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KITAJIKO

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KITAJIKO

東京藝術大学デザイン科卒業後、7年間のデザイナーとしての企業勤務を経て、2010年、雑誌オフィシャルブロガー・イラストレーターとして活動開始。ファッション・アート・旅・グルメ・映画などに関するものについて独自の審美眼・観察眼でリポート。画業はアナログからデジタルまで対応。個展やコラボレーションなどで活動中。

92 映画『ブルーに生まれついて』

もう来週末!公開の 映画『ブルーに生まれついて』。

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私は50sのミュージックシーンに精通してないし、ジャズに向き合った時間が長いわけでもないのですが。
唯一の拾える点はブラバンで金管楽器だったことくらいか...(無理やり感)。

そんな私でも楽しみにしている映画が本作。



1950 年代のウエストコースト・ジャズシーンを代表するトランペッターにしてシンガーのチェット・ベイカー。
黒人アーティストが主流のモダン・ジャズ界において、
あのマイルス・デイヴィスをも凌ぐ人気を誇ると言われ、一斉を風靡。
甘いマスクとソフトな声で多くのファンを魅了したが、麻薬に身を滅ぼし過酷な日々を送っていた・・・。

一人の天才ミュージシャンの転落と苦悩を描くとともに、
ある一人の女性との出会いによって再生する姿を描いたラブストーリー。(引用)



若くしてスターダムに駆け上った天才は、利用して地獄に引きずり込もうって誘惑も物凄いのだろうなって思います。
早熟ゆえに苦労を知らないなら尚更、否定的な意見を言ってくれる存在がいたって聞く耳持てない時期なのに
善悪の判断や欲望に流されない強靭なメンタルなんて持ち合わせることが難しいんだろうな~~~

と老婆心が先立つ。

光が強いと落ちる影が濃いとはよく言ったもので。

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©2015 BTB Blue Productions Ltd and BTBB Productions SPV Limited.ALL RIGHTS RESERVED.



ジェーンの献身的な支えも観てて泣ける。
本人の女優への夢もありながら、愛するパートナーの復活をひたすらに信じ、支える姿勢にも、心震えます。
まったく他人事じゃないよ!!!

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©2015 BTB Blue Productions Ltd and BTBB Productions SPV Limited.ALL RIGHTS RESERVED.

才能溢れる天才が、どう転落し復活を遂げたか
それを支えた周囲の人間 本人の努力、周りの目。

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©2015 BTB Blue Productions Ltd and BTBB Productions SPV Limited.ALL RIGHTS RESERVED.

女目線で充分に楽しめるし、わが振りまたはパートナーに対する姿勢も正す切っ掛けになるんじゃないかしら。

これは是非カップルでも 観て欲しい、
デートに無理やりでも組み込んで欲しい一本でございます。

最初はイーサンホーク主演か!という軽いイケメン目的でしたが、気づくとitunesでサントラとチェットベイカーの曲を視聴→お買い上げ。
歌も本当に素敵で泣いた。

わたくしごとですが二箇所ほど号泣ポイントもありまして。個人的には歌からペットのくだり。
音楽に感動して泣くって(映像もあいまってでしょうけど)、何十年ぶりでしょう。

イーサンホークも、お歳をかさねてシワも一杯になったんですが
今のほうが断然カッコイイ気がするのは。

冬のデートにオススメの一本です。

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出演:イーサン・ホーク カルメン・イジョゴ カラム・キース・レニー

監督・脚本:ロバート・バドロー("The Death of Chet Baker"<短編>

サウンドトラック:ワーナーミュージック・ジャパン 配給:ポニーキャニオン/宣伝:ミラクルヴォイス

2015年度作品/英語/カラー/アメリカ・カナダ・イギリス合作映画/上映時間:97分

原題:「BORN TO BE BLUE」
公式HP http://borntobeblue.jp/

11.26(土) Bunkamuraル・シネマ、角川シネマ新宿他にて全国ロードショー!

91 映画『エゴン・シーレ 死と乙女』

スキャンダラスで挑発的。刺激的だけどどこか優美なエロスで今尚我々を魅了し続ける天才画家エゴン・シーレ。
話題作『エゴン・シーレ 死と乙女』を鑑賞してまいりました。
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本国オーストリアでの公開では満席が出る人気を博し、クリムトと並ぶ国民的芸術家のシーレ。
日本でも、公開予定の告知が出るや、チェックする人が続出で、更にブームの予感。

エゴン・シーレを演じるのは、モデル出身、ノア・サーベドラ。今作で映画デビューとのこと。
その美しさ、陰影はスクリーン向き。

モデル出身ならではの独特の血の通ってない美しさでシーレのゲスっぷりも素晴らしく演じておられました。


シーレはご存知クリムトの弟子的存在で、同じ時代を生きています。それだけで興奮。
このクリムト役の方、よかった。

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© Novotny & Novotny Filmproduktion GmbH 


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1900年代はじめグスタフ・クリムトに師事した画家エゴン・シーレとシーレを巡る女性達の物語。

シーレのヌードモデルを務め、兄であるシーレを最期まで献身的に支えた、妹ゲルティ、

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© Novotny & Novotny Filmproduktion GmbH 


シーレのモデルであり、パートナーであったヴァリ

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© Novotny & Novotny Filmproduktion GmbH 


ヴァリと別れ結婚した上流階級出身の妻エディット

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© Novotny & Novotny Filmproduktion GmbH 

うーん、略歴4箇条ですでにゲス。。。
逮捕歴もあるかなり不審な変態画家という一面も持ち合わせ、天才と変態は紙一重であるものの
圧倒的天才で若くして亡くなったイケメンだからドラマティックな人生は何度も映画になるし、絵の価値も上がるってもんで
同じ絵描きとして「なんだこの人」と思うと同時に嫉妬する。
でも流石にいい絵描くし益々ズルイ。でもやっぱり男性としては超嫌い、でもいい絵描くし・・・(エンドレス)
そんな激しくも切ないい男女の描写が、美しい映像とともに綴られております。

映画には【ヴァリの肖像】【横たわる女】【死と乙女】、セセッシオンにあるクリムトの【ヴェートーヴェン・フリーズ】などなどなど
十数点の名画が映画を彩ります。凄い。

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© Novotny & Novotny Filmproduktion GmbH 


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というわけで、衝撃の話題作。ぜひ映画館に足を運んでみてください!

私は来月シーレとクリムトを追いかけてウィーンへ行ってきます!
その模様はまたブログなどで!

クリムトと並び世紀末ウィーン美術史に燦然と輝くエゴン・シーレ。エロスとパッションを描き、28年の生涯を駆け抜けた天才画家。名画「死と乙女」に秘められた愛の物語が今、明らかになる――。
映画「エゴン・シーレ 死と乙女」1/28(土)Bunkamuraル・シネマ、全国順次ロードショー!


公式サイト:http://egonschiele-movie.com/
配給:アルバトロス・フィルム

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