イースト東京・浅草のビッグイベント「エーラウンド 2015」のレポート、続きましては、<TOKYO LEATHER & CRAFT MUSEUM>。
浅草の革とモノづくりを伝える博物館としてメイン会場となる隅田公園リバーサイドギャラリーに会期中限定で開館。「エーラウンド」初の試みです。
観光地、浅草らしく、外国からのお客さまも増え、インターナショナルな雰囲気でした。
エントランスを入ると両サイドにさまざまなレザーがお出迎え。
浅草を拠点とする企業、事業者が出品。
ユーザーが普段目にすることがないサンプルなども設置され、クリエイター気分を味わえました。
浅草で培われてきた140年以上のモノづくりの歴史についての展示や世界のはきものに関する資料も。昭和の高度成長期を駆け抜けた靴メーカーの広告ビジュアルなどもあり、そのレトロなデザインとクリエイションが異彩を放ちました。
浅草の地場企業と気鋭のデザイナーとのコラボレートによるプロジェクト TOKYO L(トーキョーエル)では皮革製品の新しい可能性を提示。
今回は動物や恐竜をかたどったアニマルラバーバンドなどのプロダクトで知られるアッシュコンセプトを迎え、再始動。4組のデザイナーと地元企業4社の協業による試作品をお披露目。
個性的なルックスが目をひきますが、クオリティが高いのも特長。アイスクリームのカップをモチーフとしたケースは靴の製法が取り入れられています。
ピッグスキンを用いた、ぶたのぬいぐるみやアロマグッズ、アイスクリームのカップをモチーフとしたケース、食パン型のケースなどユニークなデザインがいっぱい。各商品の販路開拓までを視野に入れ、今後、実際に商品として販売される予定です。
つくり手の実演も好評。
伊勢丹メンズ館のイベント参加でも話題を集めた康製甲所。女性製甲職人が手仕事を披露。
自身のブランド ひさごていのシューズをつくる永松さん。その手さばきの美しさにうっとりと眺めるかたもいらっしゃいました。
参加型プログラムも充実。
老舗ケアグッズメーカー コロンブス社のワークショップではレザーの着色にお子さんたちもチャレンジ。
革製品の魅力を知る きっかけとなりました。
回を重ねるごとに内容がグレードアップしている同イベント。来場者も呼応するように増加しています。地場産業、若手クリエイターたちの熱い想いが、大きなムーブメントへとつながって。
来年初頭には、台東区コミュニティバスの新路線が運行スタート予定。
浅草&奥浅草エリアのアクセスが便利に。イベント開催時期以外でも、訪れたくなる街として さらに注目を集めそうですね。
■ 参考URL ■
「エーラウンド」
http://www.a-round.info/
一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ
公式ブログ「欧米ブランドに負けていないぞ」