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KITAJIKO

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KITAJIKO

東京藝術大学デザイン科卒業後、7年間のデザイナーとしての企業勤務を経て、2010年、雑誌オフィシャルブロガー・イラストレーターとして活動開始。ファッション・アート・旅・グルメ・映画などに関するものについて独自の審美眼・観察眼でリポート。画業はアナログからデジタルまで対応。個展やコラボレーションなどで活動中。

114 ゴーギャン タヒチ、楽園への旅

いよいよ今週末より上映の
ゴーギャン タヒチ、楽園への旅

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楽園タヒチでの絵画で有名な
19世紀を代表する画家 ゴーギャンの
タヒチでの日々を中心に描いた映画です。



砂の数ほどいる芸術家。


その中において歴史に名を残す有名芸術家って砂漠の砂を一つまみって感じでしょうか。


そうなるとその人生も個性的というか。破滅的だったり変態的だったり。
生き方そのものが芸術だってなことになってきて。
物語として語り継がれ、その芸術的カリスマ性を増大させるわけで。

突き抜けたやらかしの先にある美に 我々はしばしば萌え酔いしれるのであります。


狂おしいばかりの激動と波乱の芸術家人生を全うし、燃えつきる芸術家の人生を見て
愚か過ぎる...と思いつつもどこかで確実に 

羨ましい...などと正直思ってしまうのです。


とはいえ

ゴーギャン。

ゴーギャンは個人的なアート知人界隈では芸術家ダメ男四天王の筆頭だなーと語られております。


ダメ男四天王。
それはひたすら甲斐性の無い、女にヒドイアーティストってことでゲス。
カラヴァッジョなどのガチの悪人(殺人)ではなく、

兎にも角にも甲斐性が無く、女に平気で苦労をさせるテの人。
若い人は知らないでしょうが、『芸の為なら女房も泣かす♪』という世界。

ただの当社比なので、四天王は変動しますが、ホントにゴーギャンはダメ男四天王常連です。

何で?と思われたあなた。 映画を観れば納得かもです。

アート戦国時代の昔のフランスでは、御大たちが不遇の時代を過ごし、文句タラタラというシーンをよく目にします。
この人たちの没後数十年以上後に、あれだけ渇望した名声をほしいままにするのだわーと思うと、絵描きとして目頭が熱くなります。

ゴーギャンもそんな一人。
タヒチに新たなインスピレーションを求め、家族をフランスに残し ひとり新天地へ。

希望に胸躍らせ辿りついた楽園ですが、慣れない土地で苦労...

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そして出会い

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芸術家の業もですが、女の人生にも思わず想いを巡らし立ち止まって考えてしまう内容でした。

でもね、品行方正で真面目で理性的な芸術家なんて、映画にならないのでしょうな。
ゲスさも糧にして魅力を増す芸術男。
そんなゴーギャンを名優ヴァンサン・カッセルが演じてますし。
見応え十分でございました。

前にもどこかでかいたけど

ダメ男の芸術家なんてやめておけ、苦労するぞなんて無粋なことは言わない。

天才芸術家に恋した女性は、
盛大に天才をけし掛けて

偉大な作品創造に一役買って欲しい。

宜しくお願い致します。

「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅」
2018年1月27日より東京のBunkamuraル・シネマほか全国で公開。

後援:タヒチ観光局
配給:プレシディオ

(C) MOVE MOVIE - STUDIOCANAL - NJJ ENTERTAINMENT

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113 ロダン カミーユと永遠のアトリエ

ロダン
といえば、日本での知名度は抜群。
泣く子も黙る 近代彫刻の父
ってなもんで、いわゆる巨匠であり世界的大先生。

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かくいう私も国立西洋美術館の売店で地獄の門マグネットを買いましたよ。


二年前のパリでもリニューアルしたてのロダン美術館に行きましたとも。

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光溢れる館内は所狭しと手が触れられそうな距離に彫刻が並び、贅沢な空間でした。

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映画出もエピソードが出てくるバルザック像

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観た映画にまつわる土地に行く事ができると、映画が倍楽しい。

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そんなロダン師匠の今作。
大変興味深く鑑賞させていただきました。個人的に面白かったです^^!

ロダンとカミーユも 先生と生徒、師匠と弟子というシネマ向きの
年齢差のある芸術家同士の情熱的で悲劇的なロマンスとしてやたらと有名ですけど。

19歳で弟子入りした当時ロダンは42歳。
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ロダンよ・・・と思うくらいイチャイチャしておりましたが。

名声を得た後のロダン師匠のモテっぷりも
生々しかったですけど、成功者ってすごい。

前半とにかくラブラブだったロダンが名声を得て芸術家として上り詰めるほどに、カミーユに落ちる影が容赦なく濃い。


どちらかというと絵を描く立場の人間として
芸術家の儚さ脆さ、危うさ愚かしさ などなどが
ビシビシ急所を貫くかの如く、感じて取れるので
どうしたらいいか分からない...


ロダンの時代から
世界はあらゆる分野で発展を遂げ進みテクノロジーは日々進歩し
インターネットの出現により毎日のように新しい何かが誕生し
色々な境界線が無くなりつつあり
もはや何が便利かも分からずついていけない状態だと言うのに



芸術家はそのままだ・・・

男と女なんか特に何にも変わっとらん・・・

そう感じてしまった~

もちろん、時代に上手く乗って スマートに軽やかに芸術を極めている方もいることはいると思うんですけど
人間って業が深い。


それでも 誰もが知る大芸術家ロダンの、あの不朽の名作たちの影に
驚くほどありふれて人間らしい苦悩と痴情の縺れがあったってこと。

そんなポイントに何故だか大変興奮いたします。

恋愛ってなんですかね。

ロダン カミーユと永遠のアトリエ  公式サイト
http://rodin100.com/

(C)Les Films du Lendemain / Shanna Besson

112 マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年

数々の伝説をもつイギリス発のシューズブランド「マノロブラニク」。

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世界中の女性が恋するこの有名過ぎるブランドを手がけるデザイナーのマノロ・ブラニク氏について
幼少期の思い出から若き日の輝かしい交友関係
現在までのクリエイションを余すことなく盛り込んだ贅沢なドキュメンタリーである今作。

ここ数年、ビッグメゾンや重鎮にフォーカスしたドキュメンタリー映画が本当に豊作で
ブランドの世界観や交友関係、トップを走り続けるデザイナーや表現者の ものづくりに対するビジョンが語られ、時代の流れとともに変わらないもの・消費されるものが浮き彫りになったり。

そんな中数十年ずっとトップをひた走るモチベーションとバイタリティをマノロ・ブラニク氏には感じずにはいられなかったです。

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私が語るまでも無くマノロブラニクの靴と言ったらアンタ...泣く子も黙る印籠のようなエピソードが数え切れないほど。

個人的には大女優アンジェリカ・ヒューストンと共にVOGUEの表紙を飾ったマノロ・ブラニク氏のエピソードにもグッっときましたし。

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それはもう、交友関係だけで映画が数本撮れそうな豪華さで
映画を鑑賞しながら次々と登場するセレブリティに呆然。

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ドラマSex and the Cityでは主人公キャリーがマノロマノロって何度叫んだことか。
ひったくりに遭うエピソードを観て少々ショックだったことが鮮明に思い出されます。

ソフィアコッポラの映画『マリーアントワネット』のシューズがマノロブラニクというエピソードでも、華麗なアーカイヴの連続で眼福。

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アナウィンター氏がマノロブラニクを語る姿は、いつもとちょっと違って恋する少女のような語り口調で。
全体を通してみんなアイドルファンっぽい。
それだけでマノロブラニクの靴の素晴らしさ、引力の強さが推し量れる。

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少年時代を思い出させる庭園でのガーデニング、植物を愛でてインスピレーションを得る少年のような表情

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デパートで自身の靴や写真集にサインをしたり顧客サービスするマノロ・ブラニク氏の柔らかな姿

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それらとはまた全く別の
工房で無心で作業に勤しむマノロ・ブラニク氏の人を寄せ付けない職人の顔も印象的。

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どれもまぎれもない素顔なんだろうな、と思いながら映画を眺めておりました。

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12月23日(土・祝)新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー!
監督・脚本:マイケル・ロバーツ
出演:マノロ・ブラニク、アナ・ウィンター、リアーナ、パロマ・ピカソ、シャーロット・オリンピア、イマン、
アンジェリカ・ヒューストン、ジョン・ガリアーノ、ソフィア・コッポラ、ルパート・エヴェレット

2017年/イギリス/89分/原題:Manolo: The Boy Who Made Shoes for Lizards
配給:コムストック・グループ 
配給協力:キノフィルムズ


(C)HEELS ON FIRE LTD 2017

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