シャネル オートクチュールコレクション後編です。
今回はディティールを追ってみます。
毎コレクション、メイキングムービーを配信しているシャネル。
どのようにこの美しきドレス達は生み出されるのか貴重な映像が観れて、こうやって実物に触れ幸せかみ締めております。
こうやって映像を観ていると、オートクチュールのドレスはひたすら美しいモノの集合体の集合体の集合体で、その果てしなさはまるで宇宙でございます。
重さは今回も記録更新ではないかと思う程にかなりの重量を感じます。
それだけの刺繍が一着に詰まってると思うと、重力発生してても不思議じゃない。
もはや神秘的。
下世話にも毎回うかがってみる「今回の一番高額なドレス」。
それはこちら!フェザーが軽やかだからか、一番高額とは驚きでしたが超絶技巧の塊のようなドレスなのでしょうね。
記念に裏まで執拗に観察してきました。
実際手に取ったら、写真には写らないようなシークインがビッシリ!!!尋常じゃない密度。
軽やかで涼しげな顔して凄いってことですね...
刺繍過程や、ガイドラインなどアトリエの息遣いまで感じられそうな展示も。
↑鉛筆でシークイン刺繍指示。 細かい!!!
お馴染み、シークインとビーズをZ軸刺繍ですね。
西洋との立体感覚の違いを物凄く感じる瞬間。
粗密がカッコイイドレス。
それでは麗しき装飾の数々、ご覧下さい。
メタル装飾と同じくらい、存在感を放っていたのは美しいフェザー。
もちろん、ツイードのルックも健在。立体的なショルダーに帽子、ベルトでマークされたウェストという特徴的なシルエットでした。
カラーパレットは春夏らしく華やかで爽やか。
もう、よく見れば見るほど色彩感覚が天才的。
そしてやっぱり着用したほうがとても素晴らしい!
展示時の素材観察と着用して動いたときの生地や素材の表情、どちらも堪能でき、本当に貴重な体験をさせていただきありがたいことです。
こうして制作過程も惜しみなく展示して、技術の保護や育成を担う姿勢もずっと一貫していますし
今後も続けていく社会への役割や責任も感じられて、シャネルの姿勢やあり方がやはり素晴らしいなと思わずには居られませんでした。
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