タイトルまんまなのですが、台湾のアートマガジン、DPIにてインタビューを掲載いただきました。
なんと表紙です。
誉高い事件に実家騒然 笑
いい紙にいい印刷していただけた時の喜びって、言葉に出来ませんよね。しかも表紙って。
素直に大喜びさせていただきました。
しかし本当に贅沢な装丁でさすがイラストレーション専門雑誌。
雑誌DPIは、1998年創刊した、イラストレーション全般の情報を取り扱う月刊誌で、台湾のみならず国内外からも高い評価を受け権威ある雑誌大賞を受賞など、実績のある雑誌。
作家も国内はもとより、アンテナをアジアはじめ世界中に張り巡らし、高感度な情報を発信。
実際手にとって拝見してみると、テーマに沿ってピックアップしたイラストレーションや作家を特集し、魅せて読ませる軸のしっかりした誠実な雑誌という印象。
中国語の記事ですが、美しい印刷にキレイで明快なデザインやレイアウトでこちらに伝わってきます。
インタビューのページも、美麗なページデザインをしてくれて、感動!
こんなにエディトリアルに感心したの久々です。自分の絵が載ってるという観点からいうなれば
【とっても大事に扱ってもらった】感がある!!!!!
鹿の角は 1人で撮影してるので本を押さえてもらってるのです。
『大事にされてる感』・・・・・・・・・・・・。
これはとんでもなく凄いことで、同業の方はちょっと分かるかもしれないのですが
やっぱりイラストレーターは職人要素が多分にあり、
ディレクターの世界観や主題主張を大事にする側であって、クオリティに責任を持つべきが第一なので、
「大事にしてもらうと嬉しい」ことは深層心理的にあるものの、最優先事項なわけでもない・・・と思うのです。個人差はあると思うのですが割とね。
そういう意味でもとっても嬉しい今回の掲載なのでした。
台湾には絵がステキで気になってる作家さんも多いし、美味しいものもいっぱいだし、ぜひ訪れたいものです。
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インタビューでアルフォンス・ミュシャについて言及している箇所があるのですが、
自分とミュシャについては
ドコに行っても「ミュシャにインスピレーションを得てる?」と聞かれる事が多くちょっと辟易とした時期もあったものの 笑
ミュシャ的な画風については、当時お仕事でアールヌーボーについて猛烈に勉強して自分の中に落としこみ描く機会を経て現在に至るわけなのですが。
三年経って自分の中にあのときのスタディが確実に血肉となり、更に副産物をもたらしているなと思うのです。
そしてミュシャの作品を見れば見るほど、知れば知るほど惹かれるものも多く、意識の層まで色濃く影響を受けたのだな、と今は素直に感謝してます。
美意識が高くて優れた感覚を発揮した偉大な芸術家でありデザイナーだな、と思わず唸ってしまうもの。
ならばやっぱり1回チェコを訪れてミュシャさまお礼参りをせねばなるまい(観たいものも一杯ある)、と思うのでした。
全部で9つの質問に返答したのですが、他に回答したのは以下のようなもので。
参考までに掲載。
Q:北島様は女性をテーマにすることが多いですが、女性のどんな所に魅了されたのでしょうか?
A:女性の多面性・多様性でしょうか。女性の数だけ美意識があると思うと飽きません。儚さと強さ、清純さと妖艶さなど一見相反するものが複雑に同居しているさまをふとした瞬間に垣間見てしまうのが好きです。
あけっぴろげで分かりやすい女性らしさはあまり好きではありません。
特定の個人、というより時代や文化を象徴するような"女性像"に惹かれます。
Q:北島さまの美意識について話してください。「美は乱調にあり」というお言葉ですが、北島さまにとって美しさはどこに見つけられますか?
A: 「美は乱調にあり」は思想家でアナキストの大杉栄氏の言葉で、[乱れた様や歪み、不完全な姿こそが個性であり魅力である]というような意味で、日本人の美醜の形容は異常なまでに細かくて答えが無いのですが、同時に無限に美は見出せるものでもあると思っています。(年齢を重ねるほどこの言葉の意味を理解できるような気がします。)
...というような感じで、真面目です。ふざけてません。
若い頃はスーパーモデルが好きだったけど、今は男女問わず俳優や著名人が気になりますし。
自分の美意識すら移ろう今日、すぐに崩れ去り入れ替わる美の概念に無常を感じることもありますが、面白くもあります。
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色々語っちゃってますが、インタビューを受けながら、色々と自分について気づいたり振り返ったりと
貴重な体験をさせていただきました☆
DPI編集部の皆様、担当者様、本当にお世話になりありがとうございました。
この場をお借りして御礼申し上げます。 多謝(^o^)!!!
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