バッグ小売 最大手 サックスバー・ホールディングス傘下の東京デリカがこの春、新業態ショップを相次いで始動。日本国内生産による革製品を集積し、その魅力を発信しています。
3月3日(木)、<efffy's closet(エフィーズ クローゼット)>が東京・町田 町田東急ツインズ イースト2Fにオープンしました。
店名に冠した新ブランド<efffy's closet>、<efffy>、<kissora(キソラ)>で構成。すべて同社のプライベートブランドであり、日本国内で生産しています。ハイブリット型のショップ形態は新たな試みです。
「ホワイトデーや新生活を控えた時季ということで財布やパスケースなどの小物がよく売れています」と店長 坪さん。
<財布の日>のポップがアイキャッチに。現在、<3月11日は、財布の日>キャンペーンが実施中です。抽選で旅行券がプレゼントされるのもうれしい。
このところ<春財布>がすっかり浸透し、このタイミングにあわせて買い替えるかたも増えているようです。
通帳や母子手帳(一部の自治体のもの)が入る大きめサイズや、がまぐちをはじめ、アート的なアブストラクト柄、アニマル柄ほか、インパクトのあるプリント柄などのタイプが人気を集めています。
キーホルダーには、チャームをセット(別売り)で用意。
カスタムメイド感覚でコーディネート提案しています。このような小物には、生命の証であるレザーを無駄なく活用したい、というポリシーが感じられますね。
このほか、カラーパターンオーダーも好評。顧客が好みのカラーを選びことができ、店内に設置したミシンで研修を受けた店長が仕上げます。自分らしさ、特別感を求める革好きユーザーからの支持が広がっているようです。
同店に先立ち、3月1日には<SAC'S BAR.JP>東京ドーム店が東京・後楽園 ラクーア3Fにオープン。日本国内生産のバッグ、スモールアイテムだけをそろえた新コンセプトショップです。
前述の<efffy>、<kissora>をはじめ、他社ブランドもセレクト。「<JP>とは<日本代表>という意味が込められています。間もなく広島に二号店がオープン予定です」と店長の河野さん。出店のオファーが相次いでいるそうですよ。
「メイド・イン・ジャパンの語り部をつくっていきたい。メイド・イン・ジャパンの何が良いのか、これまで店頭であまりお伝えできてこなかった。しかし、メイド・イン・ジャパンの良さを伝えるというのは より重要になっている。(派生的な効果として)メーカーの利益にもつながる。接客によって商品に込められた付加価値を伝えることができ、日本のものづくりのアピールに小売業としても参加できる」とサックスバー・ホールディングス 木山剛史社長(「繊研新聞」1月6日5面より)
バッグ小売のリーディングカンパニーとして、時代が求める新たなスタイルを積極的に開拓。百貨店だけでなく、ショッピングセンター、駅ビル内にも日本製革製品の販路拠点が増えることで、幅広い世代から認知度が高まるのではないでしょうか。今後、輸入品との競合のさらなる激化が予想されるなか、同社の取り組みに期待が寄せられます。
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■efffy's closet
10:00~21:00営業 無休
東京都町田市原町田6-4-1 町田東急ツインズ イースト2F
042-728-2133
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■SAC'S BAR.JP
11:00~21:00営業 無休
東京都文京区春日1-1-1 ラクーア3F
03-3868-7188
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■参考URL
kissora公式サイト http://www.kissora.jp/
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efffy公式サイト http://www.efffy.com/
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元記事を読む
一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ
公式ブログ
「欧米ブランドに負けていないぞ」