ロダン
といえば、日本での知名度は抜群。
泣く子も黙る 近代彫刻の父
ってなもんで、いわゆる巨匠であり世界的大先生。
かくいう私も国立西洋美術館の売店で地獄の門マグネットを買いましたよ。
二年前のパリでもリニューアルしたてのロダン美術館に行きましたとも。
光溢れる館内は所狭しと手が触れられそうな距離に彫刻が並び、贅沢な空間でした。
映画出もエピソードが出てくるバルザック像
観た映画にまつわる土地に行く事ができると、映画が倍楽しい。
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そんなロダン師匠の今作。
大変興味深く鑑賞させていただきました。個人的に面白かったです^^!
ロダンとカミーユも 先生と生徒、師匠と弟子というシネマ向きの
年齢差のある芸術家同士の情熱的で悲劇的なロマンスとしてやたらと有名ですけど。
19歳で弟子入りした当時ロダンは42歳。
ロダンよ・・・と思うくらいイチャイチャしておりましたが。
名声を得た後のロダン師匠のモテっぷりも
生々しかったですけど、成功者ってすごい。
前半とにかくラブラブだったロダンが名声を得て芸術家として上り詰めるほどに、カミーユに落ちる影が容赦なく濃い。
どちらかというと絵を描く立場の人間として
芸術家の儚さ脆さ、危うさ愚かしさ などなどが
ビシビシ急所を貫くかの如く、感じて取れるので
どうしたらいいか分からない...
ロダンの時代から
世界はあらゆる分野で発展を遂げ進みテクノロジーは日々進歩し
インターネットの出現により毎日のように新しい何かが誕生し
色々な境界線が無くなりつつあり
もはや何が便利かも分からずついていけない状態だと言うのに
芸術家はそのままだ・・・
男と女なんか特に何にも変わっとらん・・・
そう感じてしまった~
もちろん、時代に上手く乗って スマートに軽やかに芸術を極めている方もいることはいると思うんですけど
人間って業が深い。
それでも 誰もが知る大芸術家ロダンの、あの不朽の名作たちの影に
驚くほどありふれて人間らしい苦悩と痴情の縺れがあったってこと。
そんなポイントに何故だか大変興奮いたします。
恋愛ってなんですかね。
ロダン カミーユと永遠のアトリエ 公式サイト
http://rodin100.com/
(C)Les Films du Lendemain / Shanna Besson