イースト、東京のビッグイベント「モノマチ」が5月27日(金)から三日間行われました。地方自治体主体ではなく民間主導で団体を設立し、自主運営されています。
革製品をはじめ、ファッション雑貨の生産で知られるイースト東京・徒蔵(カチクラ/御徒町~蔵前~浅草橋/台東区南部一帯)エリアを中心にものづくりを通して、地域と地場産業を活性化。
江戸時代より伝統工芸職人の街であった歴史を受け継ぎ、メーカーが点在するエリアを職人の作業見学、手づくり体験ワークショップなどを同時開催しています。
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レポート第一弾はワークショップをまとめてご紹介!
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まずは、世界のカバン博物館から。
大手メーカー<エース>を母体とする同館。鞄の博物館としては、世界唯一です。世界41ヶ国の選りすぐった逸品270点を常設展示。鞄を通して歴史やライフスタイルとの関連を提示しています。
今回は、栃木レザーを使用しキーホルダー、コインケース、財布トートバッグの4種のワークショップを実施。
参加者がそれぞれのイニシャルを選び、刻印もできるのも好評でした。
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老舗メーカー<高屋>は、第7回から参加。好感触を得て、直営ショップ<トートクラマエ>をオープンするきっかけとなったそうです。
トートバッグの手づくり体験企画は好みのレザー、ハンドル金具の組合せを選ぶことができるカスタムメード感覚と簡略化した作業によりトライしやすい内容が好評。
店内は常時順番待ちとなるほどの盛況でした。
「これまでは平日のみの営業でしたが、今後は土曜を含め、営業日の拡大も検討したい」と同社 営業部長 薄井さん。
海外からの観光客や若い世代が多く訪れ、脚光を浴びる立地特性を生かした広がりに期待が寄せられます。
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同じく蔵前・国際通り沿いの古い雑居ビルをリノベーションした一室では「Japan Leather Award 2012」グランプリ受賞者 大河なぎささんが教える<ペンケースづくりワークショップ>が。
(tokyotoff フェイスブックページより)
通常、革小物をつくる教室も運営していることから固定ファンも多く、手づくりしてプレゼントしたいというニーズを反映。ラッピングも用意するなど 女性クリエイターらしい きめ細やかな配慮も。父の日を控えた時季でもあり、多くのかたが参加しました。
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創業70年以上の鞄・革小物メーカー<イケテイ>の直営ショップ<IKETEI VILLA>はコラボレーションワークショップ「はっちんぱっちん」を実施。
近隣の店舗と連携し、レザークラフト材料店で革を選び、小物づくり。パーツをつくり、型をチョイス。そのかたちに抜き、穴をあけ、ゴムを通します。
カフェでドリンクをもらい、ひと休み。フラワーショップで花を二輪受け取り、リボンのかわりに完成した小物、はっちんぱっちんでまとめてフィニッシュ。のんびりと流れる下町時間とともにものづくり体験を楽しめる好企画ですね。
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若手バッグクリエイター 中原 理さんが営むアトリエ&ショップ<NOLA-Torigoe>のナイトイベント「夜マチ工房」も人気です。
鳥越・おかず横丁にほど近い場所にあり、毎月第一土曜恒例のイベント「ものづくり横丁」を開催。
<なお、次回は7月2日です。ご注意ください>
「ものづくり横丁」 https://www.facebook.com/monoyokocho
革小物づくりのワークショップでは、月ごとの限定カラーを用意するなどリピーターのハートをガッチリつかんでいます。
今回はそのスピンオフイベント。くるみボタンのMisuzuya、田中箔押所とのコラボレーションによるカードケースのワークショップを行いました。
好みのフォントを選んで、箔押し体験。特別感が高まりますね。熟練職人 田中さんの手際に見惚れてしまいます。
隣のスペースはオープンエアの<夜マチばる>に。
ちょっぴり早いですが、大人のための夏まつりのよう。
レザー&ものづくり談義をつまみにほろ酔い気分。昼間は仕事があって来ることができないユーザーも駆けつけ、盛り上がっていましたよ。
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レポートは、次回、第二弾に続きます。どうぞお楽しみに。
■ 参考URL ■
「モノマチ」 http://monomachi.com/
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元記事を読む
一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ
公式ブログ「欧米ブランドに負けていないぞ」
http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/