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鈴木清之

オンラインライター

Kiyoyuki Suzuki 鈴木清之

文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務を経て、日本国内のバッグブランド、皮革産業を中心にブログ執筆、ソーシャルメディアのコンテンツ運用を担当。イースト東京エリア・徒蔵(カチクラ/御徒町~蔵前~浅草橋 台東区南部)で行われる、ものづくりイベント「モノマチ」ソフトブレーン、デコクロ(デコレーション ユニクロ)部 発起人、書籍「東京おつかいもの手帖」や「フィガロジャポン」“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”としても活動。

カスタム、モバイル、貯金箱...新発想の財布 4選

革製品のなかでも、このところ人気が高まっている財布。ニーズに合わせ、これまでにない発想の新作が続々お目見え。ECサイトや展示会で話題の財布をピックアップしてご紹介します。

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イースト東京・元浅草で創業117年を誇る革小物メーカー 山藤のオリジナルブランド<PTAH(プタハ)>の新作・BUFFING(バッフィング)シリーズが話題です。

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特殊塗装が施され、四層に塗り重ねられた色が専用の研磨クリームで磨くとあらわれるという革素材を開発。経年変化に対する概念を変え、カスタムするプロセスを楽しめます。このシリーズの特別仕様がいち早く、<TSUKURITTE LAB PROJECT(ツクリッテラボプロジェクト)>にローンチ!


透明感があって角度によって色合いが変わる、立体的な艶が最大の特徴。顔料をミクロン単位で重ねて塗装する技術を駆使しています。

そしてこの顔料を専用の研磨剤で磨きあげ、下に塗り重ねられた色を表出させる、という試み。表層の顔料が剥げ落ちる表面効果を狙った革素材はありましたが、専用の研磨剤をセット販売し、カスタマイズを楽しめるという提案は新鮮ですね。

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企画を姫路のタンナーに持ち込み、メーカー主導による開発が奏功。革が厚くならないように、ミクロン単位で極薄く塗装を塗り重ねようとして色が混じり合ってしまったり・・・いった失敗を経て、ついに完成しました。


ポイントとなったのは、二層目のシルバー、ゴールド。この層が光を反射させて立体的な艶を導き出しています。

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さらにクリエイターとのコラボレーションにより、図案を施したスペシャルバージョンもラインナップ。老舗ならではの技術力が素材の持ち味を引き立て、完成度の高いプロダクトへと昇華させています。


<PTAH>バッフィングシリーズ
https://greenfunding.jp/tsukuritte/projects/1466

<TSUKURITTE LAB PROJECT(ツクリッテラボプロジェクト)>は、クラウドファンディングの仕組みを使ったプロトタイプ予約サイトです。今回は4月29日23:59 までに目標金額に達すると、プロジェクトが成立となり、決済が完了します。気になるかたは、お早めに☆

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ECサイト<スタイルストア>で人気のオーバーサイズパース。新進ブランド<ENTREZ(アントレ)>が手がけています。財布とクラッチバッグの中間領域は、専門店でも売れ筋となっているホットなカテゴリーです。

特筆すべきは、絶妙なサイズ感とトラベルニーズを意識した仕様。

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3つ折りにしたA4書類が入ります。最近の航空券は、バーコードつきのA4用紙なので、扱いに困っているかたも多くいらっしゃるよう。チケット控えと搭乗控えなどとともにまとめて財布にまとめておけるのがうれしいですね。

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ほかにも、スマートフォンやリップといった持ちものの収納をはじめ、アクササリーを外す場合の一時保管スペース・・・とさまざまな用途があるので、旅先で重宝。

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セミショルダーバッグとしても使えるようなハンドルではなく、輪になったストラップをセットしているのもおもしろい。ボディバッグのようにもなり、アクティブな印象です。ホテルの朝食ビュッフェや写真撮影のときなど、ちょっとした時に安心ですね。

<ENTREZ>オーバーサイズパース
http://stylestore.jp/item/HA937-80-0000-B441/

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同じく<スタイルストア>で目をひく財布はこちら。

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<PRIMITIVE MODERN(プリミティブ・モダン)>の携帯貯金箱です。なるほど、この切り込みに見覚えがありますよね。

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裏面の留め具を外し、コインを取り出せます。500円玉貯金などをしているかたにとっては救世主かもしれません。外出先でも忘れることなく、貯金を続けることができますね。

ユーザーのレビューには「なんだかとてもワクワクする感じがするので、とっても気に入ってます。 財布に集まった5円玉を入れて、家の貯金箱へ・・・そして、最終的にお賽銭に変わっていきます。 神様への通り道って、そんなワクワク感です」という意見も。


思わず頬がゆるんでしまう、ユニークなプロダクト。ギフトにもぴったりですね。


<PRIMITIVE MODERN>携帯貯金箱
http://stylestore.jp/item/HB210-46-0000-A014/

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2月に行われた合同展示会<SOLEIL TOKYO(ソレイユ トーキョー)>でも有望なクリエイションと出会いました。

25組の厳選されたブランドが出展。コンパクトに構成され、インデックス的に見ることができる、と時間のないバイヤー、プレス関係者に好評です。

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ひと際目立っていたのが、アクセサリーブランド<LA PUNIENI(ラ・プニーニ)>の意欲作、モバイルウォレット。

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内側にその魅力が。この吸盤でスマートフォンを固定できるんです。着信時はすばやく取り外せて通話可能。すべてのメーカーに対応できるそうなので、機種変更しても大丈夫ですね。

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キーリングもつけられています。財布、スマートフォンケース、キーホルダーがひとつになり、とても便利。スマートフォンと財布を中心にさまざまなハイブリッドアイテムが登場し、選ぶ楽しみが増えそう。


<SOLEIL TOKYO>
http://soleiltokyo.com/


長財布、コンパクト財布...とヒットがありましたが、つくり手たちの挑戦はまだまだ続きます。今後もライフスタイルの変化をとらえた財布の登場に期待したいですね。

元記事を読む

一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ
公式ブログ「欧米ブランドに負けていないぞ」
http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/



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