3年に一度行われる瀬戸内国際芸術祭、通称・瀬戸内トリエンナーレ、11月4日に閉幕してしまうということで、ギリ滑り込みでこれから行く人のために、そして、自分が、今後いくときに見返して何が必須か思い出すためのメモを記しておく。
今回は、映画鑑賞仲間のU谷女史と、その従兄弟の大ちゃんの3人で直島、豊島、女木島をまわった。
3泊4日、岡山県は宇野にある大ちゃん宅にお世話になる。
期日は、10月8日(火)〜10月11日(金)と、混雑カレンダーでいうとB程度(船便やバスの乗船・乗車率は中程度で、ほとんどの作品がスムーズに鑑賞できる。)であった。
本来は4泊5日の予定であったが、台風19号が近づいているということで1日早くの帰路を余儀なくされたからである。
1日目
じつは、東京から新幹線にのって、途中下車で名古屋でおり、愛知トリエンナーレ(10/14で閉幕)もチラ見してきた。
(新幹線は指定席にしないで自由席で。まずは名古屋までの特急券を買い、愛トリをチラ見したあと岡山までの切符を買った)
この日は奇しくも巷を騒がせていた「表現の不自由展」の公開再開の日であったため、入り口で名古屋テレビに取材されたという思い出も。おもにU谷女史がお答えしておりました。(私はトイレに行きたくてそわそわしていた)
ちなみに、名古屋ついてすぐさましたのは、朝喫茶好きのU谷さんおすすめの名古屋の名物エビフライサンド@コンパル
メンチカツサンドイッチも安くて美味しかった。
愛知トリエンナーレも1日で見るには、なかなかの広大な場所での開催だったため、栄駅おりてすぐの愛知芸術文化センターにて、1日鑑賞券を購入。
写真は、バンドTを縫い合わせてできたピア・カミルによる巨大なインスタレーション。まあまあ大きな音でヘビメタなどがかかっていた。
愛トレのメインビジュアルにもなっていたウーゴ・ロンディノーネの作品。カラフルなピエロ達が一人の人間が24時間のうちにおこなう45の振る舞いを表しているらしい。
ピエロたちと完全に色的に同化していたわたくし
芸術監督の津田大介氏がギャラリートーク。。。ではなく、知人の方に説明をされているうちに、お客さんがハーメルンの笛吹き男に群がる子供のようについてまわって話をきいていたので、わたしたちも、途中まで金魚の糞してみたり
テーマが「情の時代」というだけあって、なかなかに個人の倫理観を刺激するというか、シニカルな作品が多いようにみうけられ、最終的に、この愛知芸術文化センターに5時間くらいいたかとおもうのだけど、ものすっごい疲れた。。。
映像作品だったので写真は撮ってないけど、伊藤ガビンさんの作品にだけは癒された。
岡山への新幹線に乗る前の夕食に、我が実弟が名古屋に単身赴任していることを思い出し、連絡して駅の地下レストラン街で落ち合ったが、私が食べたひつまぶしがものすごい不味くて、びっくりした。そして高かった。
(メモ)名古屋だからって、ひつまぶしを無理やり食べようというのは思わないほうがいい。たべるならちゃんとした店を探すべき。
このあと、岡山まで新幹線にのり、乗り換えて宇野に到着したのが23時近く。
U谷さんの従兄弟だいちゃん氏に迎えにきていただきた、大変ありがたし。
2日
宇野→直島、宮浦港
11時ごろ出発の宇野ー直島行きフェリーにのる。港からは、高速船とフェリーの2つが出ている。
島を回るのに、電動自転車が気持ち良すぎるし便がよいという話になり、フェリー船上で、レンタサイクル店に電話しまくりなんとか3台ゲット。一台、1日借りて(18時までに返却)1500円程度。
プチ繁忙期であったので、2、3件電話してなんとか確保。できれば、前々日には予約しておきたい。
※混雑が予想される日程であれば、はやめに要予約
まずは、宮浦港にある海の駅「なおしま」で、トリエンナーレパスポートを購入しよう
これにより、2日以上見て回るなら、確実にモトがとれるし、いろいろなことがスムーズであるし、もはやスタンプラリー的な目的意識が格段に上がるw
それと共に、公式ガイドブックは必須。可能なら、島にくる前に買っておいたほうがいいだろう。
どこで何をみるべきかの優先順位を考えておくのは有効である。
私たちは、そもそもスマフォの瀬戸内アプリでリサーチをしようと考えていたが、アプリ自体が重いし、見辛いのでガイドブックのほうが話が早い。
※直島についてから判明した衝撃の事情
なんと地中美術館のチケットが売り切れており、翌日ぶんもほぼない!と島の掲示板で知る。
これは、スケジュールくみなおしだ〜泣!となり、翌々日のぶんを予約をすることに。
いろいろなことが、前もって予約しておかないとこりゃあかんのやと実感。
※地中美術館は行く数日前にはネット予約が必須である
パスポートと電動チャリをゲットしたら、「本村」という地区にある「南寺」へ、チャリをかっ飛ばそう。
「南寺」は、安藤忠雄による設計建築物のなかで、ジェームズ・タレルの「バックサイドオブザムーン」という作品が鑑賞できる。
いわゆる「夜目」を使って、目の錯覚を利用したインスタレーションなのだが。。。。とにかく、おどろく。一度は入って見るべき。
入場制限があり、整理券の配布がある。一回に10名程度が入場可能で、おそらく一日180名程度しか閲覧できない。
この日わたしたちは、昼過ぎくらいの到着で、ラストタイムにちかい整理券しかもらえなかった。繁忙期であれば、朝一でいかないと無理そう確定。
南寺入場時間まで、自転車を南寺に駐車し、本村を散策することに。
気持ちのいい林と階段をのぼったら現れる。杉本博司氏の作品
階段がガラスでできていてとても美しい。芸術祭の期間は、地下の石室に入ることもできる。(地下の石室からガラスの階段がつづいているのが鑑賞できる)不思議な古代遺跡のようであった。
このあと、na11「角屋」、na14「碁会所」、na15「石橋」と、「家プロジェクト系」をせめる。
na09「直島港ターミナル」、シンゴジラの卵、、、みたい。船の待合所、駐輪所、トイレを兼ね備えている。
元歯科医院兼住居のお宅に、巨大な船底と自由の女神がフィラデルフィア計画がごとく時空の歪みで融合してしまったような作品。
歯茎のような色の壁には、歯がぬりこめられている。埋め込まれたタイルが大変カワイイ。。
na10、ANDO MUSEUM。外からみたのと、中にはいったのでは、我らがドラえもんツール、ガリバートンネル通ったかよと思わせるほどの広さでおどろく。地中美術館や南寺の制作の過程や模型も見ることができる。
ちなみに、この日のランチは、玄米心食「あいすなお」にて、玄米定食。玄米ご飯と、ヘルシーおかず。
瀬戸内の郷土料理だという呉汁は、二日目の豚汁のように濃厚でうまし。
このあと、南寺に行き、入館。このときすでに、16時くらい。
自転車返却まで時間があまりない(本村を散策するだけだったら自転車いらなかったかも)と悔しくなったので、島を一周することに。
とにかく、めちゃくちゃ気持ちいい。電動自転車が大好きになり、いつか絶対手に入れようと決意した。
電動自転車って、ほんとに登り坂が楽!!
風が気持ちい〜。下降するときなど、下手すると42キロぐらいでる。もう最高すぎる。
バイクの免許もってないけど、わたしにはこれで十分である。
そして、全ての景色がほんとにすばらしい。
さらに、ベネッセハウスちかくまでチャリを飛ばし(これで、ほぼ直島一周)
有名な草間彌生の黄色いかぼちゃへ。
たくさんの人たちが、かぼちゃんと一緒に写真をとろうと並んでいた。(メモ。だいたいならぶこと10分ほどで撮影可能)
電動チャリ、かっ飛ばしまくりで汗だくである。
今回おもったのだが、この瀬戸芸を回るのに、
※スニーカー、サングラス、帽子、パーカー、すぐ取り出せるように携帯とパスポートを入れられるポシェット、その他の荷物をいれるリュックという今回のD[di:]スタイルは
正直完璧だったと思う。ちなみに、蛍光カラーのパーカーのおかげで迷子になることはなかった。
次回もこんなかんじの装備はして行きたいところである。っていうか、おすすめの装備だ。
このあとは、閉館まじか(だったので2日後にもちこすことに)のベネッセハウスミュージアムの庭で、ニキドサンファールの彫刻とパチリまくりながら、ベネッセハウスの
アートグッズショップへいって、狂ったように「黄色いかぼちゃ」グッズを買いまくり
(普段はアートグッズって買わないのに、「あんまりこれない場所効果」で買い物しまくる)、
電チャリに再びまたがり、李禹煥(リウファン)美術館へ進むも、惜しくもすんでのところで閉館。SHOCK。
しかしーとにかく、巨大!!!すべてが巨大!!!いろいろ写真じゃ伝わらない。
※開館時間が、時期によってまじでマチマチ。注意書きも不親切なほど小さいので、ガイドはよく見よう。
うむ、10月は17時までって、、、確かにガイドブックによく見たらちっこく書いてあった。字、ちっさすぎて気がつかなんだ。
ちなみに、この美術館へつく道すがら、コダヌキと子猫に遭遇した。
さてさて、時刻はすでに17:30ほど、あと30分でチャリ返却時間
ベネッセエリアから宮浦港まで4、5キロといったところだったと思うのだが、とにかく電チャリで走るのに景色が綺麗すぎていちいち止まってしまう。
na04、藤本壮介による、直島パヴィリオン
さて、バッシャバシャに汗をかきまくったので、チャリを返却したら、次の船便まで1時間あるので、
直島いったら、間違いなくのマストカミンプレイス
na05, 大竹伸朗の直島銭湯「I ♡湯」へ
そして、I ♡湯グッズたち。ここのグッズ類は、他の美術館やかぼちゃのお店なんかと違いかなりリーズナブルなお値段。
というわけで誰もが一本は買ってしまうI ♡湯タオル、Tシャツ、てぬぐい、あげく風呂桶まで、とにかくまたまた土産物をどさどさ買って、(しかもこの2日後、さらにタオルなどを買い足した。もう、なんなら全色買ったほうがいい)
お風呂も良き加減だし、最高でした。ライトアップも綺麗だし、時間があるなら、島をでる直前にはいるのが良きかな。
フェリーで宇野に戻ったら、夜ご飯!てことで、大ちゃんおすすめの「焼き鳥店 ハバキ」でかんぱーい。
お店のなかもとてもおしゃれだし、焼き鳥、すごい美味しくてまじでびっくりした!!腹減りすぎて、焼き鳥など食べ物の写真一枚も撮るの忘れたけど。
大ちゃん宅のへ帰路、宇野の夜をご紹介いただく。
大ちゃん行きつけのカラオケ店ラッキー
今回は、疲労困憊すぎて、からおける気力ゼロだったので、お姉さんたちには挨拶だけにしてその場を去りましたが、
とくに、大ちゃんがみせたかったのは、このボロボロの椅子だったようだ。なんのこっちゃ。
むちゃくちゃきゃわいいです。
瀬戸芸レポは、その2に続きます。