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KITAJIKO

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KITAJIKO

東京藝術大学デザイン科卒業後、7年間のデザイナーとしての企業勤務を経て、2010年、雑誌オフィシャルブロガー・イラストレーターとして活動開始。ファッション・アート・旅・グルメ・映画などに関するものについて独自の審美眼・観察眼でリポート。画業はアナログからデジタルまで対応。個展やコラボレーションなどで活動中。

ART trip to Vienna #12 ウィーンのカフェ文化

ウィーンの「カフェハウス」ユネスコの無形文化遺産にも登録されている、守り続けるべき文化として人々とともにあります。

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つい最近、日本の「和食」が無形文化遺産に登録されたので、なんとなく想像はつきやすいかもしれません。

ということで
ウィーンに行ったら、何はともあれ「カフェ」と「美術館」!と思ってた私は、出来る限りカフェに行ってみました。

まずは、ウィーンのカフェのなかでも老舗中の老舗 トラディショナルな有名老舗カフェ【カフェ シュペール】。

Café Sperl  Gumpendorfer Str. 11, 1060 Wien, Austria

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1880年創業、ウィーンにおけるカフェハウスの伝統 を今日まで守り続けています。
クリムトやレハールも常連だったそうなので、

何かしらあやかりたいということでウィーンカフェ一発目はシュペールです。

「敷地の角に入り口」スタイルの独特の伝統的なカフェ建築。一区を見る限りかなり多いです。
カフェ自体も相当数存在していて、どこも地元の方から観光客で賑わっています。

そのせいか、ウィーンにおけるスタバの控えめさが凄過ぎ。

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この日は入り口に「カフェ協会の舞踏会」告知ポスターが。

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こちらはウィーンのカフェがこぞって参加の如何にも素敵そうな大人気の舞踏会ということでした。
舞踏会も観光客向けなど参加可能なものもあるとか。ダンス必須でしょうけど...

こちらのカフェシュペールは、ガイドブックにも載っている超有名店なので活気があります。

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伝統的なカフェには、新聞吊るしや大きな鏡などがお約束で設置されています。
理由については諸説あるようですが、大きな鏡はウェイターさんが店を見渡しやすいように、とか広く見えるようにとか。
お店の構造は、思い出しスケッチで恐縮ですが、恐らくこんな感じ。


カフェシュペールに限らず、角地のカフェは割とこんな構成が多い。

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ウィーンのコーヒーの種類は20種類以上とも言われていて
どれも美味しそうなのですが、ケーキが大きいのでどうしても基本のメランジュを頼んでしまう。

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コーヒーについて精通してないので、細かい事はわからないのですが
とってもケーキに合うので大好きです。

そして日本のようにお水のサービス。ただしアルプスのお水(普通に美味しいし口直しになる)。

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他にもいくつかご紹介。

有名人の名前を冠したコーヒーは、アルコールリキュールが入って更に特別感があります。

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ウィーンに於ける生クリームは甘くないのですが、
コーヒーのクリーム濃度の調節に思いっきり入れてる印象。甘さはかなりお好みで調整と言う感じ。

コーヒーひとつに本当に色々な種類があって、若者からご年配、家族連れまで

思い思いにそれぞれの時間を過ごしているカフェ。

文化として興味深いと思います。 無形文化遺産なの納得。

勿論軽食もありますが大量の炭水化物でかなりパンチある。 

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次回はケーキについてです。

オーストリアの観光情報はこちらから。http://www.austria.info/jp

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75 「PARISオートクチュール 世界に一つだけの服」展

本日から開催の「PARISオートクチュール 世界に一つだけの服」展。
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いつも通りかかるだけでも気分のいいこの界隈。丸の内に展覧会メインビジュアルのドレス写真が華やかです。

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パリ・モードの殿堂、[ガリエラ宮パリ市立モード美術館] 館長のオリヴィエ・サイヤール氏監修のもと2013年パリ市庁舎で開催され大きな話題となり好評を博した展覧会を、三菱一号館美術館仕様に再構成して、日本でのオートクチュール鑑賞という今回の展覧会という運び。

プレス向け説明会は美術館内のCafe1894にて行われ、オリヴィエ・サイヤール氏、三菱一号館美術館館長高橋明也氏のスピーチと解説を伺います。
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パリ市庁舎開場の大きな空間での展示と打って変わっての、三菱一号館美術館の建築様式のような部屋が連なる建物での展示ということで
見せ方に様々な配慮と工夫があったこと、ドレスの構成も今回の展覧会に合わせて選ばれていること
もう今後出てこないんじゃないか、という貴重なルックが展示されている などなど

ファッションマニアにはたまらない内容のよう。

展覧会のみどころは公式ウェブサイトに詳しくあります☆
「PARISオートクチュール 世界に一つだけの服」展 公式サイト

一般的に【オートクチュール】と一言で言っても、どんな歴史でどんな定義で成り立っている産業で、どんなブランドが現存し、どのような役割を担っているのか。
何故フランスパリなのか、クチュリエと職人はどう違うのか。
プレタポルテとの違いは何なのか・・など
成り立ちから現在の立ち居地という学問的産業としての側面からも本展覧会では詳しく解説されていました。


こういう系譜図みたいなのは分りやすいし新しい興味が出てくる。観る人に優しい^^
交流関係があらわになるクチュリエ相関図とかもあったら楽しい(ただの願望ですが)。
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アトリエやらメゾンマップも眺めながら妄想がはかどりますよね。
なんで集まってるのとかやたら離れてどうした、とか。
こういう図から土地に興味が沸いたり思わぬアーティストに繋がってたりしそう。という妄想。

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神々しく芸術性を帯びるほどに美しい装飾や、ファッションにおける実験的な試みなどの素晴らしさに関心が向かいがちなのですが、オートクチュールドレスを美術展の美術作品と同じく時代背景やドローイングや過去と現在など、資料的な展示を絡めながら鑑賞するという形式を体感すると、キュレーションという職業の奥行きが鮮明に感じられて大変興味深かったです。
展覧会を通して「この角度から見るとそうなんだ!」という感覚があり新鮮でした。

展示の模様を、ざっと。

展覧会は8章構成になっていて、時系列でドローイングや写真などの資料と比較したりしながら鑑賞できます。

「第3章:贅沢なエレガンス」のココは、何と撮影が可能。(もちろんドレスの保護のためフラッシュなどは厳禁)

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もちろん伝説のドレスも肉眼で観れます。
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歴史的にも貴重なルックから、つい最近発表されたばかりのルックまで、間近で観ることができて幸せです。

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最後に展示されていたクチュリエの手の写真が、ステキでした。

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↓上段中央の手がシャネルだそうです。煙草☆

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PARIS オートクチュール展--世界に一つだけの服 展
会期:2016年3月4日(金)〜5月22日(日)
会場:三菱一号美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
開館時間:10:00〜18:00
※入館は閉館30分前まで。
※祝日を除く金曜、会期最終週平日は20:00まで。
休館日:月曜日(祝日と5月2日、5月16日は開館)
入館料:
当日券 一般 1,700円、高校・大学生 1,000円、小・中学生 500円
前売券 一般 1,500円 ※大学生以下、ペアの前売券は無し。
【問い合わせ先】
三菱一号美術館 http://mimt.jp/paris-hc/
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)

(ご参考までに) 私の最近のシャネルオートクチュール取材のアーカイヴ↓


■20 CHANEL 2014/15年秋冬 オートクチュールコレクション/ プレゼンテーション編

■21 CHANEL 2014/15年秋冬 オートクチュールコレクション/ ディティール編

43 シャネル オートクチュール 2015ss -プレゼンテーション編

44 シャネル オートクチュール 2015ss② -ディティール編-

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71 「ことほき」の正月注連飾りワークショップで新年を迎える準備を

お正月を迎える準備に、玄関に注連飾りを飾る風習が日本にはあります。
注連飾りを玄関先にかけると、いよいよ年末の暮れ感が最高潮となりますね~。

そんな2015年 年末、念願の「ことほき」のワークショップで注連飾り作りを体験してまいりました。

ことほき=言祝き 寿き 寿
「ことほき」は2人のクリエーター(鈴木 安一郎 氏・ 安藤 健浩 氏)が日本の民芸と稲作文化に魅了され立ち上げた注連飾り(しめかざり)作りプロジェクトです。(引用)

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場所は目黒CLASKA Gallery &Shop"Do"。
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新年用の飾りに使う青々とした藁。 お米が実前に手で刈り取り特別に保管...青い藁を作るにも大変な手間隙が。
稲作からお飾りまでの一年通じての壮大なプロジェクトだな、と思います。


作業の折々に登場する【巻き結び】の説明書。 これだけは押さえねばならない...。

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巻き結びは藁をしっかり結びとめる結び方。 結び技というのは奥が深くて広いものだなあ、と思いながら出来る様になるのに苦労しました。

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藁を濡らして、まずは三等分、

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注連縄をクルクル・・
テキパキとリズミカルにどんどんできていくけど、見てるのとやってみるのはちょっと違ってかなり体力と技術のいる作業!

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おおー!

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私の縄は(右図左側)、親の仇!位の力をこめてガッチガチに絞めたので、後に後悔することに...

↓こちらは三等分の最後の一本をさらに巻き込みます。
すると、注連縄然とした美しい姿が!ツイストではなかったんですね...

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縄を板と板に挟んで転がすと、益々形は美しく整います。ウットリです。

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注連飾りも装飾的段階に進みます。
結構じぶんの好みが反映されて面白い工程でした。

水分が抜けると藁の形が記憶される特性を利用して形をクセ付ける。
私はかなりキツめキツめな感じ...

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ハイ、ここで自分がガッチガチに絞めた藁に、稲を通します。通常でも通すのには道具を使います。

自分では通せず、先生にお願いして通して貰いました。ギリギリいってた。

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ソレっぽくなってきて、嬉しくなる。
この時点でかなりいい運動になってる。

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そして麻紐でマークしてある要所を男結びの縄で飾ります。
男結びがまた難しいけどカッコイイ☆

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最後は、各自好きな長さを先生に切ってもらいます。(藁の固い部分でハサミも特殊なため先生にお任せ!)
材料の質や稲作文化や民芸への思いはもちろんのこと、
こういうビシーーーー!っと一糸乱れぬ断面だったり、キメるところをことごとく美しいくキメるのがことほきクオリティなのかも...。日本人の美意識☆

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ということで完成!!!

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左はこの日同行していただいた友人の、右が私の。 長さ違いすぎw
このように個人差も出て、とっても楽しいものでした。

帰宅後、自宅の玄関にも飾ってみてご満悦でした。
なんという達成感。

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日本で永きにわたり受け継がれてきた民芸の技や、稲作文化へ思いを馳せてみるのもいいかも・・・!

↓↓ 更に詳しくはこちら! ↓↓

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