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D[diː]

アーティスト

D[diː]

2000年、多摩美術大学在学中に『ファンタスティック・サイレント』でデビュー。その後も『キぐるみ』で「ノベルコミック」という文学スタイルを生み出す。シニカルかつ繊細な世界感の作品を精力的に創作し続け、定期的にエキシビションも開催している。小説、イラスト、ファッション、ラジオパーソナリティ など多分野をまたに活躍している。

ひきつづき、個展準備とステイトメント

S__3907587.jpg先々週に酷い風邪をひいてから、体がおもうように動かないですが、そんなこと言ってる場合じゃない。てなわけで、ついに、今週の金曜日1111日より2016年のD[di:]個展がはじまりますー(ひーまじかー)

ちなみに、手違いで(爆)レセプションは1114日の午後18時からです。。。初日ではないのでご注意を。ただし、初日、お昼には在廊している予定です。取材が入っていて撮影してるので。

D[di:]がなんでD[di:]になってしまったのかなど諸々を語ろうかと思っているアーティストトークは18:30から30分程度を予定しています。確実な在廊日はこの日になります。

あとはtwitterInstagramで順次載せていくかもですが、わりに不定期ですね。。仕事もあるので。。。

で、今週は、D[di:]個展「The DOOR 自分回帰/THE LETTER from the future, past, somewhere」のステイトメントについて。

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ステイトメントとは、いわば、アーティストが、どうして個展を開くに至ったか、そしてどういう趣旨で、またどういう想いで、発表することにしたのかを宣誓することです。

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私の絵はわりに細かいのと多レイヤーで構成されているので、まあ制作に時間がかかるっちゃかかるんですが、

じつは、このステイトメントをどうするかが一番、悩んで、そして、時間がかかるんです。

これを書くにあたり、いろいろ文献を調べたり、自分の哲学を構築するので。

私はアートとは、視覚化された哲学だと思っています。それを作品で伝えるのはもちろんですが、文字にしても残すのがアーティストの使命でもあります。

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The DOOR 自分回帰ーTHE LETTER from the future, past, somewhereーエキシビション ステイトメント by D[di:]

どうして、そんな名前にしたんですか? Dってなに? 本名は?

本当はどこの国の人なんですか? Dの後ろについている[di:]、表記が面倒くさいんですが、略しちゃっていいですか?

わたしが、この名義で作品制作をし始めてからずっと質問され続けてきた。

検索しづらく認識もしづらい。わたしの作品を見たことがあったとしても、たいていの人は、わたしの名前を正確に覚えていない。正確に表記できる人は、現状、ほんの一握り。メールや荷物の宛名は、たいてい間違って送られてくる。

でも、正直言って、目論見通り。それでいいのである。

D[di:]Dという文字、日本語でもなく、アルファベット、それと発音記号。

そもそもは、友人から呼ばれていたアダ名の一文字からとったものであった。

それも、その名の頭文字ではなく、4番目という中途半端なところに位置する文字。

では、なぜその一文字を選んだのか。

「ブッダは一言も言わないで説教したと言われる。一輪の花を聴衆に差し出しただけであった。『拈華微笑(ねんげみしょう)』である。パターンの言語、花の沈黙せる言語による説教であった。...おそらく拈華微笑で伝えんとしたことは、あらゆる生命の形態に関する真実を、花の生きたパターンがいかにうつしだしているかということに相違ない」

--ジョージ・ドーチ著 「デザインの自然学/自然・芸術・建築におけるプロポーション」、第1章 植物におけるディーナジーより

つまるところ、ブッダは一輪の花の形態のなかに、曼荼羅、悟りが、万物に通ずる宇宙の相似系の地図が内包されているとして、拈華微笑という所作をした。

わたしが、連続し密集した草花というモチーフをつかって制作するのは、この花や植物の黄金律からなる形態を一つのセル(細胞)にみたて、さまざまな象徴的な形を模して、その画面上を構成するうえで、ハーモニーが奏でられているかどうかをたよりに、わたしなりの曼荼羅を繰り返し組み立てているのである。

シュタイナーが提唱したアカシックレコード(宇宙に存在する全ての意識の集合体。過去、現在、未来が記録されている巨大な記憶層)は、科学的な根拠はないとはいえ、世界中に存在するさまざまな宗教のなかで、悟り、涅槃、中道、共有感、天国、地獄、などといった表記は違えど、共通するキーワードが幾度となく現れていることを加味すると、物理的にではなく、たとえ人々の想念上だけであっても、存在するに違いないと思う。

わたしたち、アーティストが創作するということは、そこから、糸のように事象をたぐりよせ、残り香をかぎながら、ヴィジョンやメロディや物語におとしこみ、自分なりのハーモニーを奏でることなのではないかと思う。それを、人はインスピレーションが降りてくるとか、霊感と呼ぶのだ。

わたしが自らをD[di:]と称したのは、一つは、そういった世界への扉DOORとなるためだった。

わたしという個人は取っ払われ、記号、装置となった。

ゆえに、わたしはD[di:]なのである。

そもそも、名前とはなんなのか。文字とはなんなのか。

言霊という言葉があるように、われわれは名前によって必然的に喚起されてしまう性別や、国籍や、意味に縛られてしまう。

今では判読できない、言語体系が解読されていない、何がいいたいのか皆目分からない、そんな言語が、世界中の随所に残されている。終わってしまった文明の、忘れられた知識、歴史、コミュニュケーションツール。

今、わたしたちが生きている確かな痕跡を、どこまで残せるのか。1000年後2000年後のことは誰にも分からない。現在使われている文字だって、紙や石碑に書かれた、ただの模様にしか見えなくなる可能性は過去の遺跡や遺物をみても明らかである。AIがいくら発達したとて、それが搭載されたマシンが起動できなければ、それを動かす動力源がなければ、記憶や知識もろとも、ただの物体と化してしまう。現在のテクノロジーが絶対などとは考え難い。

今回の展示では、そういった、失われた言葉、ドアそのもの、わたしが想うドアの向こう側に焦点を当ててみた。

現在の文明にまるで予備知識がなく、地球に初めておりたった異星からの生命体になった気分で、作品の前に立ってもらえたら面白いと思う。

長いですねーそして、よくわからん!と思った方もいるかも。。。なので、わからんけど、気になる!って思ってくれた方、個展見に来てください。きっと、絵の前にたったら、感じてもらえるかもしれない。そして、あーなんとなくわかるーって思ってもらえるかもしれない。

てなわけで、おまちしておりまーす

The DOOR 自分回帰/THE LETTER from the future, past, somewhere

会期:20161111 () 1129 ()

場所:TAV GALLERY

住所:東京都杉並区阿佐谷北1-31-2 Tel03-3330-6881

営業時間:13:00 - 20:00

定休日:水曜日・木曜日

オフィシャルサイト:http://tavgallery.com/

★レセプションは、1114日(月)18時~2030

アーティストトーク1830から19時の30分です

Pidite猫缶、第2弾が、もーすぐ発売!

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D[di:]デザインによる、オトナ女子の透明ピュア肌を演出 アンド カバーするフェイスパウダーPiditeの第2弾が2016113日(木)より発売開始になるですよー

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今期より、スタンダードの「ナチュラルクリアベージュ」に加え、色白さんにも対応のカラー、「ライトクリアベージュ」も発売になりますた。缶のデザインはどちらのカラーもおんなじです。

5月に発売になった第一弾の猫缶はありがたいことに、大好評ってことで店頭販売直後から売り切れ続出してたそう。てなわけで、今回も数量限定につき、ぜひ、お早めにお店にゴーしてみてくださいませ。

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information

「ピディット クリアスムースパウダー デザイナーコラボ2016AW

ライトクリアベージュ/ナチュラルクリアベージュ

税抜希望小売価格:1,600

pdc公式サイト

http://www.p-dc.com/index.html

ちなみに、先週ラジオ後から、私、めっちゃ風邪ひいて4日も寝込みました。。。個展準備で寝てる場合じゃないのに! 近所の病院いったら、いつもはそんなに待たないのに風邪ひきさんが多すぎて、むちゃくちゃ待たされたよ。

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そして、いつもなら2日もあれば十分復活するのに、治りにくい!みなさんも、お気をつけて!

写真は、調剤薬局の待合室にあった、サザエさんのセル原画。

「これ、本物ですか?買ったんですか?」って薬剤師のひとにきいたら、「知らん。前からある」だそうです。笑。

しかし、サザエさんが押入れから何かを出そうとしてるシーンなんだろうけど、とんでもなく日常シーンすぎなうえに、なぜか調剤薬局に。。出所不明。いろいろシュールである。

D[di:]個展のPVついに公開っ!

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10月某日、TAVギャラリーの若者たちと関東近辺の廃墟に行って、今回の個展用のプロモーションビデオを撮影してきました。その動画がアップになったので、皆さんぜひみてっ!

動画は、ここをクリック!(https://www.youtube.com/watch?v=8Sj75cx7jbw

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とある場所にあるグラフィティーの聖地化している廃墟での、秘密の美術館というテイで撮影してきました。

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今回の個展のタイトルとテーマが「自分回帰」ということで、D[di:]の由来、もう、何百回と聞かれても教えなかったんだけど、ついに公開!なんでひた隠しにしてきたかが分かってもらえるかと。。。

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今思うと、そこが始まりで。どうして、この文字を選んでしまったのかも、来年で芸歴20年になる私ですが、ようやくわかってきたのです。
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初めはあだ名だったけど、これが必然であった。点だったものが線になった。。。そこらへんの詳しい事情は、pvではいまいち語りきれずだったので、1114日のオープニングレセプションのアーティストトークにて明かしたいと思います。

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バベル。ハーモニックオルゴナイトペイントで作成。

こちらは、受注された作品で参考作品として動画のなかでは撮影されていますが、今回の個展では設営しないです。しかし、このグラフィティーとのマッチング、やばい。

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カタカムナシリーズ。カタカムナの図象自体がものすごいパワーすぎなので、今回は、ハーモニックペイントのみで作成。

廃墟、なかなかのヤバ磁場だったけど、自分の絵に守られた形でとりあえず、難を逃れました。が、立ち入り禁止区域だったので、警察の人にあとで怒られました。。。ので、場所については、くわしく言えないのだ!

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てなわけで、個展やりまーす!

information

The DOOR 自分回帰/THE LETTER from the future, past, somewhere

会期:20161111 () 1129 ()

場所:TAV GALLERY

住所:東京都杉並区阿佐谷北1-31-2 Tel03-3330-6881

営業時間:13:00 - 20:00

定休日:水曜日・木曜日(お間違えなく!)

オフィシャルサイト:http://tavgallery.com/

★レセプションは、1114日(月)18時~2030

アーティストトーク1830から19時の30分です

遊びに来てくださーい!

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動画カメラマンの山本英こと、アッキー。現在、芸大で黒沢清氏の元で勉強しつつ、仕事も請け負っているそう。彼の動画の静かで優しいけど、どこか彼岸感のある感じが好き。なので、今回、一緒に制作できて嬉しいー! アッキー、あんがとちゃん!

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今回の作品撮影日は、朝から雨で、男子3人とD[di:]ひとりで、道中、心中は戦々恐々だったんだけど、撮影の間だけ、うまーいこと雨が止んでたの。

帰りは、タブのエイスケのお祖母様の経営する旅館で温泉に入らせていただいて、美味しいもの食べてかえってきたら、12時超えてた。あらためて、長時間ずっと運転してくれたカンちゃん、道中話題に事欠かなかったエイスケ、黙々と撮影してくれたアッキー、お疲れさまでした~!!

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来週は、今回の個展のステイトメント全容をお伝えしまーす!

★今週の一本★「手紙は覚えている」1028日よりロードショー

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つうわけで、個展の作業中でいっぱいいっぱいなんですけど、試写しましたよ。これ、かなりおすすめの映画です。完全に、おじいさんしか出てこない!のにハラハラどきどき。いや、おじいさんしか出てこないから、ハラハラどきどきなのか。なんせ、主人公は痴呆が始まってしまったおじいさんのアドベンチャー&復讐劇!とおもいきや・・・衝撃のすぎるラストでした汗

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ストーリー)90歳のゼブは、愛する妻を亡くして痴呆が加速するなか、老人ホームで余生を過ごしていた。そこで、ホーム仲間のマックスから一通の手紙を受け取り、70年まえに家族を殺したナチスの残党を探せと託される。容疑者は4人。手紙を毎度読まないと自分の使命がわからないゼブであるが、宿敵を探しだせるのか・・・!?

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主人公のゼブが、おしっこ漏らしちゃったりなんだりなんだけども、めっちゃピアノが上手で、萌えりそうになります。それもそのはず、クリストファー・プラマーはあの「サウンドオブミュージック」のトラップ大佐なんだって!ひえー、こりゃ、かっこええはずや!!

人生の残されたすべての力を復讐に使う男の話だ。主人公はいくつかの手がかりと記憶だけを頼りに、復讐へと突き進む、悲痛で暖かく、胸のざわつくような物語ー パンフレットより

ほんま、そのとおり!最後のダブルどんでん返しにギャポー!!!ってなりますw

「手紙は憶えている」

10月28日()TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー (C)2014, Remember Productions Inc.

配給: アスミック・エース

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『装苑』2017年3月号、1月28日発売

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