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KITAJIKO

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KITAJIKO

東京藝術大学デザイン科卒業後、7年間のデザイナーとしての企業勤務を経て、2010年、雑誌オフィシャルブロガー・イラストレーターとして活動開始。ファッション・アート・旅・グルメ・映画などに関するものについて独自の審美眼・観察眼でリポート。画業はアナログからデジタルまで対応。個展やコラボレーションなどで活動中。

70 エミレーツ航空がガイドする 週末弾丸ツアー [ドバイの歴史とファッション]

メリークリスマス! 
と朝からカーナビに言ってもらいました。Kitajikoです。


今回は旅レポ外伝です。(一部前回ブログより移植)

ドバイの歴史と民族衣装・ファッションについての資料があったら・・・とお願いしたところ
JAリゾーツPRのシャイマさんより、ドバイの歴史を描いたビデオならびに民族衣装の資料をいただきました。
感謝です。 その内容が大変興味深いものだったので、ココにシェアさせていただきます。
装苑ブログだし。


ということで、ドバイの歴史映像から。


内容は、ドバイの歴史と表裏一体である現首長ならびに首相のムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームの軌跡...というもの。
よく見るとフル3DのフルCGでドバイの新旧の街を作り上げております。
ゴージャスだなあ...これぞドバイ。

漁業や真珠の輸出を産業の主とする小さな漁村だったこの地に、アブダビの首長ナヒヤーン家と同じバニー=ヤース部族のマクトゥーム家が、1830年代にアブダビから移住。これに伴ってドバイ首長国が建国され、ここに今に至るドバイの歴史が始まりの時を迎えた。(引用)

現在ドバイは、アラブ首長国連邦を構成する(7つある)首長国のひとつ。ドバイ首長国の首都にして人口は210万6177人。

ドバイが地元、というエマラティ人口は非常に少なく、外国人率が非常に高いことも特徴的です。

ドバイモール内を巡っていると、その圧倒的売り場面積によるショッピングではしばしば休憩を挟まないと広すぎて正直しんどい...
なので、カフェで休憩している民族衣装の男女も多いわけです。その佇まいがステキ。
民族衣装を一番見かけるのはやはりドバイモールでした。


エマラティ人の服装についてですが

エマラティ人の装いは、アラブ諸国固有のものであり、アラビア半島で繁栄したベドウィン文化(アラブ系の遊牧民)から受け継がれたものです。

女性は、アバヤと呼ばれる長い黒のローブに、ヒジャブ(首と頭の一部を覆うスカーフ)を合わせて着用しています。

また、そこにニジャブをつけることで、目以外の顔部分(口や鼻など)を全て覆う女性もいれば、ヒジャブで顔全体にまとうことで顔全体を覆う女性もいます。

dubai_06_illust05-02.jpg

贅沢に生地を使い、豊かなドレープを作り出すその民族衣装。
足元はハイヒールもスニーカーも。
地域などによって、少しずつケープの纏い方など違いがあるようです。

女性も男性も、ベール(かぶり物)ならびに長袖のローブを着用し、これらの肌の露出をさける装いはあつい日差し対策だといわれています。日差しを吸収してしまう黒のアバヤを除けば、これらの伝統衣装は現地での環境に最も適しているということが出来ます。

真夏は最高気温が48度を記録することもある蚊もいないほどの暑さ。
(一時的な体感温度はいったいどのくらいになるんだろう...)
真夏は高温な上多湿なこともあり外を歩く人はまず居ないそうで、厳しい環境に対応する衣装でもあるようです。



それにしても、男女問わずどなたも本当に美しい目をしてるんですよ・・・。
もしかしたら女性は
美しすぎて、ケープを纏っているのかも...。と思ってしまう。
美人研究家としては思わず見惚れてしまいます。


民族衣装は風土や歴史に密接に関係していて、永く受け継がれているものなので、
帰国後も色々な文献など読むほどに興味深く、惹かれるものがあります。

頂いた資料には、以下のような記述も。

しかしアバヤの下では、女性達はとてもファッショナブルな装いをし、ファッションを楽しんでいます。
アバヤを脱ぐことは、女性だけがいる場所、もしくは家庭内でしかかないませんが、彼女たちのアバヤはDior, Pierre Cardin,Chanelなど世界トップクラスのクチュールで買い付けていることもよくあります。

これも納得。アバヤスタイルに関するinstagramなどを観ていると、

トップメゾンの新作やシューズ、コスメ、凝ったディティールのクチュールのアバヤを纏ったり、アバヤファッションとステキに組み合わせたり、とってもオシャレで豪華で観ていて楽しいです。
若い女性はアレンジや新しいものを取り入れることを楽しむこともあるようです。
女の子のオシャレへの関心は世界共通なのですね。

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そして男性の衣装についても解説頂きました。

男性は、ディッシュダッシュ(もしくはディッシュダシャ、ガンドーラ、トーブなどと呼ばれる)白く長いローブと、クーフィーヤ(もしくはカフィエ)と呼ばれる帽子/スカーフを着用しています。

07_dubaifashion_03.jpg

UAEの伝統的なクーフィーヤは白く、アガルと呼ばれるヘッドバンドで固定されています。クーフィーヤは近隣諸国では必ずしも白というわけではなく、ベドウィン族にはそれぞれ特有のクーフィーヤの色があります。


↓↓ドバイ街角スケッチ... あんまり目で追って観察するので怪しかった。自分が。

本当にティアドロップがキマりすぎる立体的な顔立ち。
07_dubaifashion_01.jpg

エマラティの若い世代の男性は、赤と白のクーフィーヤをヤーセル・アラファート(元パレスチナの大統領)が着用していたように頭の上で縛ることで、アガルをつけないこともあります。

女性のアバヤのように、男性のディッシュダッシュやクーフィーヤも著名なフランス、イタリア、英国クチュールデザインのものが多くあります。

エマラティ人は、5・6歳になるとこの伝統衣装を着用し始めます。

・・・なんとも見てみたい!一味違うクチュール仕様のディッシュダッシュやクーフィーヤ!!!



しかしたしかに男性のディッシュダッシュ・ガンドーラ姿はステキ!
眩しいくらい白くてゆったり体を包むさまは、とても堂々としていて清潔感があって素敵です。

07_dubaifashion_05.jpg

この際立つ白や黒を美しく保つ為の洗濯洗剤があるとか、生地は東洋紡社製が人気、など色々と教えていただきました☆
調べてみると1970年代の繊維危機の際、上質のポリエステルで中東に勝負をかけたのが東洋紡で、
品質の良さで高評価を獲得、現在シェア7割を占めているそう。「シワになりづらい」と好評らしいです。


日本でも、白シャツやパリッとしたスーツってやっぱりカッコイイじゃないですか。
紋付って凄く凛々しくて5割増しくらいに男っぷり上がるじゃないですか。
そういうことではないですかね... 


あとは、中東の男性は、大人! 子供! が凄くハッキリしている印象で、その間(日本でいう中高生くらいの年頃)があまりグラデーションとして居ない気がしたんですが...

ガイドのハマちゃんさんが
「若い頃から髭のお手入れを初めてトリミングするので、髭が濃くなりますね」と言っていた。
そっか、早熟で大人っぽさ・男らしさ重視なんだ。と1人合点したんですが
中性的な男子や塩系が主流の日本ではなかなかお目にかかれない、絵に描きやすそうな男前が一杯居たのは間違いないです。

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ということで外伝のドバイファッション編。
入門編としてはこのような感じでしょうか。まだまだ細分化するディティールや意味合いがあると思いますが、まだまだ知りたいドバイのこと、伝統文化や、ドバイの人々に愛されているものなどなど、アートシーンも気になる!
まだまだ知りたいけど調べていないことだらけですが、次回の宿題に致します。


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