前回に続きまして、「第101回 東京レザーフェア」をレポート。さまざまなコラボレーション企画、新しい取り組みを中心にご紹介します。
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兵庫県皮革産業協同組合連合会
兵庫県皮革産業協同組合連合会ブースでは、国内最大規模のレザープロダクトコンペティション「Japan Leather Award」2018年度、2019年度の学生部門 最優秀賞、2019年度審査員賞 受賞作品を展示しました。
国内有数の皮革産地、兵庫・姫路の地場産業を盛り上げる「姫路皮革製品推進協議会×姫路工業高校デザイン科連携事業」。姫路工業高校デザイン科、姫路市内の製革業者(タンナー)、クリエイターのコラボレーションによる取り組みです。
生徒が考案したデザインに適した革素材をタンナーが無償で提供。クリエイターの指導のもと、生徒自らがつくり上げます。
前年度は姫路市内でも「姫路皮革製品推進協議会×姫路工業高校デザイン科連携事業」展示発表会が行われました。今年度は・・・姫路周辺エリアの皆さま、ご期待ください。
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「JFW ジャパン・クリエーション2020」に続き、姫路プレミアムレザー(姫路市花田町)が参加。大昌、ヒライコーポレーション、オールマイティ、カドヤ商店がグループ出展しました。
姫路市花田町高木地区でつくられるレザーは、手間をかけたなめしや仕上げが特徴。日本産の馬革はほぼ 95%以上がこのエリアで生産されています。
白なめしとその染色、藍染牛レザーほかクロムフリー革、兵庫県の害獣対策資源の鹿革や猪革など、現代社会が抱える課題を解消する、問題解決型ものづくりにも意欲的です。
従来のファッション関連だけでなく、ライフスタイルや生活雑貨関連など、幅広いマーケットへの提案を推進しています。
東都製靴工業協同組合<Nippon Value>
情熱あふれるメーカーが集結して設立された<Nippon Value>。靴の街・浅草を中心に、東京で培われた靴づくりを紹介しています。
今年度始動した「東京の靴」プロジェクトが好評です。人気雑誌「モノ・マガジン」とのコラボレーション。誌面掲載シューズをお披露目しました。
「モノ・マガジン」最新号(12月16日発売)では、第3弾を掲載。デコルテ、サンダー商事、菅生製靴、パイオニア、宮城興業、レジーナの6社が紹介されています。こちらも必見です。
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和歌山県製革事業協同組合
日本三大皮革産地のひとつ、和歌山の革のものづくりを紹介する和歌山県製革事業協同組合のブース。
本年度も文化服装学院×和歌山県製革事業協同組合のコラボレーションを発表しました。和歌山県製革事業協同組合の協力のもと、シューズデザイン科&バッグデザイン科の学生たちの作品をお披露目。
羽ばたく鳥をモチーフにした作品をはじめ、ユニークなデザインが光ります。
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「浅草エーラウンド」「本日は革日和♪」
「第101回 東京レザーフェア」では、初の試みとして「浅草エーラウンド」「本日は革日和♪」が出展。
「浅草エーラウンド」とのコラボレーションにより、レザーのエキスパートが
会場を案内する「東京レザーフェア ガイドツアー」が行われ、好評です。
さらに、9Fのスペースを活用し、ワークショップやセミナーなど、参加型のプログラムを拡充しています。
ビジネスパーソンだけでなく、DIY派ユーザーが次々と訪れ、ジャパンレザーの魅力に触れる きっかけとなりました。