channel/UCrnjjJ3qDEb89XBDPd9TJ_A

二子玉川 小林さん.jpg

表彰式前後および、翌日11月29日(日)には、グランプリと部門賞受賞者のブースが登場。

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バッグ部門 ベストプロダクト賞受賞 松村美咲さん(清川商店)

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フリー部門 ベストプロダクト賞 サクライ ミサさん(個人)

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フリー部門 フューチャーデザイン賞 中山 智介さん(銀職庵水主)

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受賞作品に加え、最新コレクションを展示。レザー好きのユーザーに大好評でした。

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表彰式終了後、受賞作品展示がスタート。たくさんのユーザーさんがご覧くださいました。

展示スペースでは新型コロナウィルス感染予防対策を徹底。参加の際は、検温、手指のアルコール消毒、マスクの着用を確認(未着用のかたには、未使用のマスクを進呈)し、ソーシャルディスタンスの確保、密を避けるため入場制限、十分な配慮のもと開催されました。

プレゼント一覧.jpg

展示された全応募作品からお気に入りの作品にメッセージをお寄せくださったかたにレザーチャームをプレゼント。
デザイン、作製は杉野服飾大学プロダクトデザインコース 肉丸先生および皆さまにご協力いただきました。
ありがとうございます。

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また、全受賞作品を紹介する恒例のブックレットを会場で配布しました。

アワード20ブックレット 表2.jpg

アワード20 ブックレット001.jpg

アワード20 ブックレット01.jpg
デジタル版(PDF)が公式サイトで公開されていますので、ぜひ、ご覧ください。


https://award.jlia.or.jp/2020/

2020アワード10.jpg


進化を続ける「Japan Leather Award」。今年度は、アイテムとして、財布が歴代初のグランプリを獲得しました。

キャッシュレスに対応し、持ちたくなる財布が選出され、時代の息吹を感じます。果たして来年は? 新しいジャパンレザーに出会えることにワクワクしますね。どうぞご期待ください。


(初出:一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ公式ブログ「欧米ブランドに負けていないぞ」)
元記事・アーカイブ記事はこちらからご覧ください。
http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/

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