スキャンダラスで挑発的。刺激的だけどどこか優美なエロスで今尚我々を魅了し続ける天才画家エゴン・シーレ。
話題作『エゴン・シーレ 死と乙女』を鑑賞してまいりました。
本国オーストリアでの公開では満席が出る人気を博し、クリムトと並ぶ国民的芸術家のシーレ。
日本でも、公開予定の告知が出るや、チェックする人が続出で、更にブームの予感。
エゴン・シーレを演じるのは、モデル出身、ノア・サーベドラ。今作で映画デビューとのこと。
その美しさ、陰影はスクリーン向き。
モデル出身ならではの独特の血の通ってない美しさでシーレのゲスっぷりも素晴らしく演じておられました。
シーレはご存知クリムトの弟子的存在で、同じ時代を生きています。それだけで興奮。
このクリムト役の方、よかった。
© Novotny & Novotny Filmproduktion GmbH
1900年代はじめグスタフ・クリムトに師事した画家エゴン・シーレとシーレを巡る女性達の物語。
シーレのヌードモデルを務め、兄であるシーレを最期まで献身的に支えた、妹ゲルティ、
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シーレのモデルであり、パートナーであったヴァリ
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ヴァリと別れ結婚した上流階級出身の妻エディット
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うーん、略歴4箇条ですでにゲス。。。
逮捕歴もあるかなり不審な変態画家という一面も持ち合わせ、天才と変態は紙一重であるものの
圧倒的天才で若くして亡くなったイケメンだからドラマティックな人生は何度も映画になるし、絵の価値も上がるってもんで
同じ絵描きとして「なんだこの人」と思うと同時に嫉妬する。
でも流石にいい絵描くし益々ズルイ。でもやっぱり男性としては超嫌い、でもいい絵描くし・・・(エンドレス)
そんな激しくも切ないい男女の描写が、美しい映像とともに綴られております。
映画には【ヴァリの肖像】【横たわる女】【死と乙女】、セセッシオンにあるクリムトの【ヴェートーヴェン・フリーズ】などなどなど
十数点の名画が映画を彩ります。凄い。
© Novotny & Novotny Filmproduktion GmbH
というわけで、衝撃の話題作。ぜひ映画館に足を運んでみてください!
私は来月シーレとクリムトを追いかけてウィーンへ行ってきます!
その模様はまたブログなどで!
クリムトと並び世紀末ウィーン美術史に燦然と輝くエゴン・シーレ。エロスとパッションを描き、28年の生涯を駆け抜けた天才画家。名画「死と乙女」に秘められた愛の物語が今、明らかになる――。
映画「エゴン・シーレ 死と乙女」1/28(土)Bunkamuraル・シネマ、全国順次ロードショー!
公式サイト:http://egonschiele-movie.com/
配給:アルバトロス・フィルム
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