2020年は不思議な年で、今もなお、恥ずかしながらふわりとした時間の中にいるような感覚を覚える。
今年の2月以降、いわゆる"おうち時間"と言われる時間が大半を占めた中で、注目を集めたものに"香り"がある。そして、世代を超えて愛され続ける「ジョー マローン ロンドン(Jo Malone London)」もその人気を支えているブランドの一つだ。
今回は、1994年から続くフレグランス ブランドを支える、PR アシスタント マネージャーの木村あゆみさんに香りの楽しみ方、ブランドの魅力を訊く。
――ブランドの誕生以来、ずっと世界中に多くのファンがいますね
PR アシスタント マネージャー 木村あゆみさん(以下、木村) 「ジョー マローン ロンドン(Jo Malone London)」は、1994年に英国はロンドンで誕生しました。以来、香りに包まれた豊かな生活を提案する、ライフスタイルブランドです。コロンをはじめ、香りで暮らしを演出するバス & ボディやホーム コレクションなどをラインアップし、その高いクオリティとエレガントなギフトラッピングで英国スタイルを象徴するブランドであり続けています。そのシンプルで洗練された製品から広がる華やかなスタイルこそ、「ジョー マローン ロンドン」が支持されるポイントなんだろうと考えています。
――香りの世界だけでなく、どんなものやこと、思考をもシンプルであることはとても難しいことのように感じます。それを洗練したもので提案し続けるブランドですから、たくさんのことをお考えなのだろうと推察します。特にどのような点に注力されておいででしょうか
木村 ブランドが大切にしているテイラーメイドの香り"セント ペアリング"という考え方からその姿勢を感じていただけるのではないかと思います。"フレグランスは自分を表現するもの"という考えのもと、ご自身だけの個性ある香りを見つけるご提案をしています。「ジョー マローン ロンドン」の香りは単独ではもちろん、異なる香りを組み合わせて自分らしい香りを創ることができます。いずれもペアリングできるようにデザインされているのです。重ねづけをすることで、コロンやクリームのそれぞれの特徴を補い、引き立たせることができます。香りを重ねられることこそ、シンプルを追求しているが故のことと思います。どの香りにも厳選した原料を使い、マスター パフューマーの手によって作られた香りは、シンプル。まるで洗練されたテイラーメイドのよう。「ジョー マローン ロンドン」が生み出す香りは、常にさりげなく、意表を突く個性を感じさせるものばかりです。
――香りの持つ多彩さを教えてくれる「ジョー マローン ロンドン」のブランド哲学を最も感じられるプロダクトは何になりますか?
木村 発売から10年が経過したロングセラー製品、「イングリッシュペアー & フリージア コロン」です。独創的でエレガント。それでいて品のある香りは、まさにブランド哲学を体現する香りと言っても過言でないと言えます。世界中で人気No. 1であることもそれを裏付けているように思えます。誰にでも"いい香り"と思わせるものって、そんなにあるものではないですよね。しかし、この香りにはそう感じさせる力があるようです。きっと『装苑』の読者の方々も好きになってくださるのではないでしょうか。
英国の果樹園に舞い込んだかのような、フレッシュな洋梨の官能的の持つみずみずしさが弾ける。そこに真っ白なフリージアの清らかさで包み、アンバー、パチョリ、ウッドで豊潤に溶け込む香りが秋の訪れを告げる。ジョー マローン ロンドン「イングリッシュペアー & フリージア コロン」30ml ¥8,000、50ml ¥11,200、100ml ¥16,000
――パンデミックになり、私たちの生活は大きく変わりました。そうした"新しい日常"でこれまで以上に香りに、とりわけルームフレグランスに注目が集まっていると聞きます。ブランドにとって、また木村さんにとって香りはどのようなものとお考えでしょう
木村 多くの人々が、自宅で過ごす時間をこれまでにないほどたくさん持ちました。それが、長い時間を過ごす部屋や空間を見直す人を増やすことになったのでしょう、引っ越しを考える人が増えたというニュースすら耳にしました。そして、人々が最も多く起こした行動が、部屋の模様替えやインテリアの買い替えとなどといった空間の見直しだったのではないでしょうか。
模様替えを考えた時、一番気軽で手軽に行えるのが、香りで空間を変えることなのだろうと感じます。実際に、「ジョー マローン ロンドン」ではリアル店舗がクローズした外出自粛期間にコロンはもちろんのこと、キャンドルやディフューザー、ルームスプレーなどのホームコレクションを求めるお客さまのオンラインオーダーは過去に例を見ないほどでした。深く呼吸をすることすら忘れがちな現代人にとって、好きな香りを胸いっぱいに吸い込むという行為自体が、呼吸とともにリフレッシュ、あるいはリラックスさせてくれることに繋がると思っています。
香りが時空を包み込むということ、その歓びに触れたいと思うとき
――外出自粛が解かれて数ヶ月経った今もなお、緊張感を持って生活している人は少なくないだろうと思っていますし、私もその一人です
木村 ストレス社会という言葉が生まれて久しいですが、今、これまでにないほどに人々が我慢などを含め、心の不安を抱えていると思います。香りには、リラックスやリフレッシュだけでなく、不安を取り除いたり前向きな気持ちにさせてくれます。時には、自信をも持たせてくれる力もあると思います。「ジョー マローン ロンドン」は視覚と嗅覚からアプローチし、自信を与えてくれる稀有なブランドとして、いつもいつまでも求められるブランドであり続けることが使命なのではないかと思います。
燃焼時間、約45 時間。ロゴが記されたシルバー調の蓋を持ち上げた瞬間からほのかに感じさせる香りが非日常への扉を開く。ジョー マローン ロンドン「イングリッシュペアー & フリージア ホーム キャンドル」200g ¥8,500
スプレーをシュッとひと噴きすればスタンバイOK。いつもの空間が瞬く間に異空間へ。時間や場所によっても変化する印象も一興。ジョー マローン ロンドン「イングリッシュペアー & フリージア セント サラウンド™ ルーム スプレー」175ml ¥8,500
ディフューザーに付属された 10 本のスティック(リード)の本数で、香りの強弱を好みに調整して楽しんで。ジョー マローン ロンドン「イングリッシュ ペアー & フリージア セント サラウンド™ ディフューザー」165ml ¥12,000
家で過ごす時間が1日のほとんどを占める中、改めて思いしらされたのは、香りの力だ。実際、旅するように、うちにある幾つかの香りに火を灯したり、時には腕につけてみたりした。香りに包まれる時間は、木村さんのおっしゃるように、リラックスやリフレッシュできると感じる。また、懐かしい記憶を蘇らせ、未来を思い描く楽しみをも与えてくれるものでもある。
香りでライフスタイルを提案する、ロンドン生まれの「ジョー マローン ロンドン」は、大切な人へのギフトとしても選びたいと思わせる。想像力次第で、時空をも彷徨わせてくれる香りを、まずはシグネチャーであり、誰もがいい香りと感じ得る「イングリッシュペアー & フリージア」でその世界観に触れる歓びに触れたい。
ジョー マローン ロンドン(Jo Malone London)
PR アシスタント マネージャー
木村あゆみ●Ayumi KIMURA
PR会社にて多数の化粧品会社を担当。その後、化粧品やサロンを展開するビューティカンパニーのPR職を経て2020年より現職。
https://www.jomalone.jp/
Tel: 0570003770 (ジョー マローン ロンドンお客様相談室)