前回に続き、一般社団法人 日本かばん協会が主催する恒例イベント、『信頼の日本製かばん』で、お出かけしよう!「かばんフェス」のレポートをお届けします。
小学生の通学用アイテムという本来の役割を超え、ファッション製品として大人たちからも愛されるランドセル。
全国36社の伝統的な日本製ランドセルを提供しているメーカーたちの団体、日本かばん協会 ランドセル工業会の会員メーカーの自信作がズラリ。
成長、個性に合わせ、バリエーションも豊富です。展示しているランドセルは実際に背負うことができ、学校をイメージしたフォトスポットも用意。ご家族連れのユーザーさんが足を止め、思い思いに楽しんでくださいました。さらにはランドセル認定証のご紹介も。
ランドセル認定証はランドセル工業会が定める規格に合致する製品にのみ、つけられています。
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ランドセル工業会が定めるランドセル規格とは
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1.すべての縫製が日本国内で行われ6年間の使用に耐え得るもの。
2.日本鞄協会発行の「信頼のマーク」を縫着したもの。
3.素材は皮革又は人工皮革とする。
4.形状はかぶせ部が本体を覆う長さで縦型であるもの。
5.サイズは大マチ部分の内寸の縦(最高部)が31cm前後、幅が23cm前後であること。
認定証の付いたランドセルは6年間の修理対応も。
メーカー番号等により、生産者を確認し、迅速なサービスを行っているので安心ですね。
世界的なファスニングメーカー、YKKの展示コーナーが幅広い世代のユーザーさんに好評。多様なファスニング製品がお披露目。
このところ注目を集めている止水ファスナー、AquaGuard®。ファスナーテープの表面をポリウレタンフィルムでラミネートし、止水性を持たせる処理を施しています。これまでアウトドア用品につけざるをえなかったファスナー部分のフラップが必要なくなりました。ファスナー裏面のポリウレタンフィルムの光沢感が、ウェアや鞄類のデザイン性をいっそう高めてくれます。
ネオンカラータイプが登場。ファッショントレンドとして「スポーツ」が人気継続。素材やアイテムだけでなく、色合いでスポーツを感じさせてくれますね。ストライプテープのタイプもあるので、トレンドディテール、「ライン」として取り入れても新鮮です。
デザインフィルムタイプも出品。レザー調、カーボン調など、新しいファスナーテープの質感を表現しています。
SNS映えする大きなファスナーも。お子さんたちに大人気。写真撮影をするかたも続々と。生活のなかに溶け込むファスニング製品がより身近に感じられました。
かばん協会関連事業コーナーでは技術認定試験1級合格者の作品が展示されました。
そのおひとり、篠田英志さん(大阪かばんブランド 委員長)は実演を披露。多くのユーザーさんが熱心にご覧くださいました。
ビンゴ&じゃんけん大会では、実演中に素早く仕上げたバッグが賞品に。当選者のかたはとてもよろこんでおられました。終了後には、使い方、お手入れ方法の質問などコミュニケーションも弾んで。
篠田さんが委員長に就任した大阪かばんブランド事業は、大阪鞄協会が地域ブランド<OSAKAかばん>として始動しました。メイドイン大阪かばんの品質のよさを日本全国に、そして世界へと発信!
「一昨年、大阪鞄協会が創立130周年を迎えたことを契機に、地域ブランドを立ち上げました。大阪のものづくりの認知が高くない現状を打破し、効果的に周知を広げたい、と会員メーカーが一丸となって取り組んでいます」(篠田さん)。
同協会に所属する鞄メーカーは世代交代が進行。伝統と技術を受け継ぎながらも、若い感覚、パワーで新プロジェクトを牽引しています。
2017年に日本を訪れた外国人は2800万人超で過去最高を更新。大阪は初めて1千万人の大台を突破(大阪観光局 発表)しました。アジアからの観光客を中心に<OSAKA>の認知度、人気は絶大。東京を上回る勢いがあり、百貨店の売り上げはキタ・ミナミとも伸びているようです。
そんなインバウンド消費のニーズも踏まえ、アルファベット表記でネーミングしたのだとか。「来年は大阪でも開催したい」と、大阪鞄協会会長 十川和夫さん。熱く語ってくださいました。
国内外のユーザーに、メイドインジャパン・メイドインオオサカのかばんをPRする場にも最適ですね。参加型プログラム、SNSの活用、インフルエンサー&ユーザーの写真投稿・・・これまでのチャレンジングをベースとして、さらなる情報発信・拡散の効果に期待が寄せられます。次回開催をどうぞお楽しみに。
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日本かばん協会
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このエントリは、一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ公式ブログ「欧米ブランドに負けていないぞ」とのシェアコンテンツです。
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