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KITAJIKO

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KITAJIKO

東京藝術大学デザイン科卒業後、7年間のデザイナーとしての企業勤務を経て、2010年、雑誌オフィシャルブロガー・イラストレーターとして活動開始。ファッション・アート・旅・グルメ・映画などに関するものについて独自の審美眼・観察眼でリポート。画業はアナログからデジタルまで対応。個展やコラボレーションなどで活動中。

110 サンテティエンヌとフィルミニ~ル・コル​ビュジエ建築とデザインシティ

フランス南東部に位置する都市で、デザインコンシャスな街として昨今人気上昇中のサンテティエンヌSaint Etienne
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その近郊にあってル・コルビュジエが都市設計と建築に携わり2016年に世界遺産登録されたフィルミニFirminyより
現地観光局スタッフによる「建築とデザインの旅」のプレゼンテーション、及び昼食会にお招き頂き、伺ってきました。


サンテティエンヌはリヨンにほど近い注目の地方都市。
古くより製造産業などでも繁栄の歴史を持つ、フランスの歩みとともにある地域。
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当日はル・コルビュジェへのオマージュとして、弟子筋3人による共同設計の国際文化会館にて。

シックなモダン建築と、正統派日本庭園がなんとも優美な違和感を醸して、とてもステキ。

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プレゼンテーションにはフランスから三名。
出席者:
1/ Mr. Stéphane Devrieux(サン・テティエンヌ観光局局長)
2/ Ms. Géraldine Dabrigeon(ル・コルビュジェ建築サイト管理局長)
3/ Ms. Julie Pobel (ヴェイス社マーケティング、イノベーションディレクター)


・サンテティエンヌとフィルミニのPRやデザインシティとしての役割と特性などについて
・ル・コル​ビュジエ建築と大規模な地方都市デザインについて
・チョコレートブランドヴェイスについて

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サンテティエンヌは、工業の重要な地域だったため、交通網も充実し、歩道やサイクリング道が整備されており、100年近い歴史を持つトラムウェイが主要な通りを網羅。

もちろんフランス各都市からのアクセスも便利で、リヨンなどの大都市に隣接しながら自然も豊かでアクティビティも豊富。旅をするのに非常にバランスのよい地域だという事がお話からも伝わってきました。

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世界的に知られるサッカーチーム les Verts レ・ヴェール(緑たち。地元チームの愛称)は子どもも大人も今尚夢中にさせ続けています。

Musée des Verts AS サン・テティエンヌ博物館にはチームとサッカーの歴史が展示されています。

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街中に設置されたファインアートのオブジェや洗練された建築も見応え十分。

サン・テティエンヌ・メトロポール近現代美術館や、芸術産業博物館など、見ておくべき美術館や博物館がたくさん。

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サンテティエンヌの街散策については建築家でジャーナリストの 篠崎隆氏が語るサン・テティエンヌの印象についてスライドを拝見しながら。

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実際にサンテティエンヌに赴き、体験した篠崎氏独自の目線で語るサンテティエンヌのお話。
少し本格的でマニアックなポイントも、分かりやすく説明してくださいました。
終始大変興味深く聞いてしまいました。

ジャック・ボナヴァルによって1998 年に創設されたサン・テティエンヌ国際デザイン・ビエンナーレは、
デザインをテーマにした国際的イベントとしては最も大規模なもののひとつとなりました。
次回開催は2019年。展示のほか、講演や実演シンポジウムなどアート一色の一ヶ月となります。

年間を通して、アート・デザイン関連の様々なイベントが行われるなんて魅力的。

続いてル・コルビュジエが都市設計と建築に携わり2016年に世界遺産登録されたフィルミニについても詳しく伺いました。
ル・コルビュジエといえば、日本でも同氏による国立西洋美術館が世界遺産となり大きなニュースとして取り上げられ
瞬く間にル・コルビュジエという名は日本中に浸透、只今美術館ツアーは大盛況という。

↓ル・コルビュジエ氏

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料を拝見させて頂くと、広大な土地と共存するル・コルビュジエ建築の迫力に息を呑みます。

印象的なフォルムに色使い、いちどは観るべき建築がこんなにたくさん!

建築家ル・コルビュジエによるヨーロッパ最大の複合建築の一部。3分野の人間的行動(文化的生活と余暇、スポーツ、信仰)が融合し共存している生活空間。フィルミニにあるル・コルビュジエ作品は文化会館、ユニテ・ダビタシオン、競技場、サン-ピエール教会の4つであるが、これらはヨーロッパにあるル・コルビュジエ作品の中でも最大規模のもの。主なル・コルビュジエ作品の中でも最重要な建築群として知られる。フィルミニのル・コルビュジエ建築群はいずれも自由に見学可能、年間通じてガイド付見学も実施。(引用)

Read more at: http://jp.france.fr/ja/discover/31196



↓競技場 ・サン=ピエール教会

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↓文化会館

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↓ユニテ・タビダシオン 集合住宅ですが、住むことも可能だそう!

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続きまして

WEISSヴェイス)社もプレゼンテーション

ヴェイスはサンテティエンヌに本拠を置き、現代に生き続ける文化遺産として業界を牽引する130年の歴史を誇る老舗チョコレートブランドで、スタイリッシュな店舗設計とパッケージデザインで世界中に根強いファンを持ち日本ではヒルトン新宿のブティックや有名ホテルでもおなじみです。

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サンテティエンヌではアトリエ・工場見学も可能で日本人スタッフによる解説が聞けます(要問合)。

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実際にショコラ製造の工程を見学したり、自分の好みのショコラを作れるそうで、工場アトリエ見学・体験ものマニアの私としては是非行きたい内容。
もちろんブティックや食事も楽しめるレストランも併設。じっくり老舗チョコレートブランドの世界観を堪能できそうです。

昼食会は、着席の昼食会。
フランスからの皆さんを囲んで質問したり和やかな時間を過ごしました。

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コースの最後のデザートにヴェイスのショコラを使用した特別な一品を用意していただきました。
贅沢にも実演しながら秋の味覚を閉じ込めたビジュアルだけでも満たされるものがある~!

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ということで、文化芸術から自然、産業、美食まで、すべてが叶うサンテティエンヌとフィルミニへの旅、五感が歓びそうな次のフランス旅のプランにいかがでしょうか♪

104 エールフランスのコスチュームのアーカイヴからタラップのスターまで 「エールフランス航空-旅の美学-」

4月18日(火)より所沢の航空発祥記念館にて
企画展「エールフランス航空-旅の美学-」が開催中です。
大迫力の飛行機展示を横目に奥の凱旋門から展示スペースへ。
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同時にアイテム展示やイヴ・サンローランやエリザベス・テイラー、ショーン・コネリーをはじめとする、エールフランス航空で旅する伝説的セレブリティの搭乗風景の写真展を同時開催。
その他 コンコルド関連資料(搭乗証明書・食器セット・機内グッズ等)まで、充実の内容!

ということで、前日の設営に特別にお邪魔させていただきました。

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休館日の博物館で皆さん淡々とお仕事されておりました。

今回の展示の為に貴重な歴代コスチューム(制服)のアーカイヴを携えて、フランスからアーカイヴ担当者が来日。

中央がエールフランス本社のアーカイヴ担当の方。

エールフランスのユニフォームはクリスチャン・ディオール、クリスチャン・ラクロワ、クリストバル・バレンシアガ・・・などなど
ため息が出るようなメゾンが並びそれぞれ服飾資料としても貴重なものばかり。

アーカイヴ担当の方は手袋着用で大事にコスチュームをセットしておられました。

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細かいフォローテクニックなど目撃できてとっても新鮮で楽しかったです。

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見飽きない♪

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↓こちらの「雲のイメージ」のスカーフが、とにかくトキメキました。

オートクチュールブランドの細部に宿るこだわりと美意識を制服に落とし込む。
衣装はもちろん機内のテーブルウェアやカトラリーなど細部からもフランスの心意気を感じます。

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一方では写真展「エールフランスとタラップのスター」のセッティング。

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↓鍵のついた厳重な木箱に貴重なセレブリティの写真がピッタリ納まっていました。
写真はどれも強烈なスターオーラを発する凄い写真ばかり。

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旅立つセレブ、降り立つセレブ・・・ どれも華やか!

ジェーン バーキンとセルジュ ケンズブールの写真。
なんだこの恐ろしいほどのカッコよさと存在感・・・

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展示ではこちらの捨身に解説もつくので、見入っちゃうこと間違いなしです。
時を経ても色褪せませんね。

ということで、設営完了で以下のようになりました!

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航空関係に興味がある方はもちろん、服飾関係の学生さんなどにも大変おすすめの展示となっております!

ぜひ足を運んでみてください!

企画展「エールフランス航空-旅の美学-」
展示期間:平成29年4月18日(火)~5月28日(日)
場所:所沢航空発祥記念館 館内 展示室内
[所沢航空発祥記念館ウェブサイト]
費用:展示館通常入館料のみ

エールフランス航空

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103 フランスの若き女性映画監督が描く知的な大人の女の人生、『未来よ こんにちは』

3月25日より公開中の映画、『未来よ こんにちは』。

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36歳という若さでその才能を如何なく発揮した作品で不動の地位を確固たるものにしているフランス人女性監督ミア・ハンセン=ラブの新作である本作は2016年のベルリン映画祭で銀熊(監督)賞を受賞。

絶賛された作品に惹かれて、興味深く鑑賞。

フランスが誇る女優イザベル・ユペール主演ということで、ミア・ハンセン=ラブ氏もイザベル・ユペールを思い描きながら脚本を書いたというエピソードにも特別な気合のようなものがかんじられる胸が熱くなる組み合わせ。

50代の哲学教師であるナタリー(イザベル・ユペール)。

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自分を慕ってくれるイケメン教え子にちょっと悪い気はしなかったり

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討論に青春を燃やす若者と、哲学を教える50代のナタリーのコントラストも面白かったです。


まあまあ忙しいけどそこそこ充実していたナタリーの日常に突然差し込む案件。


結婚25年目にして夫に好きな女性(若い)ができました、と 告白されたり、
著書も売れ線じゃないからという理由で契約は終了。
過去の栄光に囚われ不安定で認知症が日々進行する母に翻弄されたり

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...などなど  なんだか結構ありそうなリアルな境遇に笑えない設定で。

本作を描いてるのが自分とほぼ同世代(36歳)のミア・ハンセン=ラブ監督というところも感慨深いです。


未来に対する漠然とした不安や、女の人生観、孤独に対する考え方などに、同世代の目線を感じるし、さらにその先のビジョンも感じます。

女も数十年やってると 色々あるんです
それでも、それらを受け入れて迎えるしかないわけです。
現実を拒否することはできません。
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猫アレルギーだけど亡き母の飼っていた猫を引き取り一緒に暮らす...
ナタリーは色々な現実を受け入れていきます。
心中複雑だけど淡々と。


フランスの映画って(そんなに沢山観ている訳けではないけれど)不思議です。

自分の意見を求められているような、考えて自分の答えをもたないと、という気分になるというか。
自分の記憶や経験と照らし合わせたり、推し量ることが必要というか。
想像力は要りますね。

上手く断言できないのですが、そういう感じです。フランス映画。


VRのようなバーチャル体験や、ハイテクな絶叫マシンのような圧倒的な体験をできるのがハリウッド映画だとしたら


迷宮探索やインティージョーンズ的自分の足で冒険するのがフランス映画(とことん突っ込むのも 途中棄権もご自由にどうぞ、みたいな)...?


のような気もしないこともなくもないかもしれない。
それこそ個人差の世界だろうけど。

ということで、ちょっと若いだけでもなくなってきた30代以降のすべての女性に観て欲しい1本です。1人で観るか親しい女友達、姉妹などで観るのがオススメかも。
オンナの道について考えちゃいます。

『未来よこんにちは』公式HP


©2016 CG Cinéma · Arte France Cinéma · DetailFilm · Rhône-Alpes Cinéma


そしてステキな情報も☆

来る4/15(土)公開の『メットガラ ドレスをまとった美術館』の公開を記念して
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4/8(土)から1週間<ファッション・イン・ニューヨーク>特集を実施し、

『ティファニーで朝食を』『キャロル』『ビル・カニンガム&ニューヨーク』
3作品を上映するという内容です。

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私も観にいきたい。。

~<ファッション・イン・ニューヨーク>~

[企画名] 『メットガラ ドレスをまとった美術館』公開記念特集上映<ファッション・イン・ニューヨーク>

[上映期間]2017年4月8日(土)~4月14日(金) 計3作品を日替わりで上映

[上映作品] 『ティファニーで朝食を』、『キャロル』、『ビル・カニンガム&ニューヨーク』

料金:¥1,200均一 *『メットガラ ドレスをまとった美術館』特別鑑賞券提示で¥1,000 

*大学・専門学生・小中高生は¥1,000

会場:Bunkamura ル・シネマ http://www.bunkamura.co.jp/cinema/

(東京都渋谷区道玄坂2-24- 1 Bunkamura 6F TEL:03-3477- 9264)

協力:東宝東和、ファントム・フィルム、スターサンズ


ファッション・イン・ニューヨーク 紹介ページ

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『装苑』2017年12月号、10月28日発売

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