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KITAJIKO

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KITAJIKO

東京藝術大学デザイン科卒業後、7年間のデザイナーとしての企業勤務を経て、2010年、雑誌オフィシャルブロガー・イラストレーターとして活動開始。ファッション・アート・旅・グルメ・映画などに関するものについて独自の審美眼・観察眼でリポート。画業はアナログからデジタルまで対応。個展やコラボレーションなどで活動中。

95 ヴィスコンティの世界がデジタルリマスターで蘇る「家族の肖像」について

ローマの高級住宅街一人家族の肖像の絵画に囲まれて暮らす老教授Bランカスターの静かで孤独な暮らしはある日突然の闖入者によって掻き乱されるビアンカブルモンティと名乗る美しく気品のある伯爵夫人Sマンガーノとその家族たち娘のリエッタ婚約者ステファーノだ全くその意思の無い老教授を強引に口説き落とし彼女たちは階上の部屋を借りてしまう

実際に階上に住み込んだのはビアンカの愛人であるコンラッドHバーガーだった数日後勝手に改装をし始めたコンラッド教授との間に諍いが起こる誤解が解けた後教授はコンラッドに予想もしなかった教養の片鱗を見る...(引用)

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©Minerva Pictures

2017年2月11日から公開の、ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画『家族の肖像 デジタル完全修復版』。

今年で生誕110年、没後40年を迎えたルキノ・ヴィスコンティ。1978年に日本で初公開された『家族の肖像』なのですが。

今回初公開される「デジタル完全修復版」は、2013年にフェンディがミラノに新たな旗艦店をオープンした際の特別プロジェクトの一環で制作されたものということです。
ファッションブランドが名作映画のデジタルリマスターを手がけるのは、過去にもありましたよね。
全編ウットリするような色彩、艶やかな質感など美意識の高い修復が隅々まで。

劇中でシルヴァーナ・マンガーノが着用するファーコートは、フェンディと衣装デザイナーのピエロ・トージとのコラボレーションによってによって制作されたそう!!!

ストーリーは...

歴史を感じるローマの豪邸で大好きな絵画のコレクションに囲まれて孤独に暮らしていた老教授の生活が、

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©Minerva Pictures

ある家族の突然の襲来によって掻き乱されていく様を描いた作品なのですが・・・

こちらが"ある家族" ↓↓

『家族の肖像』main0.jpg

©Minerva Pictures
翻弄される教授。 かわいそう(だけどそれがイイ)。

ローマの最高に雰囲気のある邸宅で繰り広げられる破天荒だけど美しい登場人物と、教授の受難

を大変美しく描き出した作品でした。さらにデジタルリマスターで視覚的にも素敵に再現。

個人的にはブルモンティ夫人役のシルヴァーナ・マンガーノ様の針のように細い細眉と萌える赤毛イタリア美人の気合を感じ、イタリア美人は戦闘能力高いわーと満足感に浸っておりました。

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©Minerva Pictures
教授奥さん役のクラウディア・カルディナーレのイタリア美人ぶりも。

右が、本作でもキーとなる夫人の愛人コンラッド役のヘルムートバーガー(右)。

「悪魔的な狂気、邪悪な性的魅力秘めている」イメージがある
とヴィスコンティ監督に言わしめたオーストリア出身のイケメンです。

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©Minerva Pictures

知性漂う美しい邸宅で繰り広げられる

独特の不思議な魅力のある登場人物が織り成すクセになりそうな不協和音、

ファッショナブルな雰囲気。


ぜひ、オススメです!

『家族の肖像』sub40.jpg

©Minerva Pictures


「家族の肖像 デジタル完全修復版」

2月11日(土)より、岩波ホール他全国順次ロードショー
配給:ザジフィルムズ
公式ウェブサイト

94 ローヌ・アルプ地方の美食を体験!BENOIT東京のディナーイベント

あのアラン・デュカス(Alain Ducasse)がプロデュースする青山の「ビストロ ブノワ」で行われたローヌ=アルプ地方のディナーイベントに参加させていただきました。

フランスきっての食都であるリヨンを中心としたローヌ=アルプ地方

フランス南東部、スイスとイタリアの国境に接する、豊かで風光明媚な場所です。

一ツ星レストラン「ラ・クレール・ド・ラ・プリューム」

ジュリアン・アラノ(Julien Allano)シェフが、今回の為に特別監修する料理を提供。

ということで。

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野口貴宏シェフとジュリアン・アラノ シェフ
ブノワでのイベントやローヌ=アルプ地方についての詳しいサイトは こちら!


このディナーイベントは
平野紗季子さん河村沙希さんが旅したローヌ=アルプ地方の思い出などなど、写真を見ながらお二人の楽しいトークを伺いつつ、美食コース料理に舌鼓ってな豪華なものでした。

今回の旅の様子や、参加されたお二人についてはこちらの特設サイトからどうぞ!

平野紗季子+河村沙希Xフランス旅のシュクレ・サレ 「ローヌ・アルプ地方のおいしい旅」

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会場のブノワには少し早めに到着。この日はイベント参加者で貸切り。

テーブルにワイングラスやショープレートが整然と並ぶさまを見ると気持ちが盛り上がります。

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席はここか・・・♪

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本日のメニュー

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コーススタート。

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ジャガイモのカプチーノ ボーフォールチーズとベーコン  う~ん♪

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レアなボーフォールチーズも見せて貰えました。

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感動的に美味しかった虹鱒(あかふじ)。赤富士の名のとおり、サーモンのような鮮やかな色。
鱒はチャンスがあれば絶対食べるほど好きなので、かなり満悦。

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プロジェクターに旅の写真を投影しながら、フランスレポートをしたお二人が登場。

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たくさんの写真から、凄く楽しそうで美味しそうな様子がビシビシ伝わってきて、すっかり行ってみたくなって思わず帰りの電車でローヌ=アルプ地方について調べちゃったよね...

参加者の方は、大人の女性の友人同士や、ご夫婦・カップル、ご年配の方まで広い年齢層に男性も結構居て、みなさん料理の解説やローヌ=アルプ地方の旅のお話を熱心に聞きながら、料理を楽しんでらっしゃいました!


美しくておいしいお料理たち。
本当に素敵な時間が過ぎていきました。

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そしたらなんと、シェフ登場!

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野口貴宏シェフとジュリアン・アラノ シェフ。 お二人とも明るくにこやかで、素敵。和む。

そしてはじまるビンゴ大会・・・
私は何とアランデュカス様のグルメアドレスの著書が当たりました!

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↓デザートも一味ちがうオシャレ演出であります。

ということで、食の面から楽しく理解を深めることが出来ました。
今年も引き続きローヌ=アルプ地方が気になります!

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ART trip to Vienna #15 ウィーンの美しい教会3つ

もちろんウィーンに教会はたくさんあります。
今回見学した三箇所。


アウグスティーナ教会
シュテファン寺院
カールス教会

ゴシックバロックどっちも!


というかウィーンで色々見ていると「これはバロックだっけゴシックだっけ...」と混乱してしまいます。
そもそも

●ゴシック様式は12世紀から15世紀末頃の時代、パリを中心とするフランスを発端に、ヨーロッパ各地に影響を与えた建築様式。
●バロック様式は1590年頃から盛んになった建築様式。建築そのものだけではなく、彫刻や絵画を含めた様々な芸術活動によって空間を構成し、複雑さや多様性を示すことを特徴とする。(引用)

...うーん、素人目にはバロックはグロテスクなまでに装飾へのこだわりを見せながらも、カラーパレットは清廉でメルヘン、ゴシック様式も装飾凄いけど色味がシブくてやたらと尖がってる気がする...
それくらいの感じで稚拙な感想しか出てこないわけですが

どちらも見た目見ごたえがあって歴然とした特徴があるので、時代背景を軽くイメージして

ディティールを比較しながら見学するのはとっても面白いと思います。

建築的な特徴は、ぜひ興味があったら調べてみてください汗

■アウグスティーナ教会

時代に翻弄され、ゴシック→(増築に巻き込まれ)バロック→やっぱりゴシック

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と数奇な運命を歩んだ教会なのですが、内部はとってもクリーンな美しさ。

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ピンと張り詰めた空気は、見学した3つのなかで一番だったような気がします。

立派なパイプオルガンもあったのですが、夕刻で暗くてブレブレで申し訳ないです!!

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そして、アウグスティーナ教会で有名なのがマリア・クリスティーナのピラミッド型の墓石です

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アルベルト公がマリア・クリスティーナの死を痛く悲しみ作らせたお墓なんだそうです。
総大理石、彫刻には意味を随所に込めて「悲しみの参列」を表現しています。

つづいてウィーンのシンボル、シュテファン寺院!!
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ウィーンのどこからでもシュテファン寺院の鋭いトンガリ屋根は確認できるのですが、実際にシュテファン寺院以上の高さの建物は建築禁止だそうで。

本当に、ふいに見えると嬉しいのは、東京タワーやスカイツリーのあの気持ちでしょうか。

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有名な、見事なタイルを眺めていたら、人がいました。
あんなところに行けるんですね。

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中に入ってみると、ザ・ゴシック様式~

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荘厳です。

ステンドグラスも、美しい!

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装飾も繊細で豪華なんですけど、比較的無駄のない潔い配色。
字の読めない民衆も、この装飾によって物語やエピソード、教えなどを理解したという話を伺ったのですが
それには表現を受け取って読み取る側の技術もないといけないし、信仰と宗教美術の奥深さに息を呑んじゃいます。

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打って変わってバロック様式のカールス教会へ!

外観からして華やか。

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入場したらすぐに高く高く組まれた足場。

これで、なんと!!! 天井画に肉薄できます!!!すごい!!!!!

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らくがき心理は世界共通。どこも同じような事書いてありそう。

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あああ 足場と天井画...

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こんな風に描いているのね・・・ 見上げるしかなかった所に居るってすごい。

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で、最高地点。
いちばん上の上にいたのは、霊鳥の鳩さんでした。
中心にいる聖霊ので「三位一体」が表現されているのね。

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神秘的・・・

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そして下へ戻って内部見学。
もう、これでもかという大迫力の装飾。雲までも彫り上げます。

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そして大理石の模様までも描き込みます!根性だなあー

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時代背景と建築や装飾が密接に関わりあい、
信仰や権力の象徴を具現化する為の美術がスタンダードだった時代の、
大きなエネルギーのようなものを目の当たりにできるので、教会や寺院というのは
本当に呆然と立ち尽くしてしまうような魅力があるなー
と思うのでありました。

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オーストリアの観光情報はこちらから。http://www.austria.info/jp

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