東京・墨田区内のつくり手たちによる恒例イベント「スーベニール バイ トーキョーレザー」<9月25日(金)~10月7日(水)>が東京・押上 東京ソラマチ内 すみだ まち処で開催されました。
東京スカイツリーのおひざもとの墨田区は地場産業として皮革産業がとても盛んです。このエリアで生まれた素材、企画製造されたプロダクトを紹介。なかでもピッグスキン(豚革)は、日本で自給できる唯一の革素材。国内生産の約90%ものシェアを誇ります。
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今回は計8社が参加。豚革のほか、羊、山羊革などの加工を得意とするファクトリーをはじめ、世界でも数少ないクロコダイルタンナーの老舗も。
なめし、加工、素材開発だけでなく、製品づくりにもチャレンジ。皮革製品の展示販売のほか、職人による実演も行いました。
こちらは、藤豊工業所によるブース。レザーに馴染みがない女性にもわかりやすいように、と工夫を凝らしたディスプレイが目をひきます。同社は先日ホームページを刷新。洗練されたビジュアルと英語のテキストを付記し、海外からのアクセスにも対応。オンラインショップも始動するなど、積極的なアプロ―チが話題です。
雑貨だけでなく、知育玩具としても有効なアイテム(墨田キール)も。身近に感じられる生きものを通して、食育、生命の大切さ、環境問題、そして、ファッションやレザーへの認知にもつながり、幅広い世代のかたにアピールできますね。
墨田革漉ではロングセラーシリーズ、魚モチーフのペンケースとポーチを出品。インキュベーション施設・台東デザイナーズビレッジ卒業生クリエイター(アトリエ65、セキユミ)とのコラボレートで生まれました。生活が楽しくなるユニークなデザインは外国人観光客にも人気を集めています。ポップなテイストがクールジャパンとして注目ですよ。
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2020年の東京オリンピックでは区内の両国国技館が会場のひとつとして選定。観光資源が多いため、来街者のさらなる増加が見込まれ、その対策が課題です。おみやげ需要をいち早くとらえたトーキョーレザー製品の開発に期待したいですね。
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■ 参考URL ■
墨田革漉 http://www.sumidakawasuki.com/
墨田キール https://www.techno-city.sumida.tokyo.jp/pickup/detail.php?pickup_id=21
藤豊工業所 http://www.fujitoyo.co.jp/
台東デザイナーズビレッジ http://designers-village.com/
アトリエ65 http://atelier65.com/
セキユミ http://sekiyumi.com/
一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ
公式ブログ「欧米ブランドに負けていないぞ」