Blog

KITAJIKO

アーティスト

KITAJIKO

東京藝術大学デザイン科卒業後、7年間のデザイナーとしての企業勤務を経て、2010年、雑誌オフィシャルブロガー・イラストレーターとして活動開始。ファッション・アート・旅・グルメ・映画などに関するものについて独自の審美眼・観察眼でリポート。画業はアナログからデジタルまで対応。個展やコラボレーションなどで活動中。

Paris et moi #18 クレイジーホースで美の充填

Crazy Horse Paris...

ch_paris20.jpg


特に女性の絵を描くことが多い私。
色んな人に「パリに行ってクレイジーホースを観るべき!」と言われ続けて早幾年。

女性やファッションを描くなら何故パリに行ったこと無い!?とまで。 そりゃそうだ!

日本でも映画の上映などあり、「パリに行って観てきた!」という話をよく耳にする今日この頃でしたが

私も例に漏れず映画を観て衝撃を受け「いつか私もステージを観たい♪」と憧れる人間のひとりでした。

ということで 憧れのクレイジーホース鑑賞ですがこの旅で大願成就致しました!!

しかも、バックステージ・施設見学・解説つき! 
最高のかたちで夢がかなった...

ch_paris01.jpg

高級ブランドの路面店が立ち並ぶ界隈に、クレイジーホースは煌いております。

クレイジーホースについて、少し↓

アラン・ベルナルディン氏によって1951年にパリに設立。キャバレーの中心に女性を据えるというアイデアを常に掲げたベルナルディン氏は、
完璧な体を弓の様に反らせ投影という衣装を身に纏ったダンサーと、時代を反映した音楽と衣装を組み合わせた素晴らしい芸術を作り上げました。

ch_paris23.jpg

この方がベルナルディン氏。偉大だ。

1951年といったら戦後間もなく。実に65年の歴史はもはやパリの文化の一端を担っていると言える芸術でもあるのです。

館内を案内いただきます。

こちらはゲストが寛いだりミーティングをしたりするお部屋。ここで数多のドラマがあったことでしょうね~
照明も女体で壁も鏡だし徹底しています。

ch_paris11.jpg

↓この写真のお尻は、日本人ダンサーのものらしいです。
「あまりにもキレイでかわいいお尻だったから撮影したんです♪」

おお・・・たしかに美しいお尻!

ch_paris10.jpg

名物でもある絢爛トイレ。何故便座が2つなのかは謎のまま...

ch_paris04.jpg
クレイジーホースの歴史、訪れたセレブリティ(名前が刻まれたコーナーもある)、ダンサーの話などなど
さすが60年をこえる歴史。

出演ダンサー総数はのべ800名以上、毎年500人を超えるダンサーが応募。
一年間に消費する各種アイテムも凄いです。

ガーターストッキング2500足、ボディーメイクアップ500リットル、口紅「ルージュクレイジー」300本 などなど・・・

そんな現在のダンサーさんのタイムカードも!! タイムカード懐かしい!

ch_paris06.jpg

みんな芸名で。

ch_paris09.jpg

ch_paris07.jpg

ch_paris08.jpg

本当に夢があるし、確固たる美意識や明確なイメージを徹底して守り続ける弛まぬ努力の積み重ねなのでしょうね。

「ル・クレイジーに来たらシャンパンがないとね!」
そうか...!! ということで頂きます! この日朝からずっと飲んでますけど...

ch_paris12.jpg

ch_paris13.jpg

この日はテレビカメラ同行で、
フランス国営テレビFrance 2「Envoyé Spéciale(特派員レポート)」の記者さんに何と取材をされ(するんじゃなくて)。

今回の旅は、パリ市長のご招待で、パリの観光について調査したり体験したことをブログにてリポートするというミッションだったので

その点についていくつかインタビューを受けました。

頬がひきつってピクピクする感覚というのを初めて体験いたしました。 笑顔保つのがこんなにしんどいとは!!

ch_paris14.jpg

いつもどちらかと言うと質問する側だったので、逆の立場になって初めてわかる、回答するほうの大変さ。
今年になって台湾の雑誌とフランスのテレビのインタビューが立て続け必死だったんですけど、
めっちゃ欲しい。ほんやくこんにゃく...

しかし本当にいい経験させていただきました。

記者さんの質問をはじめ、今回訪問した先の方々のお話を聞いていると、やはり先のパリでのテロで大きな傷を負ったパリの苦悩や悲しみが伝わってきましたし、それでも困難を乗り越え、前向きな姿勢と新たなアイデアでパリを再び盛り上げて観光客にもアピールしていきたいという真摯な姿勢がとても印象的でした。

私のようないちブロガーの言葉にも耳を傾け、関心をもって接していただき、
あらゆる可能性を想定して力を合わせて道を切り開こうとしているパワーをとても感じました。

これからパリを訪れる人は、リピーターの方もより快適であらゆる面で生まれ変わろうとするパリに触れられると思いますし

初めての方も私のように安心してパリを満喫できることと思います。

--------


そしていよいよショーが開演!!!!

ch_paris03.jpg

瞬きするのが惜しいほどの美しいからだ。美しい演出。価値あるわー!
これほどまでとは、本当に素晴らしい。 

ch_paris21.jpg

クレイジーホースを鑑賞して思い浮かぶ言葉は「徹底」かな。

徹底して揃えられたダンサーのプロポーション、パフォーマンス。
エロい、いやらしいなんて微塵も思わない。
ここまで完璧なボディラインで繰り広げられるスペクタクルには生々しさが無い。

それもやっぱり世界観と美意識を徹底して追及しているからだと思います。2013_0808-photo4.jpg

プロジェクションマッピングなどですっかり馴染み深いものとなった投影アートも、積極的に駆使して女体をさらに神秘的に。時にポップに。

よりファンタジー溢れる表現の追求に妥協はありません。

いわゆる「集団の女性美」は、日本に於いて古くは【都をどり】の舞妓さんの群舞だったり、現代のアイドル文化にそれを見たりするわけですが、

日本は お人形のような「幼さ・若さ・愛くるしさ・可憐さ・健気さ」

クレイジーホースは少女ではなく大人の女性の肉体美が繰り広げる豊かな表現力と個性をもつ個人の集団がシンクロしてる感じとでもいいましょうか。



どちらが良い、優れているということは無く、気候や風土と長い歴史が育む文化の背景の違いとはこういう事なのかもしれない と思うと、
美というものに関して、まだまだ知るべき事だらけだな!と思うのであります。

同じテーマでも こんなにも捕らえ方・見せ方というものは違うのか...とつくづく衝撃的でもありました。
同時に興味深く、もっとこのテーマについて深く知りたくなりました。

そんなこんなで宴もタケナワ
最後のこの馬に見立てたコスチュームがむっちゃくちゃ可愛くて尻尾もプリっとしてて

手綱をアレンジした一見ハードそうなモチーフを、こうもラブリーに見せるって...

これぞファンタジー!最高でした。
ブツブツ色々な事を考えるけど、結局考えるな感じろの部分も多分にある。
ch_paris16.jpg

必死で目と脳裏に焼き付けて参りました。 

寿命が延びたわ~!!!   神々しかった。

ch_illust.jpg

本当に観れて良かった。早速影響を受けてスケッチしてみました。


ちなみに

グッズコーナーも本格的かつ遊び心満載!
洒落のわかるひとにピッタリのパリのお土産☆

ch_paris19.jpg

ニプレスも、誰かにあげたい。

ch_paris18.jpg


Crazy Horse Paris

A toast in #crazyhorseparis dressing rooms to celebrate 33 sold out shows with @ditavonteese #DitasCrazyShow

Crazy Horse Parisさん(@crazyhorseparis_official)が投稿した写真 -

55 舞台【國語元年】鑑賞

9/1に紀伊國屋サザンシアターで初日を迎え、連日大盛況の舞台、【國語元年】を観て来ました。


國語元年】はあの故・井上ひさしが手がけた1986年初演の舞台で。


明治七年、東西の話し言葉がテンデンバラバラだった頃。文部省官吏の南郷清之輔に「全国統一の話し言葉を制定せよ」という命令が下って・・・・・
というあらすじなのですが。

主人公のお屋敷に住まう(または居候する)様々なお国出身の個性豊かな登場人物たちが繰り広げるとんでもないコミュニケーションがカオス!日本語凄い。
0372.jpg
苦悩する役人さん、南郷清之輔の苦労がコミカルに、それでいて問題の深さ大きさを思わず考えてしまう物語でございました。

0459.jpg
めちゃくちゃだけど憎めない愛すべきキャラばかり...

0734.jpg
次々現れる一癖も二癖もあるキャラがそれぞれのお国言葉でさらに場をかき回す感覚はとても混沌として
聞き取れそうで聞き取れない方言満載の長い台詞をスラスラと流暢に発するさまは圧巻でございます。
0499.jpg

客席も圧倒されたり爆笑したりで、かつて感じた事の無いムード。
あまりに反応が良いので、私もつられて声を出して笑っています。

映画・テレビ・舞台で大活躍の八嶋智人さん、宝塚歌劇団元雪組トップスターの朝海ひかるさんの夫婦役はとっても素敵だったし、流石の舞台でのオーラ!眩い。
舞台まである程度距離があるのに細かい表情まで何故だか分かるってどういうこと!?
と思いながらドキドキしておりました。
それにしても朝海ひかるさんの佇まいも声も次元の違う美しさ。。。
1169.jpg


私も、少しだけグラフィックで関わらせて頂きましたが、完成した舞台を観て
こんな風に関連してくるのかー!という感じで
自分の仕事が劇場や役者さんのパワーによって生き生きして、改めてビックリしました。

1306.jpg


爆笑していたかと思えば、ふと考えさせられ
楽しいだけではないものも大いに感じてあっという間のひとときでした。
脳がフル回転する、凄い舞台だったと思います。
ぜひとも劇場で体感していただければ、と思います!

【國語元年】公演情報   (公演の詳細・チケットとうについてはこちら!)
w0680.jpg

-----
KITAJIKO SNS
sns_icons_insta.pngsns_icons_fb.pngsns_icons_twitter.png

1/1 1

MAGAZINE

『装苑』2017年7月号、5月27日発売

calendar

-event -promotion -exhibition

Page Top