1位:フジトウ商事(株)/オルフェ
2位:富田興業(株)/とろけるピッグスキン
3位:(株)協進エル/アスコット
革本来の持ち味、風合いを生かしながらも、時代に合わせアップデートされた、新しい付加価値が評価されたようです。
「ここまでの"プリっと立った"シボを見たことがあるでしょうか? 栄養を十分に含んだ大麦の穂のように」<相川商事(株)>
「インディゴ、ネイビーの染料を併用して色合わせしている完全素上げです」
<(株)碓井>
「あえて馬革独特の天然のシワやキズ、たてがみの痕などを隠すことなくタンニンなめしで仕上げています」<カドヤ商店>
近年はそんな特性を生かす流れです。個体差を楽しみ、愛でるユーザーさんが増えてくださるとうれしいですね。
吉比産業(株)東京支店/イグナー
「できるだけ革のよさを消さないよう、染料のみで仕上げました。使うひとの生活に溶け込み、愛着のあるアイテムになるでしょう。ふと気がつけば、いつもあなたのそばにはイグナーがいますよ~」<吉比産業(株)東京支店>
富田興業(株)/フレンチキップ

シンプルなデザインで上質感を引き立ててほしい一枚です。
「日本原皮を使用した植物タンニンなめし革です。オイル仕上げとワックス仕上げの融合を生かした素材になっています」<ストック小島>
原料となる植物、木は2週間で色が変わってしまうそう。プロセスや工房、手仕事・・・複雑な組み合わせも影響し、同じ色には二度と出会うことがないのだとか。そんな草木染めによる さくら色は繊細でたおやか。持つひとの内面を反映するようなフェミニンなデザインに。
素材は地元産ピッグスキンを用いています」<墨田革漉興業(株)>
ハンドバッグ、和装小物だけでなく、海外からの観光客、海外へ赴任するビジネスパーソンやご家族のかたに向けた製品開発にも。日本の美しさへの共感とその広がりを期待したいですね。
フジトウ商事(株)/アルト
「原皮から仕上げまですべて国産にこだわったオールジャパンレザーです。
ヌメ本来の味わい、ムラ感や質感を大切にし、あえて武骨な風合いを表現しました」<フジトウ商事(株)>
紅に染め上げたスムースレザー。経年変化しやすく、独特のツヤ感でエイジングを楽しめそう。サンプルの帽子も存在感があり、目をひきます。
「日本で欠かすことができない防水革。そこに焦点をあて、フッ素が入っていない薬品を使用することで、ひとや環境にやさしい素材を目指しました」<ミツワ産業(株)>
年々、豪雨による被害が深刻化するなか、防水加工は標準的なスペックへと拡大していきそうです。防水加工が施されたレザーというとマット、という印象がありますが、こちらはムラ感が際立ちます。フェスやアウトドア向けのサコッシュなどにも。

ジャパンレザーだから実現できる加工、体感できる表現、クオリティーとバリエーションのさらなる充実にご期待ください。
恒例のコラボレーション企画、ファッションショーについても投稿予定です。どうぞ、お楽しみに。
「東京レザーフェア」http://tlf.jp/
元記事を読む http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/