国内有数の皮革産地として知られる、兵庫・姫路。上質なレザーをつくるエリアとしてお馴染みですよね。この春は、地域のイベントはもちろん、国内各地、そして海外で姫路の革とものづくりの魅力を発信!
そんなトピックとイベントをまとめました。今月開催されるイベントもありますので、ぜひ、参考になさってください。
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<革工房 BAIMO>卒業生ブランド<Unite> 各地のイベントに出品
姫路皮革協会産業活性化研究会により皮革縫製技術者を養成する目的でつくられた、姫路市の支援を受けるチャレンジ工房<革工房 BAIMO>卒業生ブランド<Unite>が、「神戸セレクション」(新潟伊勢丹/3月13日~18日)、「日本の職人展」(ジェイアール京都伊勢丹/3月27日~4月1日)に出展します。
(写真:<Unite>公式SNSアカウントより)
ナチュラルな風合いと流行にとらわれないシンプルなデザインをコンセプトに3人の革職人たちにより始動した同ブランド。そのひとり、中野義夫さんは「Japan Leather Award 2013」バッグ部門賞を受賞するなど、実力派として知られています。
また、現在、兵庫・三宮 東急ハンズ三宮店で開催中の期間限定ショップ「兵庫MONO」にも参加。さらなる飛躍に期待が寄せられています。
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「ハンドメイドクラフト展 in ふく蔵」~3月24日
御着四郷皮革協同組合が運営する革素材を中心に販売する<Leather cafe>が外部のイベント「ハンドメイドクラフト展 in ふく蔵」(兵庫・加西)に参加。3月5日からスタートしました。
(写真:<Leather cafe>公式SNSアカウントより)
マーケット形式の同イベントでは、ハンドメイド作家のオリジナル作品を集積。
<Leather cafe>からは、すっきりとしたデザインの使いやすい革製品を出品しています。
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「姫路皮革製品推進協議会×姫路工業高校デザイン科連携事業」作品展~3月31日
姫路工業高校デザイン科・市内製革業者(タンナー)・クリエイターがコラボし、生徒が考案したデザインに適した革素材をタンナーが無償で提供を行い、クリエイターの指導のもと、生徒自らが製品化する「姫路皮革製品推進協議会×姫路工業高校デザイン科連携事業」。
その成果をお披露目する特別展示イベントがみゆき通りステーション(ヤマトヤシキ姫路店1F 跡地)で行われています。
「Japan Leather Award 2018」学生部門 最優秀賞 受賞作品(写真)も展示。高校生の受賞は同アワード初の快挙です。さまざまなメディアで紹介され話題となりました。
会場は姫路工業高校デザイン科の学生自らディスプレイ。「見やすさ」と「空間のデザイン」のバランスを意識しているそう。
国内有数の皮革産地で育まれた高校生の自由な発想と、上質な姫革素材との相乗効果によって、無限大の可能性が広がります。
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「皮革フェア」3月10日
恒例イベント「皮革フェア」が3月10日(日)に行われます。見野の郷交流館を中心に計4会場で開催。
(写真:<Leather cafe>公式SNSアカウントより)
製品・端革の販売をはじめ、手づくり体験、オーダーメード靴の相談、ゼラチン、コラーゲンの展示、鹿肉の試食販売など盛りだくさんです。
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「新喜皮革 presents レザーフェスティバル2019」3月22日~
世界屈指の馬革タンナーとして知られる、<新喜皮革>が3月22日(金)から2日間、恒例のイベントを行います。
革に特化しながらも、内容が毎年進化。今回は、神戸の人気DJが会場を盛り上げ、フードコーナーも充実するようですよ。
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「ひょうご天然皮革(HYOGO LEATHER)を世界へ」パリで展示会出展&ポップアップショップ開催
兵庫県皮革産業協同組合連合会が「パリメンズファッションウィークFall-winter 2019-20」への出展、セレクトショップ <Bows & Arrows / Japan-Best>にて、レザーバッグ、アクセサリーブランド URBAN BOBBY ポップアップショップを行いました。
今回のプロジェクトは「ひょうご天然皮革(HYOGO LEATHER)」をプロモーションする同連合会がひょうご天然皮革ブランド化戦略事業(兵庫県)の支援により実施。
すでに世界で高く評価されている日本の技術、ひょうごレザーとデザイナーがひとつになり、『ひょうご天然皮革を世界へ』をスローガンに海外進出を目指しています。
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アートのような革バッグと姫路黒桟革とのコラボレーションが実現「Art of Kawakiriko 1 可能性展」
<クスグルデザイン>がシグネチャーライン<革切子®>初の美術展を東京・浅草で3月1日から3日間行いました。伝統工芸、切子をモチーフに独自のデザイン、加工技術でつくり上げる<革切子®>は百貨店のイベントなどで実績を重ねています。
「<革切子®>シリーズは、実用新案登録をした技術で開発した独特な凹凸があるデザイン技術を駆使した全く新しいバッグです。
<革切子®>はオリンピックを間近に控え、日本とは何かを発信するためのアイデンティティを形作りたいという思いから「和」を意識したブランディングを考えており、切子グラスの技法からインスピレーションを受け、生まれました」(<クスグルデザイン>代表 鈴木 智さん)
展示のほか、生け花のライブパフォーマンスが好評。海外展開を意識した内容となっており、観光客の反応も上々。
作品では坂本商店の姫路黒桟革とのコラボレーションが実現。「陰翳礼賛」をテーマに珠玉の逸品が完成しました。
姫路黒桟革は日本の伝統技法「なめし」と「漆塗り」の融合が国内外で高く評価され、コンテストでの受賞も相次いでいます。
宝石をちりばめたような、独特の煌きが美しい。唯一無二の存在感を放っていました。(展示パネルの写真は、Shun s-photoart 松本瞬さんの撮影です)。
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