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KITAJIKO

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KITAJIKO

東京藝術大学デザイン科卒業後、7年間のデザイナーとしての企業勤務を経て、2010年、雑誌オフィシャルブロガー・イラストレーターとして活動開始。ファッション・アート・旅・グルメ・映画などに関するものについて独自の審美眼・観察眼でリポート。画業はアナログからデジタルまで対応。個展やコラボレーションなどで活動中。

108 メタリックな光沢に酔いしれる シャネル2017春夏オートクチュールコレクション 後編

シャネル オートクチュールコレクション後編です。
今回はディティールを追ってみます。

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毎コレクション、メイキングムービーを配信しているシャネル。

どのようにこの美しきドレス達は生み出されるのか貴重な映像が観れて、こうやって実物に触れ幸せかみ締めております。

こうやって映像を観ていると、オートクチュールのドレスはひたすら美しいモノの集合体の集合体の集合体で、その果てしなさはまるで宇宙でございます。

手刺繍のシークインがキラッキラです。至福。 #chanelhautecouture #chanelofficial #hc2017 #hautecouture

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重さは今回も記録更新ではないかと思う程にかなりの重量を感じます。
それだけの刺繍が一着に詰まってると思うと、重力発生してても不思議じゃない。

もはや神秘的。

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下世話にも毎回うかがってみる「今回の一番高額なドレス」。

それはこちら!フェザーが軽やかだからか、一番高額とは驚きでしたが超絶技巧の塊のようなドレスなのでしょうね。

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記念に裏まで執拗に観察してきました。

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実際手に取ったら、写真には写らないようなシークインがビッシリ!!!尋常じゃない密度。
軽やかで涼しげな顔して凄いってことですね...

刺繍過程や、ガイドラインなどアトリエの息遣いまで感じられそうな展示も。

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↑鉛筆でシークイン刺繍指示。  細かい!!!

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お馴染み、シークインとビーズをZ軸刺繍ですね。
西洋との立体感覚の違いを物凄く感じる瞬間。

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粗密がカッコイイドレス。

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それでは麗しき装飾の数々、ご覧下さい。

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メタル装飾と同じくらい、存在感を放っていたのは美しいフェザー。

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もちろん、ツイードのルックも健在。立体的なショルダーに帽子、ベルトでマークされたウェストという特徴的なシルエットでした。

カラーパレットは春夏らしく華やかで爽やか。

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もう、よく見れば見るほど色彩感覚が天才的。

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そしてやっぱり着用したほうがとても素晴らしい!

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展示時の素材観察と着用して動いたときの生地や素材の表情、どちらも堪能でき、本当に貴重な体験をさせていただきありがたいことです。

こうして制作過程も惜しみなく展示して、技術の保護や育成を担う姿勢もずっと一貫していますし

今後も続けていく社会への役割や責任も感じられて、シャネルの姿勢やあり方がやはり素晴らしいなと思わずには居られませんでした。

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107 メタリックな光沢に酔いしれる シャネル2017春夏オートクチュールコレクション 前編

カンボン通り31番地を包むアールデコの雰囲気と、マドモアゼル シャネルが自らデザインした有名な鏡張りの階段に戯れる光。これらにインスパイアされた2017春夏 オートクチュール コレクション ショーの舞台が、パリのグラン パレに登場しました。

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ステージの中央に屹立するのは、無数の鏡で装飾された巨大な円柱。

床に敷き詰められたスモーク仕様のガラス ミラーが、シャネルを象徴するキルティング パターンを形作ります。

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CHANEL NEWS

大輪のカラーの花の香りが会場を包み、華やかさを添えています。鏡を張りめぐらせたこの壮大な会場は、カール ラガーフェルドがデザインした約70点のルックを発表するのにふさわしい完璧なステージでした。(引用)

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CHANEL NEWS

今回もパリのグラン パレはカンボン通りのシャネル本店のような空間となり、更に夢のようなドレスの数々がこの完璧な舞台で発表されました。

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毎度のことながらこの無双ぶりには終始圧倒されっぱなし。

このフィナーレを飾ったルックも、物語から飛び出してきたような美しさ。

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CHANEL NEWS

というわけで

今期も半期に一度の聖地巡礼へ行って美の充電をして参りました。

豪奢なブーツがお出迎え。

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中央には優雅で軽やかなフェザーとミラー加工のシークインの高密度刺繍が眩しい華やかなドレスが。

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会場には、今最も輝いているオスカー女優、エマ ストーンが英国アカデミー賞で着用したドレスが展示。

額装された装飾のサンプルとともに奥に鎮座。

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あのドレスの実物! 豪華な刺繍の細部に至るまで、好きなだけ観察致しました。

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今回のキーとなる素材はメタリック・ミラー・大きめのビジュー、シークインなど。
とてもハードな素材ながら、繊細な色調やシックでミニマルなフォルムのドレスによってハード感相殺。

ハードな素材やモチーフを、絶妙な按配で上品に落とし込む高度なセンスと技術がシャネルたる所以なのでしょうね。

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目の前のこの嘘のように美しいドレスを

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モデル着用も見れる!!!

モデルが袖を通したドレスは、女体の立体的で滑らかな曲線に沿って更に魅力を増します。

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モデルが動く度にそれはもう信じられないくらい優美に揺れるオーガンザとフェザー。

目の前の美に酔いしれてずっと眺めてられる。3時間くらいお酒飲めるわ。

これが美といわずして何だって言うんだ。

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ということで!
次回後編はディティールについて!

宜しくお願い致します。

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106 ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣 ジャパンプレミア

映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』の日本公開を記念したライブプレミアイベントが4月27日、東京藝術大学・奏楽堂にて行なわれ、2011年の公演以来、6年ぶりの来日を果たしたセルゲイ・ポルーニンが出席。

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会場の奏楽堂にはたくさんの人!奏楽堂は実に15~6年ぶり、卒業式以来ですが こちら側は変わらない雰囲気。

本編上映後のステージでは、YouTubeで1,900万回以上も再生された独創的なパフォーマンス『Take Me To Church』を生披露し、続くトークコーナーでは、プレゼンターを務めたクリエイティブディレクター・箭内道彦氏と共にアートへの思いを熱く語った(引用)。

映画の余韻がまだあるのに、ご本人降臨しかもライブで『Take Me To Church』披露って...

ものすごい事ですよ。しかも直後にトークイベントも控えてます。
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写真:ハービー・山口

トークでは会場が芸大ということもあって、アート観やアートを志す学生にメッセージといった内容でした。

ちょっと達観してるかんじの、アーティスト然とした意見を述べておられて
異端児でバッドボーイな印象からはちょっとかけ離れた受け答え。
色々あったけど到達した心境なのか、それとも・・・

ガラスのように繊細で優しい青年なのだろうなーという雰囲気は映画を通して伝わってきます。

普通の純粋で多感な年代の男の子の部分と、トップアーティストの部分がいびつにせめぎ合い、絶妙な危うさがあるんですが、彼の美しさをもってして耽美な少女漫画に出てきそうな ちょっと皮肉屋で影のある美少年のようだよ。

映画で観た彼の半生と、直後にステージに現れたご本人の表現力と躍動感には素晴らしく説得力があり

ビリビリ伝わってくるものがありました。

一朝一夕では到底到達できないその体の使い方であったり、パフォーマンスを最大限に発揮できる柔軟性や筋肉、纏うオーラまで。

文化として成熟を極めたバレエの国に生まれて
分厚い層の中で突出した存在として更に精進してるってどれだけ高み。。

幼少期からの鍛錬と恵まれた容姿も含めた輝かしい才能で芸術を体現してるんだもの、この方に言葉は要らないわーホント。

しかしこの目で動くセルゲイ・ポルーニンが観れて感無量。
意外に少年のような繊細な肢体で驚きました。

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写真:ハービー・山口

みなさん興奮気味に会場を後にしてらっしゃったのが印象的でした。

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映画のほうは、バレエドキュメンタリーとしてはちと異質。

セルゲイ・ポルーニンの幼少期からの映像・画像をたっぷり使った記録としても貴重な前半。

10歳くらいまでのポルーニン氏、天使です。

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才能を端々から感じ、めきめき上達する美しい息子セルゲイ。

期待し全てを捧げる家族

プレッシャーに耐えながらも懸命に努力を続け、才能を開花させるのですが。


ご存知異端児・問題児としてのセルゲイ・ポルーニンというスターダンサーについて...

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彼はどうしてスキャンダラスな存在になったのか。なにがあったのか。


という流れで。

これは芸術と家族、芸術と子育て、多感な時期をどう眺めるかというか

観る方の立場や環境で感想も大きく違うでしょうし、性差もありそうだし。

一概に言えない感じです。


そんなシリアスなテーマも漂いながら

優雅に舞うポルーニン氏の映像が眩しいくらいの美しさ。

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よくもまあこんなに美しいバランスで存在してるなって感心致します。

誰もが酔いしれる素晴らしい才能、がありながら苦悩する美しいセルゲイ・ポルーニン氏の全てをぜひご覧下さい。

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British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016

◇ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣◇

監督:スティーヴン・カンター
『Take me to church』演出・撮影:デヴィッド・ラシャペル
出演:セルゲイ・ポルーニン、イーゴリ・ゼレンスキー、モニカ・メイソン他
配給:アップリンク・パルコ
(2016年/イギリス・アメリカ/85分/カラー、一部モノクロ/16:9/DCP/原題:DANCER)
2017年7月15日(土)より、Bunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館ほか全国順次公開

■公式サイト
http://www.uplink.co.jp/dancer

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