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鈴木清之

オンラインライター

Kiyoyuki Suzuki 鈴木清之

文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務を経て、日本国内のバッグブランド、皮革産業を中心にブログ執筆、ソーシャルメディアのコンテンツ運用を担当。イースト東京エリア・徒蔵(カチクラ/御徒町~蔵前~浅草橋 台東区南部)で行われる、ものづくりイベント「モノマチ」ソフトブレーン、デコクロ(デコレーション ユニクロ)部 発起人、書籍「東京おつかいもの手帖」や「フィガロジャポン」“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”としても活動。

#本日は革日和 #村木るい さんが徹底解説!「#ジャパンレザーアワード2020」 事前エントリー締切間近!!

JLIA公式ブログのスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。ご許可いただき、当ブログで転載させていただきます。
今月は、「ジャパンレザーアワード」はコロナでもやる、という覚悟を聞いた話。すっかりお馴染みとなった国内最大規模を誇るレザープロダクトコンペティション「ジャパンレザーアワード」、今年度の傾向は?
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村木さんがズバリ斬りこみます。
同アワードの事前エントリーは締め切り間近。
事前エントリーなしでは本エントリーできません。
必須となっておりますので、お見逃しなく。
*   *   *
通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしておりますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。
当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。
人気イベント「本日は革日和♪」。今後の予定、スケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。
「本日は革日和♪」http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/
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毎度です!

最近の口癖は「世界が変わったなぁ」のムラキです。

2年くらいたってから「あぁ、この頃が世界の転換点だったんだなぁ」と言えたらいいですね。
良かれ悪しかれ何かしらの転換点な気はしますがね。( ´Д`)=3

で、今月も色々とネタは有りました。熊本革日和の下見に行くついでに向こうで講習会してきたり、販売イベントの視察をしてきてwithコロナのイベントの難しさと大変さを見てきたり、イベント主催者だけでオンライン会議開いたり、兵庫皮革大学聞きに行ったり。

そんな中から「ジャパンレザーアワードが、今年はこう変わる!」という話をしてみましょう。

JLIAによるジャパンレザーアワードが今年も行われます。

参加申請締切が7/31(金)までとなります。

Japan Leather Award 2020 | ジャパン レザー アワード 2020

目次 [hide]
「どうやったら受賞できるん、あれ?」
「あれって組合に入っていたら受賞出来る、とか、忖度とかあるの?」
「じゃぁ受賞のためには何を気をつければいいの?」
審査員に聞いたことあるんだよ、すっごい無礼なことを
で、審査会議を外からこっそり聞いてみたんだ
「そもそも審査員が靴、鞄、財布などを技術的にわかるものなの?誰がどう審査するんだよ?」
これに出てメリットあるの?
2年前から運営サイドが懇親会にも力を入れてきた
ジャパンレザーアワードに応募して受かりたいならば、、
今年のジャパンレザーアワードはここが違う
ベストプロダクト賞とフューチャーデザイン賞という2つの賞が増えました。
審査基準を明確化しました
コロナで中止、という話なかったの?
ジャパンレザーアワードに応募して、会場であったり、その後飲んだり

「どうやったら受賞できるん、あれ?」

という質問を知り合いから受けました。身も蓋もない質問するなぁ(´・ω・`)

秘訣があるわけじゃないし、傍から見ていて気づいたこと思ったことしかしゃべれないけど、多少でもジャパンレザーアワードを受賞するための戦略の話でもしてみましょう。

「あれって組合に入っていたら受賞出来る、とか、忖度とかあるの?」

「審査員の先生の生徒だったら、

とか、

組合に入っていたら、

とか、

長年応募していたら、

とか、

そういうの?」


ないよ、あれは。
そういう忖度なくすために外部から審査員を多く入れているってのもあるよ。

「過去にそういうことなかったんですか?」

例えば、、、

そうだなぁ、過去に受賞した革ジャンの作成者さんをアワードの審査会&懇親会でナンパして、その後飲み会で飲んだりしたんだが、彼は彫金の世界の人だったんだよね。で、彫金で作ったボタンをつけて革ジャンを作って出展したらそれが見事に部門賞を取ったんだよ。

※審査会...ジャパンレザーアワードでは2日間会場を借りて全点展示。それを審査員が審査します。その横で普通に来場者が全作品を見ることが出来ます。審査会、と重い言葉ですが、全作品を普通に見て触れる貴重な機会なので作り手は見たほうが絶対オススメ

※懇親会...審査会初日の夜に行われる出展者と審査員限定の懇親会。懇親会の時点ではまだ受賞者が誰かは公表されていない

そのときに彼が言っていたのは・・・

「えっ!

こういうのって

皮革関連の組合に入っている人じゃないと

受賞しないんじゃないんですか?

それとか

審査員の身内とか、、」

ということ。

うん、ないんだよ、よくも悪くも忖度も身内枠も。だから全然違う世界の彫金のつくり手が受賞したんだよ。

「じゃぁ受賞のためには何を気をつければいいの?」

通常のコンテストってのは受賞したいならば、

1 審査員長や審査員の仕事や

  過去の作品チェック、過去の仕事もチェック


2 過去の受賞作品を研究

など歴代の傾向を頭に入れたり、考えたりするんだけどねぇ。

「ジャパンレザーアワード」って審査員が変わるんだよね、結構ちょこちょこと。あまり参考にならないんだよね、上記の方法は。どれだけ有名な人でも、ある程度の期間やったら卒業しちゃうね。

審査員に聞いたことあるんだよ、すっごい無礼なことを

審査員の一人に懇親会で聞いたんだよね。

「ぶっちゃけ

審査のときって

忖度とかで審査するんちゃいますの?」

って。

そうしたら

「それはないよ。この審査でその人の一生が変わるかもしれない。

私も審査員として自分が一番いいと思うものを必死で主張するよ。審査って真剣にやっているよ」

多分それはホントだと思う。実際の場面を見ちゃったから。

で、審査会議を外からこっそり聞いてみたんだ

東京の神田万世橋で審査会を過去に1回だけやったんだよね。そのときに革日和もアワードの会場となりを借りて開催したから2日間ずっと見ていたんだよね、私。

「Japan Leather Award 2017」2次審査会 レポート (2) | JLIA 日本皮革産業連合会

この時の審査会は会場の片隅の机で審査員が受賞作品を決める、ということだったんだ。
で、見るともなく見ていたんだけど、10分30分たっても全然話がまとまらない。で、慌てて運営サイドが隣のビルの会議場を借りて、そこに場所を移して審査が継続されたんだ。

「隣のビルの会場を即座に借りられるって 

 出来すぎちゃいますか?」

審査員の控室として 1室借りていたんだよ、運営サイドが。

で、あまりに審査員が白熱して審査会場で喧々諤々やり始めたから、運営サイドがビル管理会社に連絡して会議室を借りた、ってことさ。

悪趣味な私は、会議室の外の廊下をこっそりとウロウロしていたんだわ。(・∀・)

そりゃもう ほんとに喧々諤々。

審査員同士の、かなり真剣な議論が数時間続いていたなぁ。

運営サイドはほんとにお疲れ様だと思ったし、審査員もお疲れ様でした、と思ったね。

「そもそも審査員が 靴、鞄、財布などを技術的にわかるものなの?誰がどう審査するんだよ?」

そういう声は私も聞いている。

例えばある年はバイヤーさんが多かった。

そうなると百貨店で販売しやすそうな作品が受賞しやすかったように思える。

ある年はデザイナーさんが多かった。

そうなると百貨店では見れないような作品が受賞しやすかったりする。そこらが難しい。

で、今年はそれに対してまた違うアプローチをしてきている。これもあとでまとめよう。

これに出てメリットあるの?

そこらは昨年のこのblogで私がまとめている。実際に大賞とった人や、取っていない人にもインタビューしてまとめました。

村木るいさんの「人に話したくなる革の話」/「Japan Leather Award」に応募した人にメリットがあった?と聞いてみた、という話 || JLIA 日本皮革産業連合会

・プロが写真撮影してくれたあなたの作品を
・10年たってもweb上に残してくれている
・しかも各種SNSへのリンクをつなげて

ここらが大きなメリットかなぁ。実際にこのwebに載っていた商品写真から人生変わった人もいるよ。

過去のジャパンレザーアワードの公式HPへのリンクつないでおくから見てみなされ。これだけきちんとネット上に残してくれているのはひとつの財産だねぇ。

Japan Leather Award 2011 | ジャパン レザー アワード 2011

Japan Leather Award 2012 | ジャパン レザー アワード 2012


Japan Leather Award 2013 | ジャパン レザー アワード 2013


Japan Leather Award 2014 | ジャパン レザー アワード 2014


Japan Leather Award 2015 | ジャパン レザー アワード 2015


Japan Leather Award 2016 | ジャパン レザー アワード 2016


Japan Leather Award 2017 | ジャパン レザー アワード 2017


Japan Leather Award 2018 | ジャパン レザー アワード 2018


Japan Leather Award 2019 | ジャパン レザー アワード 2019


Japan Leather Award 2020 | ジャパン レザー アワード 2020

あとは審査会と懇親会。これはものすごく面白いよ。8年出ている私が言うんだから間違いない。


全作品が展示されていて、実際に触れることが出来るのも面白い。懇親会では作り手と実際に会える。


「そんな知らない人ばかりの場所に行くのは ちょっと、、」 

大丈夫。

出展して、懇親会に応募している、という時点で誰かの作品を見たい・喋ってみたい、という表明だから。

革日和として会場に私やフェニックスなりがブース構えているから話をしに来てくれたらいいんだよ。

また、多分昨年くらいである程度懇親会の形式が完成されたかな、と思います。はじめて来る人でも大丈夫( ´∀`)bグッ!

2年前から運営サイドが懇親会にも力を入れてきた

3年前の懇親会では審査員が審査員同士で歓談していました。傍から見ていたけど、あまり意味ないよね、あれ。(´・ω・`)

審査員さんは審査して苦労したのはわかるし、審査会の戦友でありライバルである他の審査員と歓談したくなる気持ちは大変良くわかる。

でも、懇親会には多数の出展者が来ている。自分が推していた出展者がそこにいるならば、出展者に審査員として声をかけるべきだと思うわけで。

仮に受賞していなくても懇親会で審査員から「あなたの作品を私は良いと思いました」という一声があるだけでも、出展者の今後の制作の励みになる。

でも審査員は自分が推していた人間が来ているかどうかわからない。だから、「審査員としてやることないし、指示もされないから、審査員同士で歓談してしまう」というのは運営サイドの運営方法の問題。

で、この点の改善の希望を出して、2年前くらいからは運営サイドが審査員に「~~さんが推していた出展物の製作者さんが来ているので声をかけてあげてください」と声をかけるようになっていました。おかげで審査員が出展者を捕まえて30分ほど長話するなんてこともあったり。

また、懇親会に来ていた出展者のプロフィールブックをきちんと作り全員に配っていました。

これにより興味ある人がいるならば運営に「この人と会いたい」といえば会場で「~~さん、前に来て下さい」と、声がけをしてくれます。

初めて行った懇親会が2012年だから、もう8年前か、、、

最初の懇親会から随分と前向きに対処して、進化したものです。

10月13日にジャパンレザーアワード懇親会に行ってきた part1 : レザークラフト・フェニックス

ジャパンレザーアワードに応募して受賞したいならば、、

本エントリーして、懇親会に出れば良いんだよ。審査員捕まえて「私の作品をどう思うか」と聞けばいい。
会場で全作品を見れば 何かしらヒントは掴めるかと思いますわ。

今年のジャパンレザーアワードはここが違う

「ジャパンレザーアワード」を皮革産業連合会から受諾して長年運営している運営会社の担当者さんに直接聞いてみました。

ベストプロダクト賞とフューチャーデザイン賞という2つの賞が増えました。

ベストプロダクト賞とフューチャーデザイン賞という

2つの賞が作られました。

ベストプロダクト賞は職人の技術を評価したい、と思っています。

審査員もプロダクトデザイナーさんに入ってもらっています。

フューチャーデザイン賞はデザイン性を評価します。

  • [ ベストプロダクト賞 ]
    審査基準:デザイン力、技術力、商品力の3つの観点から総合的に作品を審査し、評価します。
    デザイン力
    • 魅力的なデザイン性が感じられるか
    • 素材の良さ、特徴を活かしているか
    • 使いやすさなどの機能性が高いか
    技術力
    • 技術的に高度なものづくりが認められるか
    • 丁寧な作業が認められるか
    • 細部にまでこだわったものづくりとなっているか
    商品力
    • 商品としての魅力が高いか
    • 商品としての完成度が高いか
    • 新たな市場性を有するか
    • フットウェア部門・バッグ部門・ウェア&グッズ部門・フリー部門から各1作品選出します。
      賞金10万円/トロフィー/賞状/受賞作品紹介小冊子掲載
  • [ フューチャーデザイン賞 ]

    審査基準:次の観点から作品を審査し、評価します。

    未来の市場を形成する、新しいコンセプトまたは新しいデザインであるか

    フットウェア部門・バッグ部門・ウェア&グッズ部門・フリー部門から各1作品選出します。
    賞金10万円/トロフィー/賞状/受賞作品紹介小冊子掲載

    従来どおり学生部門の最優秀賞もあり、総合的なグランプリもあります。
    応募プロセス / 応募要項 / スケジュール | Japan Leather Award 2020 | ジャパン レザー アワード 2020

審査基準を明確化しました

上記にありますように、各部門の審査基準を明確化しました。
この審査基準を共通のものとして、審査員の方たちもそれを念頭に入れて審査していただきます。

コロナで中止、という話なかったの?

ぶっちゃけ、今の時代こんな状況でしょ? 中止だ! という話なかったの?

担当Kさん

「正直ね、そういう話も

打ち合わせで、、、、、

思い返すと、

そういう話はでてなかったですね。

JLIAも運営会社も、

作り手の作品を発表する場を

潰してはいけないと

考えました。

コロナで各種イベントは中止になっているわけですが、

ジャパンレザーアワードは

休むわけにはいかないな、と。

それに、

10/2.3(金土)の審査会の場所は

例年通り二子玉川のライズをすでに予約しています。

状況によっては

審査会の省人化を極力試みたり、

懇親会もなしにして、

審査員だけで審査することもありえます。

無観客じゃないけれども

審査員(と運営スタッフ)以外、

会場に入れなかったら

審査は出来る。

それならばジャパンレザーアワードは

運営出来るわけです」

東京の公的なイベントは今の時点で「年内はちょっと、、」という声も耳に入ってきているのにすげぇなぁ。。。( ゚д゚)

ジャパンレザーアワードに応募して、会場であったり飲んだり

ジャパンレザーアワードの審査会では10/2(金)に毎回恒例の出展者限定のジャパンレザーアワード懇親会が行われます。これは会場で上品に立食パーティーです。

審査会の期間中は革日和としてブースを取りまとめたり、セミナー予定です。

10/2(金)の懇親会の後には非公式の「ジャパンレザーアワード飲み会」をやります。作り手なり革の好きな人間集まっているならばもっと飲んで喋ろう、という飲み会。昨年は40人弱が集まりました。(ヽ´ω`)

試しに出てみようかな、と思ったら応募してみましょう。何かしないと何も変わりませんので。

Japan Leather Award 2020 | ジャパン レザー アワード 2020

(初出:一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ公式ブログ「欧米ブランドに負けていないぞ」)
元記事・アーカイブ記事はこちらからご覧ください。
http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/

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