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KITAJIKO

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KITAJIKO

東京藝術大学デザイン科卒業後、7年間のデザイナーとしての企業勤務を経て、2010年、雑誌オフィシャルブロガー・イラストレーターとして活動開始。ファッション・アート・旅・グルメ・映画などに関するものについて独自の審美眼・観察眼でリポート。画業はアナログからデジタルまで対応。個展やコラボレーションなどで活動中。

104 エールフランスのコスチュームのアーカイヴからタラップのスターまで 「エールフランス航空-旅の美学-」

4月18日(火)より所沢の航空発祥記念館にて
企画展「エールフランス航空-旅の美学-」が開催中です。
大迫力の飛行機展示を横目に奥の凱旋門から展示スペースへ。
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同時にアイテム展示やイヴ・サンローランやエリザベス・テイラー、ショーン・コネリーをはじめとする、エールフランス航空で旅する伝説的セレブリティの搭乗風景の写真展を同時開催。
その他 コンコルド関連資料(搭乗証明書・食器セット・機内グッズ等)まで、充実の内容!

ということで、前日の設営に特別にお邪魔させていただきました。

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休館日の博物館で皆さん淡々とお仕事されておりました。

今回の展示の為に貴重な歴代コスチューム(制服)のアーカイヴを携えて、フランスからアーカイヴ担当者が来日。

中央がエールフランス本社のアーカイヴ担当の方。

エールフランスのユニフォームはクリスチャン・ディオール、クリスチャン・ラクロワ、クリストバル・バレンシアガ・・・などなど
ため息が出るようなメゾンが並びそれぞれ服飾資料としても貴重なものばかり。

アーカイヴ担当の方は手袋着用で大事にコスチュームをセットしておられました。

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細かいフォローテクニックなど目撃できてとっても新鮮で楽しかったです。

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見飽きない♪

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↓こちらの「雲のイメージ」のスカーフが、とにかくトキメキました。

オートクチュールブランドの細部に宿るこだわりと美意識を制服に落とし込む。
衣装はもちろん機内のテーブルウェアやカトラリーなど細部からもフランスの心意気を感じます。

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一方では写真展「エールフランスとタラップのスター」のセッティング。

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↓鍵のついた厳重な木箱に貴重なセレブリティの写真がピッタリ納まっていました。
写真はどれも強烈なスターオーラを発する凄い写真ばかり。

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旅立つセレブ、降り立つセレブ・・・ どれも華やか!

ジェーン バーキンとセルジュ ケンズブールの写真。
なんだこの恐ろしいほどのカッコよさと存在感・・・

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展示ではこちらの捨身に解説もつくので、見入っちゃうこと間違いなしです。
時を経ても色褪せませんね。

ということで、設営完了で以下のようになりました!

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航空関係に興味がある方はもちろん、服飾関係の学生さんなどにも大変おすすめの展示となっております!

ぜひ足を運んでみてください!

企画展「エールフランス航空-旅の美学-」
展示期間:平成29年4月18日(火)~5月28日(日)
場所:所沢航空発祥記念館 館内 展示室内
[所沢航空発祥記念館ウェブサイト]
費用:展示館通常入館料のみ

エールフランス航空

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101 ミュシャの傑作『スラヴ叙事詩』が東京に

去年発表された『スラヴ叙事詩』20枚集結&展覧会開催の発表。
大きなニュースで業界騒然だったのは記憶に新しい。
ホントかな?いやいや来ないでしょ・・・などと、ちょっと動向が気になってしまった展覧会は後にも先にもこちらだけだったような。

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いよいよこの日がきちゃった・・・ということで、かなり張り切って観に来ました。

あわわわ・・・・・・

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やっぱりスラヴ叙事詩が観れるなんてにわかに信じ難く、自分の目で確認しないとっ!!

などと思っていましたが、目にした瞬間感謝です。

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この『スラヴ叙事詩』を観たいがためにチェコ行きの機会を探り続けていた私は、ひとつの時代を創った偉大な芸術家としてアルフォンス・ミュシャから多大なる影響を受けております。

日本でのミュシャといえば、上品でロマンティックなドレスを纏った表情豊かで優美な美女
美しく咲く花々など有機的な装飾がまさにヨーロッパ的でアールヌーボーそのもの!

その天才的なデザイン構成力と豊かな画力に、絵を描くのが好きな子だった私は当然真似や模写しちゃいましたよね...。


というわけで、ミュシャの作品は その明快な優美さから日本でも大変人気で、知名度も抜群

下図がムハ様(チェコ読みではムハ。ミュシャはフランス語読みなんですって)
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ミュシャ自身は、27歳でパリへ行き絵を学び、

34歳の時に、女優サラ・ベルナール主演の舞台「ジスモンダ」のポスターを手がけ、

アールヌーボーの申し子的時代の寵児としてパリで空前の大成功をおさめ

その後50歳で故郷のチェコにUターンして

16年の歳月を賭けて 国の為、民族の為に20点の連作『スラブ叙事詩』を完成させます。



『スラヴ叙事詩』は、最大縦6メートル、横8メートルという圧倒的スケールでスラブ民族の受難と栄光の歴史をキャンバス地に油彩とテンペラで表現。

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相当な志がないとこんなチャレンジ到底達成できない!
ミュシャのモチベーション、この大作に賭ける想い、国への想いなどが大変なものということがビシビシ伝わってきます。
16年モチベーションを高めに保つってだけでも超人だと思います。
精神が肉体を超えてる芸術家だってことは 間違いない。

展覧会の設営も、とんでもない規模。SNSでの配信にドキドキしながら開催日までのカウントダウン。
(写真はミュシャ展twitterからお借りしています。)
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バックステージレポート、好き過ぎてたまりません。

展覧会自体は、その作品の大きさにただただ圧倒されっぱなしです。
天使や神様のような色々超越した存在は、大きく描かれ益々偉大に、益々神然として、宗教画として最高に効果的だなあ~などと思いつつ。100余年前の作品とは全く思えない構図!新鮮でカッコイイとさえおもってしまう。
そして間違いなく現代のゲームやコミック映画など、ファンタジー関係のアートワークの原点というか礎というか。

眩しいくらいの幻想的な美しい色彩もさることながら、

特徴的なのは登場する人物の眼力かとおもいます。

目力つよすぎて、漫画っぽいと思う方も多くいらっしゃるかも。

この絵の「団結は力!」って言ってる、輪っかを持った手前の男性の
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左下に居るかわいい子供の流し目!

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ズーム。

嘲笑してるのか、期待の眼差しなのか

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本当のところどうなの!?ねえ!

・・・などと、大作の中の無数の登場人物の意味や関係性だったり、

生き生きと意味深な表情に思いを馳せてたら
三回くらい観にいっても足りないかもしれないです。

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ミュシャといえば、淡いトーンでキラキラ美女と花が優美で少女漫画のような華やいだ世界~☆


という印象をお持ちの方も多いと思いますが、今回の『スラヴ叙事詩』では、夜の世界や影の描写など
光の階調と同じくらい、影の色幅の豊かさ、表現の深さも素晴らしかったです。



こちらの↓『原故郷のスラヴ民族』は、ホンモノの星降る夜空のようでしたし

手前のスラヴ民族のアダムとイヴの浮き上がりも本当に幻想的。

いきなりカミナリに打たれるような衝撃。

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目力!!!! 夢に出そう。

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緊張感や息遣いが伝わってきそうな表情に思わず目を奪われ

↓このくさりかたびら?の質感にも目を奪われ。気になってきて解説資料をさがす。。

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昔はテレビなどの視覚メディアは無いものの
やはり読み書きが出来ない庶民にも、民族の歴史や宗教の逸話を伝えシェアする必要があり


一枚の絵に壮大なエピソードを込める為に 様々な要素を描き込み時に記号化し
「ああ、これはあの場面だな」と万人が理解し易い様に、かつ威厳は損なわず。

絵画はそんな視覚伝達の重要な使命を持ったメディアだったので。

ミュシャの本作における気合いは想像を絶するものだったことと想像できます。

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展覧会は四部構成。

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アールヌーボーの仕事や、下絵など資料としても貴重な展示が多数。
100点からなるかつてない規模の展覧会でした。

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図録も。内容充実、かなり安いです。
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間違いなく、ことし一番の混雑必至の展覧会ででありましょう。
早めの鑑賞をお勧めいたします!


会期:2017年3月8日(水)~6月5日(月)
休館日:毎週火曜日
開館時間:午前10時~午後6時
会場:国立新美術館企画展示室2E
主催:国立新美術館、プラ八市、プラ八市立美術館、NHK,NHKプロモーション、朝日新聞社
後援:外務省、チェコ共和国大使館、チェコセンター
協賛:日本写真印刷
特別協力:伊藤忠商事株式会社、堺市
協力:ルフトハンザ カーゴ AG
監修:ヴラスタ・チハーコヴァー(美術評論家)、本橋弥生(国立新美術館主任研究員)

『ミュシャ展』公式サイト:http://www.mucha2017.jp/

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100 必見のドキュメンタリー 『メットガラ ドレスをまとった美術館』

気が付けば装苑でのブログが100投のようで。
今後とも変わらずのご愛顧 どうぞ宜しくお願い致します!

100投目が『メットガラ ドレスをまとった美術館』とは個人的に感慨深いのであります。

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本作は NYメトロポリタン美術館において開催される年に一度のビッグイベント。
アナウィンター率いるVOGUEが主催する、METの服飾部門の資金集めの為のパーティーなのですが。
レッドカーペットの見応えが他の映画祭やイベントと一線を画していて、VOGUE主催ということで、招待されるセレブリティも超豪華で個性的。

予告編だけでも血圧が上がります。


レッドカーペットを彩る装いはどれもトップメゾンがしのぎを削る最先端のキレキレのモードなドレスばかり!
その最高のドレスをセレブリティがスターオーラで着こなしちゃうわけですから、重力が発生して 時空がねじれます。 まるでパワースポット笑

METガラのレッドカーペットでは、トップメゾンのオートクチュールを纏ったセレブリティこそが、まさに見応えのあるアートなんだなあと思います。

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↑昨年かなり話題となったリアーナのこちらのドレス。
本作を構成するキーパーソンの1人ですね。
ドレスも鮮烈ですが、どんな大舞台においても余裕すら感じるリアーナの自信に満ちた表情!!

すごい。

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スタアってすごいな。

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アカデミー賞ゴールデングローブ賞など映画賞でのドレスアップは、ファッションも女優の美しさを神々しいまでに引き立たせる脇役に徹している印象があります。
どれも最新最高級のオートクチュールですが、やっぱり女優が最高に美しく見える計算されつくした演出の仕上げ(コンサバな傾向)。

ちなみに過去描いたレッドカーペット時のケイトハドソン+ドレス。

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ハリウッド女優のドレスアップはこうでなきゃ・・・的、圧倒的華やかオーラでドレスに打ち勝つ存在感。


グラミー賞はミュージシャンの個性や世界観、主張を体現できるドレスをチョイスしますし、
レッドカーペットと一言で言っても目的が微妙に違ってきてすんごい面白いのであります。


私みたいな一般人は、トップメゾンの超モードなドレスに袖を通そうものなら、魂吸い取られそう。

というかんじで、METガラは

映画賞より服の個性とセレブリティの個性がぶつかって融合して誕生した何だか凄いものが観れる
最も刺激的なレッドカーペットだともいえます。

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華やかなMETガラと同時に、ご存知美術展も行われます。
最高入場者記録を塗り替え続ける最高の展覧会。
本作でフューチャーされたのは2015年の『China: Through the Looking Glass』
中国がテーマの美術展とそれに先駆けて行われたMETガラ。を追いかける8ヶ月の記録。

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アナ・ウィンター氏と メトロポリタン美術館服飾部門主任キュレーター、アンドリューボルトン

演出・展示を巡ってのディープでナイーブな課題山積、【装飾】と【美術】の認識もだいぶギャップがある。
ひとつの展覧会を開くのに関係者の意識を共通のものにすることの難しさ 既に賞賛を得ている過去の展覧会を超えなければいけない重責などなど、恐らく撮影中 胃に穴が開いたんじゃないかと心配なメトロポリタン美術館服飾部門主任キュレーター、アンドリューボルトン氏の苦悩が後半キリキリと。
アナウィンターのMETガラパーティーの席次表作成なんて想像しただけで恐ろしい。
小規模な結婚式ですら悩ましいのに、出席者は全員セレブリティというMETのガラパーティー。。。
常人の心では折れてしまいそう。

アンドリューボルトン氏が、ジョン・ガリアーノ氏を訪ねる一連のシーンがありましたが、
自らが手がけたDiorのオートクチュールに再会したジョン・ガリアーノの「生き別れの子供に再会した」ような嬉しそうな顔に、こみあげるものがありました。
今観ても素晴らしいクリエイションだらけ。

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たくさんの貴重なアーカイヴ映像が観れて、夢中で観ていた当時の記憶がもの凄い勢いで再生されます。
90s後半~00s代のランウェイを愛する人には、もーたまらんことと存じます。
あとはウォン・カーウァイ映画。『花様年華』好きさんにも・・・私だ。
全編を通して胸が熱くなるドキュメンタリーです。


永きに渡り
【ファッションはアートか】【ファッションデザイナーはアーティストか】
という論争は大小さまざま、古今東西で繰り広げられ、永遠のテーマとでもいいましょうか。

【イラストはアートなのか】みたいなのか...?

この議題についても、何人かの著名なデザイナーにインタビューしています。
各人認識が様々で益々迷宮入りの永遠のテーマであります。

アートとファッション、親和性が高いようで、中心部は決して融合しないのか。どうなのか。
結構デリケートで深い議題なので、答えはぜひ映画を観て自分の中に見い出してみて欲しい内容でした。

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監督アンドリュー・ロッシキャスト
アナ・ウィンター、ウォン・カーウァイ、アンドリュー・ボルトン作品情報2016年/アメリカ/91分
Bunkamura ル・シネマ ほか2017年4月15日(土)より全国公開
『メットガラ ドレスをまとった美術館』公式サイト

©2016 MB Productio

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