Blog

鈴木清之

オンラインライター

Kiyoyuki Suzuki 鈴木清之

文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務を経て、日本国内のバッグブランド、皮革産業を中心にブログ執筆、ソーシャルメディアのコンテンツ運用を担当。イースト東京エリア・徒蔵(カチクラ/御徒町~蔵前~浅草橋 台東区南部)で行われる、ものづくりイベント「モノマチ」ソフトブレーン、デコクロ(デコレーション ユニクロ)部 発起人、書籍「東京おつかいもの手帖」や「フィガロジャポン」“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”としても活動。

個性あふれる小物・雑貨に出会った「第81回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2016」レポート(2)

「第81回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2016」のレポート 第二弾をお届けします。


合同展示会「manicolle tokyo(マニコレ トウキョウ)」がジョイント。若手クリエイター、新進ブランドが出展しています。

gf160207.JPGのサムネイル画像


<HIRAMEKI.(ヒラメキ)>では<シャーク>シリーズが好評です。財布や小物をリリースしています。日本刀のつばや鞘、鎧の装飾に使われていたサメ革は筋繊維が密集していて、しなやかで丈夫。細かい帯縄状のシボが特長。海の生物だけに耐水性にも優れています。


歴史ある革にふさわしく、<浅葱>をはじめ、日本の伝統色でカラーバリエーションを展開。なつかしく新しいプロダクトに仕上げました。


サメ革のなかでも最高品質と称される<ヨシキリザメ>を使用。食用ヨシキリザメの漁獲量日本一、宮城県気仙沼市産です。被災地の雇用創出にもつながる取り組みですね。


職人を育成し、ネットとイベントで販売を手がける<PRIMAVERA(プリマベーラ)>が出品。

gf160208.JPGのサムネイル画像


"口金をこよなく愛す"<sachi(サチ)>では、手帳カバーが人気。大阪の口金メーカーの協力のもと、つくられた同ブランドのアイコン的なアイテムです。2010年に試作を開始。翌年に発売後も改良を重ね、2012年からはECで販売。ロングヒットを続けています。

gf16021511.JPG


その育成部門、LeatherWorksCollaborations(レザーワークスコラボレーションズ)は2011年設立。小物塾もスタートしました。一年4名限定とし、型紙~裁断、組立まで現役の量産(請負)小物職人がていねいに指導しています。鞄メーカーの若手をはじめ、すでにオーダーなどの仕事に携わるかたも受講。毎年定員オーバーしてしまうそう。


「バッグの量産職人の主力は70歳代となり、高齢化が止まりません。慢性的な若手職人不足により、国内生産の行く末を憂慮しています。学校ではなく、職人として訓練ができるような環境を整えていく必要性を痛感し、小物塾を立ち上げました」と、代表の橋本 みずえさん。

現役職人の技術をもっと多くのかたに知ってほしいと自社ECのほか、百貨店での販売など意欲的に活動。

熱い想いと確かなクオリティーに支持が広がっています。

gf16021505.JPG

<アクティブクリエイターズ>ゾーンからは<紗蔵(さくら)>をご紹介。


著名なプロダクトデザイナーと熟練職人とのコラボレーションにより、これまでになかったアイテムを発表しています。イースト東京・墨田区にゆかりのある葛飾北斎の作品をモチーフにレザーにプリントし、東京のおみやげとして開発。ロングセラーとなり、定番シリーズへと成長しました。

gf16021506.JPG

新ライン<TOKYO-GAMA(トーキョーガマ)>を始動。ブラックでクールにまとめたメンズラインが目をひきます。男性用のがまぐち、新鮮です! 有力セレクトショップのバイヤーから引き合いがあったそうです。

gf16021507.JPG

そのほか、グラフィカルなプリントを施したレザーでカラフル小物をラインナップ。

gf160209.JPGのサムネイル画像


なかでも注目したいのはフェイスマスク。近年、盛り上がるハロウィンの新提案となりそう。

2015年のハロウィンの市場規模は1220億円とも推定され、同年のバレンタイン市場(約1080億円)を上回ったことが話題になりました。

コスプレやメイクが中心でバッグ、靴などへの波及効果は軽微でしたが、ファッションとは異なるこうした切り口でジャパンレザーの魅力を訴求したいものです。


小物・雑貨の売り上げが伸び、存在感を高めるなか、ユーザーの関心はトレンドから、付加価値、ソーシャル性へと変わっているよう。そんなニーズを反映したジャパンレザーがますます増えていきそうですね。


■ 参考URL ■

「東京インターナショナル・ギフト・ショー」
http://www.giftshow.co.jp/tigs/81tigsinvitation/index.htm

元記事を読む

一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ
公式ブログ「欧米ブランドに負けていないぞ」

http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/

***

このほか、<みんなの地域産業協業活動>の<ARLEQUIN(アルルカン)>も気になりました。

gf160210.JPG


ゴム70%・革30%のハイブリッドレザーを使用し、無縫製で仕上げているそうです。素材感や経年変化の味わいも独自の個性を感じられます。

gf160212.JPG


人気ブランド<マニファ二>の新作は、フィギュアのアクセサリー。旬のテイスト<トライバル>に。大ぶりのサイズがいいですよね。

続いてアニマル。<キリィエドナ>のグラニーバッグはカラフルなプリント生地を使用していて、パンチがありました。

IMG_3267.JPG

ノームコアに飽きてしまったかたには、柄オン柄のタッキーな着こなしで。<ファッションのおもしろさ>を楽しめそうですね。

なお、「装苑」3月号124ページには<「The 81st Tokyo International Gift Show」>企画が。「装苑」が厳選した新しい才能、デザインを紹介しています。こちらも併せてご覧ください。

1/1 1

MAGAZINE

『装苑』2018年4・5月合併号、3月28日発売!

calendar

-event -promotion -exhibition

Page Top