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KITAJIKO

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KITAJIKO

東京藝術大学デザイン科卒業後、7年間のデザイナーとしての企業勤務を経て、2010年、雑誌オフィシャルブロガー・イラストレーターとして活動開始。ファッション・アート・旅・グルメ・映画などに関するものについて独自の審美眼・観察眼でリポート。画業はアナログからデジタルまで対応。個展やコラボレーションなどで活動中。

Paris et moi #12 アールヌーボーを巡るパリ散歩(後編)

前編から、アールヌーボーを求めてパリを散歩です。

華麗なるモザイク装飾に圧倒された歴史あるブラッスリー・モラールを後にした我々が次に向かったのはパリの老舗デパート【オ・プランタン】。

美しい外観。中も物凄いのですが、のちほど・・・

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まずプランタンの屋上に上ってみました!
プランタンの屋上はオススメしてもらって、とっても行ってみたかった所!願いが叶う!

うわあーーーー!
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「↓あそこはモンマルトルの丘でサクレ・クール寺院やアメリの舞台やら芸術関係の...」
モンマルトルの丘...あそこが...

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やっぱり高いところっていいですね。無条件にテンションがあがります。お天気なら行くべきでしょう。

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【街角スケッチ①】

女性おふたり。デパートは特にオシャレでキレイな人が多い。

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お次は黄金のエレベーターに乗ってプランタンのドームへ。

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うわああーーー! (本当にそんなかんじ)

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こんなん初めて観るわ~本物の迫ってくる感...

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いちいち妥協なしの細かい装飾... 執拗なほどに繰り返される模様とライン。しかも立体的。

装飾細か過ぎで画像容量大きすぎて脳の容量が足りない。処理しきれない。

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お次はプランタンから程近い、銀行へ。
ガイドのソレーヌさんが口座をお持ちということで、すこしだけ見学。
こちらの画像は壁に貼ってあった資料の写真より。

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こちらは撮影禁止ですが、とてつもなく素晴らしい建造物そして装飾でした。
銀行という事もあり、デパートの華やかさを荘厳さに変えて、心地よい威圧感とでもいいましょうか。

そしてギャラリーラファイエットのドームも外せない! ということで、移動。

現存するけど稼動はしていない、歴史的な建造物の一部が残っていたりして、歴史ある建造物を保存して残そうという気概が随所に感じられます。

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こちらのドームもまた・・・高密度。

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そんな訳で、想定を遥かに超えるスケールと密度を見せ付けられたアールヌーボーツアーなのでした。

アールヌーボーというピンポイントテーマがこんなに濃いとは...
街歩きと美術鑑賞を兼ねて、如何でしょうか。

【街角スケッチ②】

散歩した界隈はとりわけ人の多いところ。人間観察には飽きないわけで...

パリでは、中むつまじく手を取り合う中高年のカップル率がとっても高く微笑ましい。

しかも男性が幾つになっても全て荷物を持つ姿に男気をみる。

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恋人達や親子連れはどうやったってパリの街に祝福されてるかの如くステキだった。

パレガルニエのミュージアムショップでも、こんな本発見。

要約すると【どこでキスする?】っていう本だ! 
もちろんお土産に買ってとても仲の良いパリ好きなお友達夫妻に。

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こういうサラリとステキなことをやってのける気概が日本にはない文化よね。

パレ ガルニエのミュージアムショップは、バレエファンならずとも堪らない内容でした。こちらもオススメです^^

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前編はこちら

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Paris et moi #11 アールヌーボーを巡るパリ散歩(前編)

滞在中のとある日の午後。

ランチを済ませて次の待ち合わせ場所はサン・ラザール駅(Saint-Lazare)
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パリ旅ツアー(Paris Tabi Tours)ソレーヌさんと合流。アールヌーボーツアーの案内をしてくださいます。

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ソレーヌさんは、日本語が堪能なので、色々な疑問にも優しく答えてくれて、私のような初心者でもとっても安心して観光できました。

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サン・ラザール駅は、フランス国内の近郊列車の乗り入れもあるパリの主要駅の一つです。

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1837年に開通したこの駅は、パリの中で一番古い歴史を持つ駅で、日本でいうなれば東京駅みたいな感じです。

駅に併設する建物も3フロア80の店舗からなる巨大駅ビルとして多くの人が往来しております。

公共のピアノもあるんです。絵になるなー。

設立された1837年以来のパーツを残す駅構内、光が降り注ぐ駅。

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あちこちのディティールにアールヌーボーが見受けられます。

↓この赤い天井なども当時のまま。

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ガラスに施されたノルマンディ地方の絵。こちらもアールヌーボーの特徴が色濃く。

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サン・ラザール駅を後にして、我々は駅から程近いブラッスリー・モラール(Brasserie Mollard)へ。

100年続く、老舗中の老舗です。

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外観も雰囲気満点だったのですが、驚くべきはその内装。衝撃です。

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モザイク画とタイル画で溢れた、徹底的に雰囲気が統制された空間。

ここまでやっていただけると、本当にきもちいい。

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イタリアからわざわざモザイク職人を呼び寄せたという芸術的なモザイクの細工は、ブラッスリーのあらゆる箇所に。

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バリバリ当時の空気感を含んだ紛れも無い時代のテイスト...
ジャポニズムすら新しかったころのタイル画がまんま残ってるんですけど...。

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■...そもそもアールヌーボーって何だ!↓■

アールヌーボーは、19世紀に端を発する美術運動で、当時は【これぞ新しい芸術!!】とヨーロッパを中心に広がり、花や植物のラインを多く用いた有機的なラインが装飾として、絵画や建築、ファッションなどでヨーロッパ席巻したってブームがあったんです。

要は、ミュシャなどに代表される、雰囲気ですね。

そのあと、第一次世界大戦、第二次...と世界的に混沌とする情勢下で、
アールヌーボーのキレイで華やかで軽やかな世界観は時代にそぐわなくなっていくわけです。

そんなとき、ブラッスリー・モラールは壁を覆うなどして、一旦この装飾を封印してしまいます。

戦後、誰かが発見して「これは凄いものが隠されてた!」→ブラッスリー・モラール復活となる訳らしいです。

私のざっくりとしすぎたアールヌーボーとブラッスリー・モラールの話・・・大丈夫でしょうか。

そんな歴史あるブラッスリー・モラールで、お茶休憩。

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やっぱり おおきい・・・ そして美味しかった。

そしてウェイターさんはクラッシックでカッコいいおじさまだった。(絵は色んな店のウェイターさんだけど)

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聞くと無表情で黙々とスマートな動きなのは、そういうものみたい。美学ですね。
一糸乱れぬ7:3ヘア、清潔感のある佇まいは食べ物扱うのでマストです。

板前さんやシェフの白衣や、ウェイターのタキシードと白いエプロンは心が洗われますな。

コスプレではなく、ちゃんと目的を持って正しく機能している職業制服フェチなので嬉しい♪

観光客に向けて、古き良きパリを演出して見せてくれる一面ももちろんあるのでしょうけど、いいものはいい☆

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19世紀の当時は、最先端のアートだったアールヌーボー。

今はすっかりレトロとか昔のブームという位置づけなのだけれど、その華やかさは未だに世界中に根強いファンを持ち、当時の作品やデザインは強さもあり魅力的。

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時代の気分と時の流れについて少々考えてしまいました。

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長くなってしまったので、後編に続きます。

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Paris et moi #10 パリ オペラ座(パレ ガルニエ)・どうしても観たかった天井画3つ

パリを訪れた人が必ずSNSにアップしてたりして、幾度となく見聞きしてその存在の内容を知るパレ ガルニエ
映画『オペラ座の怪人』の舞台だし、バレエ漫画でも聖地として何度も何度も出てきたし。
イメージだけが先走って肉眼で観たことは無いという非常に微妙~な気持ち(私の人生こればっかり) もいよいよ卒業!

というわけで今回はオペラ座(パレ ガルニエ)です!


いざパリを観光していると、何度となく通りがかったり、目にしたりするこの外観。
黄金に輝く彫刻がひときわ煌いてパリの建物のなかでも特にゴージャス。異彩を放っておりました。

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劇場としての機能的には市内の最新の設備を要するバスティーユ座など優れたホールが多数存在するので
こちらはやはり歴史的価値、総ゴシック様式の建築・装飾、館内の天井画など芸術的素晴らしさを満喫できるスポットなんだな~。

と、まあブログなのでうんちくも挟みますが、こちらも
「能書きはいらん」系の驚愕装飾の連続攻撃なので、もう「浴びちゃって」という域。

まずは受付してセキュリティ通過して館内へ。

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大階段のウラが既に凄い...

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大階段。

オシャレして観劇に夜のパレ ガルニエを訪れたら観劇気分も最高潮でしょうね~。とにかく豪奢。

↓ガイドさんの館内解説もあります。

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で、いよいよホールへ。

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あ~あ 感無量。

かなり観たくて仕方なかったこちら、
マルク・シャガール画【夢の花束】。 シャガール先生凄い!!因みにシャンデリアは8㌧

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皆様ご存知のシャガールは、20世紀を代表する画家。
現代でも最も個性的で独創的な天井画と言えるのではないかしら。
宗教建築の天井画とまた違って、バレエやオペラ・音楽などの芸術の為の劇場天井画として、これほどに相応しい絵はないんじゃないかと思います。請け負ったシャガールはもちろん素晴らしいけど、賞賛したいのは発注した側かも 笑  英断。

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この大きな天井画には、チャイコフスキーの【白鳥の湖】、モーツアルトの【魔笛】などなど様々な名作が描かれていて、オペラグラスを持参しなかったことを大後悔しました。
というか、パリ観光に双眼鏡はあったほうが良い(好きな方は)!

客席の装飾も。

装飾も、彫刻の掘り込み具合やなど、日本人の自分とはDNAレベルで立体に対する感覚に違いがあるとしか思えない。
文化の違いを目の当たりにするときに、自分の頭が情報を処理しきれず混乱するのが面白い。

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ホールを後にして、展示してあったラクロワがデザインしたジュワイヨーの衣装を見学。

ホールと照明映えしそうな華やかな衣装♪

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そしてグランホワイエ。

圧巻ってこんなときに使うのかも。とりあえず数百数千の美術作品の集合体のような凄い部屋。
重力発生してるんじゃないか。
シャンデリアもいくつあるの...

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カメラも、一枚に収まりきらないので、パノラマです。

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そしてそして。
パレ ガルニエに行ったら絶対に観たかった天井画!のこりふたつ!

グランホワイエから続くドーム状の部屋(ロトンダ)が東西にあり、
西側が月のロトンダ、東側が太陽のロトンダと呼ばれているのですが・・・

これも自分の目で観たかった! 本物は思ったより小ぶりな部屋だったのですが、やっぱり最高でした。

凄く好きな感じなんですよね。天井を東西の天(空)に見立てて、いい塩梅にロマンもあるし、デザインもカッコイイ。

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なんか描き方にも親しみがもてるんですよね。 珍しく平面的で。

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あーーーーー満足!!! 来れてよかった!!!

クレランによる天井画もあるらしいのですが、それは次回のお楽しみで...。

パレ ガルニエは「東京に行ったら歌舞伎座」、以上のメジャースポットですが、

敢えて目的を天井のみに絞ってみたりして、オペラグラスを片手に建造物と美術が見事に調和した空間をしばし堪能して、建物の時代背景に想いを馳せるのも、楽しいのでオススメです^^!

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