Blog

鈴木清之

オンラインライター

Kiyoyuki Suzuki 鈴木清之

文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務を経て、日本国内のバッグブランド、皮革産業を中心にブログ執筆、ソーシャルメディアのコンテンツ運用を担当。イースト東京エリア・徒蔵(カチクラ/御徒町~蔵前~浅草橋 台東区南部)で行われる、ものづくりイベント「モノマチ」ソフトブレーン、デコクロ(デコレーション ユニクロ)部 発起人、書籍「東京おつかいもの手帖」や「フィガロジャポン」“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”としても活動。

ジャパンレザーのネットショップが躍進『カラーミーショップ大賞 2019』レポート

GMO インターネットグループの GMO ペパボ株式会社が国内最大級のネットショップ開業・作成サービス「カラーミーショップ byGMO ペパボ(以下、カラーミーショップ)」が主催するコンテスト『カラーミーショップ大賞 2019』の授賞式が9月10日に行われました。

カラーミーショップ https://shop-pro.jp/

eyecatch.jpg

創意工夫を凝らしたネットショップを発掘し、表彰するこのコンテストにおいて、書道業界で随一の品揃えを誇る「書遊(ショユウ)Online」(奈良県)が今年度の大賞を受賞。

DSC_4357_original.JPG

現代のライフスタイルに 合わせて地域文化や伝統技術を発信している店舗が多く選出。「ゆりかごから墓場まで」という慣用句を、令和時代のニーズでアップデートしたかのように「布おむつから卒塔婆まで」と幅広いジャンル。

実店舗で探すことが難しい二ッチなものだからこそ、ネットショッピングが人気を集めているということを痛感しました。

ネットショップの中の人の晴れ舞台、とても貴重な機会です。会場、司会、演出・・・とすべてにおいて特別感がスゴイ。スケールの大きさに圧倒されました。

DSC07115_original.JPG

受賞者のかたがたのコメントがそれぞれ素晴らしかった。パワフルで、情熱にあふれていて。感極まって声を詰まらせる場面もあったり・・・思わずもらい泣きしてしまいました。ほんとうにいい企画ですね。

今回、皮革業界からも、受賞社がありましたので、ご紹介します。

優秀賞の一社として、「革財布の山藤」(東京都)が選出。

選出理由は

「今年で創業120周年を迎える革財布の老舗は、ネットショップの運営から梱包・発送作業までを少人数で回しながらも、前年を大きく上回る200%以上の売上成長を遂げました。

老舗の看板にあぐらをかかない商品企画、Webマーケティングへの高い意欲と実行力が選出の決め手となりました」(「カラーミーショップ大賞」事務局)

ネットショップだけでなく、実店舗にも注力する山藤。東京・新御徒町の本社に併設したアトリエ、同じく東京・人形町に続き、2018年オープンした東京・神楽坂ウォレテリアにお邪魔してきました。

山藤様 ノベルティ01.jpg

現在、1周年を記念してノベルティプレゼント(特製オリジナルブックマーク)を実施中です。

山藤様 ノベルティ02.jpg

オンラインショップ運営ご担当 小金丸明子さん、ウォレテリアマネージャー 海老澤琢さん、わんこ店長アスティ―ちゃんをはじめ、スタッフの皆さんが元気よくお出迎え。

山藤様 スタッフの皆様.jpg

店内ではユニフォーム替わりにおそろいの法被を着用。凛とした着姿でキビキビと働く様子や声かけで店内のにぎわいをより強く印象づけています。上質な革財布、スタイリッシュな小物を展開しながらも、アットホームで親しみやすさ、入りやすさも魅力です。

山藤様 店内.jpg

アクティブシニアから高感度ユーザーまで、さまざまなかたがたが来店。当日はDIYワークショップが行われていて、ピラティスのインストラクターが楽しそうにトライなさっていました。

山藤様 ワークショップ.jpg

近隣のヘアサロンのスタイリストが顧客となるなど地域に溶け込んでいます。地元のインフルエンサー的な存在を通して、ファン、リピーターが増加しているようです。

山藤様 新作.jpg

老舗ならではのものづくりをベースに若い世代のスタッフの感性を生かした商品開発と情報発信(インスタグラムフェイスブックツイッター)が好評。ウォーム感のある特徴的な素材を使用したファッション性が高い新作アイテムもリリースされます。

このほか、カラーバリエーションの豊富さ、セミオーダーの充実など、選ぶ楽しさもいっぱいです。

山藤様 セミオーダー.jpgのサムネイル画像

「お客さまにご来店いただくには? もっとよろこんでいただくには? 毎日、スタッフでミーティングを重ね、よりよいショップを目指しています」(小金丸さん)

ネットショップの見やすさ、ラインナップ、Web接客も実店舗同様、丁寧でハートフル。総合力、安心感の高さが際立っています。

山藤 https://shop-yamatou.com/

フェニックスさん トップ.jpg

地域賞には、大阪・難波の人気ショップ、「Leather Craft Phoenix(レザークラフトフェニックス)」 が選出されました。

選出理由は

「レザークラフト材料を幅広く扱いながらも、初心者も不安なく購入できるよう配慮の行き届いた商品解説が見事。スタッフの皆さんの積極的な発信姿勢も高く評価いたしました」(「カラーミーショップ大賞」事務局)

日本皮革産業連合会公式ブログの月イチ連載でお馴染みの、村木るい さんがスタッフとして、長年 ショップの成長を支えて続けています。

フェニックスさんショップ イメージ.jpg

今回の受賞に際して、村木さん、スタッフ 吉川さん、スタッフの皆さんがコメントを寄せてくださいました。

リアルなトークをご覧ください(以下 鼎談形式となります)。

*  *  *  *  *  *

《村木さん》

「ネットショップの立ち上げは

私がやったけど、その後は

社員の吉川さんが担当してきたからなぁ。

ネットショップ中期から

今まで担当している吉川さんに話を聞いてみよう。

カラーミー大賞事務局の選考理由見たけど、

どう思う?」

《吉川さん》

「今回の選出理由には

『スタッフの皆さんのSNSにおける積極的な発信姿勢も

高く評価いたしました』ってあるんですよ」

《村木さん》

「えっ、それってカラーミースタッフは

自分たちの提供している

カラーミーというシステムだけじゃなくて、

店舗経営の一環である

SNS展開まできちんとチェックしているってこと?」

《吉川さん》

「そうなんですよ! 

授賞式行った際にSNS見ているか、

聞いたところ

きちんと見てくれていますね」

《村木さん》

「すげぇなぁ&こえぇなぁ、

カラーミー((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル 

私SNSで『カラーミーは

高機能な割に低価格だと思うけど、

もうちょっと、こんな感じだったらいいのに

的なこと』

とか書いたことあるのに!

具体的に言うと、海外対応とか! 

ごめんよ、カラーミー&ありがとう、受賞!

結局カラーミーとしては、

自社のシステムだけじゃなくて、

自社のシステムと、ほかのシステムをどう融合し、

それをどう販売に反映しているか

きちんと見てくれている

ってことか。やるなぁ( ゚Д゚)y─┛~~

で、今回評価された点として

社員4人がそれぞれ

会社のSNSを通して情報発信している、

ということだけど、

怖くなかったの? こいつらに、まかせたら

炎上しやがるんじゃねぇかな、とか」

《吉川さん》

「以前、JLIA blog用のインタビューでも

答えたと思いますが、

お店のSNSって、お客さまにとって

コメントしづらいんですよね。

それなら個人個人が

お店のSNSを運用することで

コメントしやすく、絡みやすくなる、

と考えました。

あと、うちの会社が小さいからこそ、

できたことだと思います」

《村木さん》

「社員たちは、

SNSで顔を名前さらけ出すことがイヤ、

とかなかったのかな?」

《その他、社員の皆さん》

「全然。そんなメンタル弱くないです」

《村木さん》

「ウチの子たちは強いわねぇ(;´∀`) 

吉川さんは

ほか社員たちが炎上すること怖くなかったの?」

《吉川さん》

「全く炎上が怖くなかった、というと

嘘になります。

ただ、それ以上にお客さまと

会社に対してのメリットのほうが大きい

と思いました。

まぁ、炎上起きたら

僕が頭下げたらええやん、と。

 

あと、この前あるスタッフに言われて

気づいたんですが、

『フェニックスは各商品から

情報発信のblogにリンクを細かくつないでいるけど、

これだけやっている店は少ない』と。

ウチの強みですよね」

《村木さん》

「あ~、私がもうネットやっている人の中では

ベテランの部類に入るから、

どうしても長文な文字情報を重視しちまうんだよね。

で、フェニックスでは

長文なblog バンバン書いてきたからなぁ。

SNSは

瞬間・短い情報・拡散力が高い、

んだけど、

それに対して blogは

長期間に影響・多い情報・拡散力が低い、

んだよね。

blogはその効果が発揮されるまでに

どうしても

長期間の蓄積がいるし、

目に見えた成果出づらいから、

今から実績を出すのが、すごくめんどくさい。

で、結果的にネットの情報発信方法は

SNSに流れている。

フェニックスは、14年ほどblogを書いている

先行利益があるからな。

まぁ、blogはblogで、今の時代初心者が入りづらい、

という欠点もあるんだよなぁ」

《吉川さん》

「材料店って、お客さまに1回売って終わりじゃなくて、

リピートしてもらいたい商売じゃないですか。

そうなるとお客さまは

『これとこれは似たような工具なり材料なのに

何が違うんだ?」と

疑問を感じるでしょうし・・・

それに対してきちんと答えて、納得して使ってもらいたい

と思いますよね。

そういう積み重ねをすることで

『あの店は信用できる』という信頼を得られる

と思います。

SNSで初心者に興味持ってもらい、

blogやネットショップの情報でより深く理解してもらう。

革という不安定な面もある素材は

最終的には

『その店のその担当を信じられるかどうか』

ですよ。

そうなると、お客さまに理解してもらいたい、

という信念をもった運営が

受賞につながったんだと思います」

*  *  *  *  *  *

豊富な商品知識を惜しみなく披露する、専門性が高いブログ、SNS(インスタグラムフェイスブックツイッター)、動画配信など、他社に先駆けた取り組みとクオリティの高い情報発信により、多くのレザーファン、レザークラフトファンからの共感、支持を獲得。

お客さまに対する「責任」と「覚悟」には頭が下がります。

コミュニケーションや外部出展も積極的で村木さん主宰の「本日は革日和♪」への出店を軸に「素材博覧会」、「浅草エーラウンド」など各地のイベントに参加。

フェニックスナイト.jpg

実店舗では「Phoenix Night」と題し、試験的に20:30まで延長(通常は、18:30まで)。村木さんが常駐するので、専門的な知識を知りたいユーザーやビジネスパーソンが続々来店しています。さらには忙しいユーザーに支持され、継続的企画となりました。

ユーザーとのタッチポイントを増やす地道な施策の積み重ねがネットショップへのアクセス、売り上げにつながっているようです。

y_main3.jpg

次回のイベントは「素材博覧会 -YOKOHAMA 2019 秋」(9月26日~28日/神奈川・横浜 横浜港大さん橋ホール)。ブースでの販売のほか、セミナー、ワークショップも予定されています。

Leather Craft Phoenix https://l-phoenix.shop-pro.jp/

なお、「カラーミーショップ大賞 2019」の開催を記念して、新規契約ショップを対象に初期費用無料キャンペーンが実施(9月20日まで)されています。どうぞ、お見逃しなく。

カラーミーショップ https://shop-pro.jp/

このエントリは、一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ公式ブログ「欧米ブランドに負けていないぞ」とのシェアコンテンツです。


元記事・アーカイブ記事はこちらからご覧ください。
http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/

1/1 1

MAGAZINE

『装苑』2019年11月号、9月28日発売!

calendar

-event -promotion -exhibition

Page Top