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KITAJIKO

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KITAJIKO

東京藝術大学デザイン科卒業後、7年間のデザイナーとしての企業勤務を経て、2010年、雑誌オフィシャルブロガー・イラストレーターとして活動開始。ファッション・アート・旅・グルメ・映画などに関するものについて独自の審美眼・観察眼でリポート。画業はアナログからデジタルまで対応。個展やコラボレーションなどで活動中。

100 必見のドキュメンタリー 『メットガラ ドレスをまとった美術館』

気が付けば装苑でのブログが100投のようで。
今後とも変わらずのご愛顧 どうぞ宜しくお願い致します!

100投目が『メットガラ ドレスをまとった美術館』とは個人的に感慨深いのであります。

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本作は NYメトロポリタン美術館において開催される年に一度のビッグイベント。
アナウィンター率いるVOGUEが主催する、METの服飾部門の資金集めの為のパーティーなのですが。
レッドカーペットの見応えが他の映画祭やイベントと一線を画していて、VOGUE主催ということで、招待されるセレブリティも超豪華で個性的。

予告編だけでも血圧が上がります。


レッドカーペットを彩る装いはどれもトップメゾンがしのぎを削る最先端のキレキレのモードなドレスばかり!
その最高のドレスをセレブリティがスターオーラで着こなしちゃうわけですから、重力が発生して 時空がねじれます。 まるでパワースポット笑

METガラのレッドカーペットでは、トップメゾンのオートクチュールを纏ったセレブリティこそが、まさに見応えのあるアートなんだなあと思います。

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↑昨年かなり話題となったリアーナのこちらのドレス。
本作を構成するキーパーソンの1人ですね。
ドレスも鮮烈ですが、どんな大舞台においても余裕すら感じるリアーナの自信に満ちた表情!!

すごい。

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スタアってすごいな。

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アカデミー賞ゴールデングローブ賞など映画賞でのドレスアップは、ファッションも女優の美しさを神々しいまでに引き立たせる脇役に徹している印象があります。
どれも最新最高級のオートクチュールですが、やっぱり女優が最高に美しく見える計算されつくした演出の仕上げ(コンサバな傾向)。

ちなみに過去描いたレッドカーペット時のケイトハドソン+ドレス。

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ハリウッド女優のドレスアップはこうでなきゃ・・・的、圧倒的華やかオーラでドレスに打ち勝つ存在感。


グラミー賞はミュージシャンの個性や世界観、主張を体現できるドレスをチョイスしますし、
レッドカーペットと一言で言っても目的が微妙に違ってきてすんごい面白いのであります。


私みたいな一般人は、トップメゾンの超モードなドレスに袖を通そうものなら、魂吸い取られそう。

というかんじで、METガラは

映画賞より服の個性とセレブリティの個性がぶつかって融合して誕生した何だか凄いものが観れる
最も刺激的なレッドカーペットだともいえます。

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華やかなMETガラと同時に、ご存知美術展も行われます。
最高入場者記録を塗り替え続ける最高の展覧会。
本作でフューチャーされたのは2015年の『China: Through the Looking Glass』
中国がテーマの美術展とそれに先駆けて行われたMETガラ。を追いかける8ヶ月の記録。

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アナ・ウィンター氏と メトロポリタン美術館服飾部門主任キュレーター、アンドリューボルトン

演出・展示を巡ってのディープでナイーブな課題山積、【装飾】と【美術】の認識もだいぶギャップがある。
ひとつの展覧会を開くのに関係者の意識を共通のものにすることの難しさ 既に賞賛を得ている過去の展覧会を超えなければいけない重責などなど、恐らく撮影中 胃に穴が開いたんじゃないかと心配なメトロポリタン美術館服飾部門主任キュレーター、アンドリューボルトン氏の苦悩が後半キリキリと。
アナウィンターのMETガラパーティーの席次表作成なんて想像しただけで恐ろしい。
小規模な結婚式ですら悩ましいのに、出席者は全員セレブリティというMETのガラパーティー。。。
常人の心では折れてしまいそう。

アンドリューボルトン氏が、ジョン・ガリアーノ氏を訪ねる一連のシーンがありましたが、
自らが手がけたDiorのオートクチュールに再会したジョン・ガリアーノの「生き別れの子供に再会した」ような嬉しそうな顔に、こみあげるものがありました。
今観ても素晴らしいクリエイションだらけ。

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たくさんの貴重なアーカイヴ映像が観れて、夢中で観ていた当時の記憶がもの凄い勢いで再生されます。
90s後半~00s代のランウェイを愛する人には、もーたまらんことと存じます。
あとはウォン・カーウァイ映画。『花様年華』好きさんにも・・・私だ。
全編を通して胸が熱くなるドキュメンタリーです。


永きに渡り
【ファッションはアートか】【ファッションデザイナーはアーティストか】
という論争は大小さまざま、古今東西で繰り広げられ、永遠のテーマとでもいいましょうか。

【イラストはアートなのか】みたいなのか...?

この議題についても、何人かの著名なデザイナーにインタビューしています。
各人認識が様々で益々迷宮入りの永遠のテーマであります。

アートとファッション、親和性が高いようで、中心部は決して融合しないのか。どうなのか。
結構デリケートで深い議題なので、答えはぜひ映画を観て自分の中に見い出してみて欲しい内容でした。

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監督アンドリュー・ロッシキャスト
アナ・ウィンター、ウォン・カーウァイ、アンドリュー・ボルトン作品情報2016年/アメリカ/91分
Bunkamura ル・シネマ ほか2017年4月15日(土)より全国公開
『メットガラ ドレスをまとった美術館』公式サイト

©2016 MB Productio

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