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KITAJIKO

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KITAJIKO

東京藝術大学デザイン科卒業後、7年間のデザイナーとしての企業勤務を経て、2010年、雑誌オフィシャルブロガー・イラストレーターとして活動開始。ファッション・アート・旅・グルメ・映画などに関するものについて独自の審美眼・観察眼でリポート。画業はアナログからデジタルまで対応。個展やコラボレーションなどで活動中。

93 映画『グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状』

『グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状』

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©Navigator Film 2014


オーストリアに行く事になってから、偶然にもオーストリア芸術関連の映画や美術展公開時期と重なり、レビューを書かせていただいたり取材させて貰える不思議なご縁に若干鳥肌が立つ思い。
オーストリアには生きているうちに観なければならない美がたくさんあるようです。

645年間君臨したハプスブルク家の歴代皇帝たちによる膨大な数の美術品を所蔵するウィーン美術史美術館。なかでもブリューゲル・コレクションは世界最多を誇る。創立120年の節目に敢行された改装工事に2年以上にわたり密着したカメラが捉えたのは、誰も見たことがない"美の裏側"だった。

"芸術の都"ウィーン
が誇る偉大なる美術館ウィーン美術史美術館に課せられた120年目の大いなるミッションとは?(引用)

泣く子も黙るウィーンの美術史美術館。
ハプスブルグ家の遺産と呼ばれるコレクションをはじめ
宝という宝、資料という資料が収蔵・保存・展示される、偉大なる美術館。 
大空間に荘厳な装飾が印象的な美術館内もオーストリアの歴史を感じるための重要な演出。
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©Navigator Film 2014

とんでもない量の貴重な作品の数々を未来に繋ぐため、沢山のプロが日々関わっている様子を映画では観る事ができます。
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©Navigator Film 2014

このような膨大なコレクションを「持っている」だけでもそれはそれは重圧が尋常じゃないことなのに「いい状態に修復」して「それを維持して保存し続ける」わけですよ。
テキスト打ってるだけでもぺったんこに押しつぶされそうな話です。
で、もちろん維持するには莫大なお金が必要なんですけど、その現実というのはこれまた相当にシビア。
維持するのは美術品だけじゃないわけです。
建造物、展示空間の維持、展示展覧会の企画、その他諸々。

「芸術にお金の話なんて野暮よ」なんていうのはそれこそ野暮というか...
これだけの規模の芸術の保護と維持を国家レベル世界レベルでどう考えるか。

これは

現実とロマンの調和のため、美術館の運営をシビアに考えるお金のチームと、理想を追求する芸術チーム
せめぎ合いしのぎを削る壮絶なる現場なのでございます。
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©Navigator Film 2014
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©Navigator Film 2014
見た目優雅ですが、生命線の確保ですもん全員プロで本気だし
ヒリつくような緊張感が全編通して張り詰めて、仕事人最高。
愛があるから頑張れるお仕事だと思います。

ミーティングの様子も度々あって、リアルだわ...
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©Navigator Film 2014
このような明快な登場人物一覧も。わかりやすい。
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©Navigator Film 2014
この図を観てから映画を観てもたのしいかも。
壮大すぎる改装工事、バックヤードの仕事、普段決してみる事の出来ない世界を垣間見れる、資料としても貴重な本作。
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©Navigator Film 2014
息を呑むような美術品も次々登場し、豪華です。
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そして映画公開にあわせてとっても豪華なイベントも。

ヒューマントラストシネマ有楽町にてトークイベントを開催!
日時:12月6日(火)18:40の回上映後
場所:ヒューマントラストシネマ有楽町
ゲスト:高橋明也(三菱一号館美術館長)×藤原えりみ(美術ジャーナリスト)
12/3(土)0:00よりオンライン予約、劇場窓口でも同日オープン時より予約が可能になります!
↓↓下記リンクよりどうぞ
http://www.ttcg.jp/human_yurakucho/
私もトークイベントを聴きに行きます★
普通にすっごく楽しみ・・・・・・・。


ということで、冬のはじまりは芸術のバックヤードに想いを馳せてみるのも素敵かも♪

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『グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状』

第64回ベルリン国際映画祭カルガリ賞受賞
オーストリアDiagonale 編集&撮影賞受賞
監督/脚本 ヨハネス・ホルツハウセン
11月26日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー!
公式HP
http://www.thegreatmuseum.jp/

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