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鈴木清之

オンラインライター

Kiyoyuki Suzuki 鈴木清之

文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務を経て、日本国内のバッグブランド、皮革産業を中心にブログ執筆、ソーシャルメディアのコンテンツ運用を担当。イースト東京エリア・徒蔵(カチクラ/御徒町~蔵前~浅草橋 台東区南部)で行われる、ものづくりイベント「モノマチ」ソフトブレーン、デコクロ(デコレーション ユニクロ)部 発起人、書籍「東京おつかいもの手帖」や「フィガロジャポン」“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”としても活動。

2019年-20年秋冬のレザートレンドは?「第99回東京レザーフェア」レポート #1

国内最大規模のレザートレードショー「東京レザーフェア」が12月6日(木)から2日間、
東京・浅草 都立産業貿易センター 台東館で行われました。
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「東京レザーフェア」は、新たなマテリアルの提案及びトレンド情報の発信をするトレードショーとしてクリエイターに刺激を与え、創作意欲の向上、皮革の需要の拡大及び業界の発展につながることを目的に開催。
2019年-20年秋冬コレクションをひと足早く提案しました。まずは「トレンドラボラトリー」をレポートします。
各出展社の自信作をピックアップし、集積・編集する東京レザーフェア発「トレンドラボラトリー」から最新情報をご紹介。同ブース ディレクションご担当 ジャルフィック 池田さん、岡村さんにお話を伺いました。
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2019年-20年秋冬のカラートレンドは「インスピレーションでアップデートする」。

シンプルに美しい色であることが、インスピレーションを刺激し新しい感動をつくり出します。濃密+カラフル+グラデーション、そして響きあうハーモニー。これまでになかった色彩世界が素材を進化させ商品をアップデート! 4つのカラーパレットで提示しています。
パレット:1
「冬のリッチなカラフル感」
情感のあるデジタルデトックスなカラー

パレット:2
「ドラマチックなブルーノート」
偏光するブルーの階調

パレット:3
「鮮やかに透明なレッドノート」
華やかな革色の期待に応える色相
パレット:4
「基軸となる文脈」
カラフルな色調の奥行きをつくり出すニュートラル
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レザートレンドは、こちらの3テーマ。

テーマ:1
「リッチなポップ感」

「秋冬らしさにとらわれない軽やかさとカラフル感。自然を抽象化したデジタルデトックスなカラー展開がポイントです。ナチュラルな革感を生かすリッチなポップ感覚で、コンテンポラリーなベーシックを標榜。自由でスポーティーなファッションを示唆する展開となっています」(ジャルフィック 池田さん、岡村さん)
ナチュラルをベースに鮮やかさを探求した素材感、革らしさが生きた本質的な装飾性、とともにピンクが注目されています。女性の自立した生き方を象徴するようなピンク。甘口×きれいめではなく、カジュアルでパワフルに。
パントンが発表した2019年の「カラー・オブ・ザ・イヤー(Color of the Year)」を「Living Coral(リビングコーラル)」。サンゴのような色合いが楽観的なマインドと楽しさの追求への人々のニーズを具現化しているそう。
イエローも継続。「プルミエールビジョン」(2019年春夏)でも提示されたピスタチオはここでも。クールかつ知的なニュアンスをプラスして。また、コニャックブラウンなど黄味の強いブラウン ~ ベージュも浮上。
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「色に弾みをつけるピンク」
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「光のイエロー」
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「ボタニカルな調和のブラウン」
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「鮮やかなブリックレッド」

テーマ:2
「クールにドラマチック」
「中性色ならではの静けさを鮮やかに展開。静謐さにコントロールされたブルーとグリーンの調和。偏光するような静かな階調により、鎮静感と鮮やかな印象を描き出します。深海を思わせる色彩と水面の煌めき感のサーフェイス。さまざまなメタリックやパーリ―な艶のマッチングも目をひきます」(ジャルフィック 池田さん、岡村さん)
マットと煌めき感のコントラスト、静けさを湛えたクールな装飾性、圧倒的なブルー×グリーンの美しさがポイントとして挙げられています。なんといってもブルーのバリエーションが幅広い! サックスブルー、ターコイズブルー、コバルトブルー・・・と色味の違いと素材、加工との組合せで表情がとても豊か。
流通業界では社員の服装自由化とともにスニーカー通勤も広がっているそう。コンビニエンスストア大手、ローソンでは通勤時のスニーカーをブラック、ブラウンに加えネイビーと規定。バッグ、ベルトなどのコーディネートの選択肢として、ネイビーの存在感が大きくなりますね。他の業界への波及を想定すると、クールビズ、オフィスカジュアル向けとしてブルー系の革製品に可能性が。
近年ではモテ色としても話題のブルー。トレンドと二ーズがマッチし、マーケットに変化があるかもしれません。
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「冬のターコイズが効く」
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「ブルージーにウォーミー」
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「深い深いグリーンの階調」
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「闇に揺れる光を写す」

テーマ:3
「投影された情熱」

「鮮やかさの典型であるレッド群のミックス。革感を引き出すバーガンディーから赤への展開。色調と抑制されたマットな質感の対比は洗練されたモダニズムを感じさせます。シンプルなサーフェイスにシャイニーな輝きを添えて、鮮やかさとシックな印象に」(ジャルフィック 池田さん、岡村さん)。
濃密なレッド群の濃淡、マットな質感が生きるオフブラック、密やかに仕込まれたメタリックなどがそろい、穏やかなパッションを表現しているかのよう。

レッドのパレットに添えられたオレンジも見逃せません。「プルミエールビジョン」(2019年ー20年秋冬)では、深いオレンジをピックアップ。
存在感が高まるベーシックカラー、ネイビーと相性がいいオレンジ。イエロー ~ マスタードの流れで新鮮に映ります。
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「レッド・レッド・レッド」
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「赤みのブラウンに潜む装飾性」
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「とろみのあるオフブラック」
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「シックにナチュラルなブラウン」
秋冬はさらに深化し全体的に穏やかでやさしいトーンへの移行を予感させます。そんなカラーを纏った新しい革製品の登場が楽しみです。レポートは次回(12月19日公開予定)に続きます。

「東京レザーフェア」http://tlf.jp/
このエントリは、一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ公式ブログ「欧米ブランドに負けていないぞ」とのシェアコンテンツです。
元記事を読む http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/
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