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渡部玲

ビューティライター

Akira Watanabe 渡部玲

女性誌の編集部、編集プロダクションに勤務した後に独立。現在は、フリーランスのエディター、ライターとして活動。

ワンステップスキンケアを提案する「リニュー(re/nue)」、その乳液に込められた思い

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昨今は多様性の時代と言われている。それでも、好き! と思えるものに恐らくは出合えるだろうと思えるほどアイテムやブランドは数多ある。そんな時代にあっても、嬉しい衝撃に感じるものとの出合いはあるもので、今回ピックアップする「リニュー(re/nue)」という新しいブランドにも驚かされた。1アイテムだけでベーシックなスキンケアを完結させるからだ。実は、1アイテムだけで展開するスキンケアブランドは、今年、「リニュー」以外にも登場している。

世情も手伝い、スキンケアがこれまでより注目されている昨今、新たなブランドでミニマムなスキンケアを提案する、ナリス化粧品の木戸麻記子さんに「リニュー」を通して見える美容意識の変化などについて話を訊く。

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――なぜ、今、この先行型乳液だけで提案するブランドを出されたのでしょう

木戸麻記子・ナリス化粧品リテール事業部 マーケティング課長(以下、木戸) 「「リニュー(re/nue)」の母体であるナリス化粧品には、スターアイテムにふき取り化粧水あり、5年連続シェアNo.1の、多くの支持を得られているアイテムです。このふき取り化粧水の開発にも用いられているのが角層研究技術。83年に及ぶその研究と技術の粋を集め、応用して誕生したのが「リニュー」です。ふき取るためのものだけでなく、これまでとは別のアプローチで提案することができないか、と探り始めましたのがきっかけです。いろいろと考える中、乳液に応用することを思いつき、開発をスタートさせたのが2017年。そして2020年の秋、4年ほどもの時間をかけてデビューすることができました。納得のいくものを作りたいと思いを大切にしたのです。」

――クレンジングと洗顔をした後、1アイテムで完結するスキンケアの提案は今年、他にもデビューしたブランドがありますが、「リニュー」としてはどのようなお考えから乳液で提案しようと思われたのでしょう

木戸 「この新ブランドを乳液1アイテムで完結するスキンケアでの提案に至ったのは、多忙な女性が増え続ける昨今、時短コスメの需要はまだまだあると弊社として考えているからです。ただ、時短コスメを使うことに対して、"肌の手入れをサボっているのではないか"という罪悪感や物足りなさを感じる人もいらっしゃるでしょう。そのため、時短でスピーディーであってもしっかりケアできるアイテムにしたいという思いが強くありました。満足してもらえるアイテムで、それを具現化できるのは何かと考えた時、私たちは乳液という剤型がベストとの答えに至ったのです。」

――乳液だけでケアする、という提案に少し驚きました。肌を濡らした状態でケアするのが効果的と言われているからです

木戸 「肌の水分が蒸発してしまう前にケアした方がいいとされていますね。化粧水やミスト状のアイテムは、何らかの油分が必要になります。何か1アイテムで、スピーディにケアできることに重きを置けば、乳液という答えに自ずと辿り着きました。乳液は、水分と油分がバランスよく配合されているアイテムだからです。何より私自身も、何かⅠアイテムだけでケアするとしようとした時、乳液を選んできたという経験があります。そんな理由から、先行型乳液を発表しました。お風呂上がりや洗顔後すぐに使え、これ一つだけで完結し得るものであり、必要と思われる何かを足してケアすることもできます。もちろん、いつものスキンケアに組み込んで使用して頂いてもOKです。」

――そのスピーディーだけどちゃんとスキンケアできる乳液には「リニュー」という名前を付けられています

木戸 「30歳前後の肌を想定し、"柔和な雰囲気を醸し出しつつも芯のある、凛としたしなやかな肌を持つ女性でありたい"という現代女性を体現する肌を目指して作ったことが、このネーミングの理由です。凛と柔の文字を組み合わせて名付けました。柔らかな中にも凛とした強さを感じさせるハリのある肌。柔らかなでしなやかな見た目だけど、内に潜む強さーーそんな女性像に若い世代の多くの人たちも憧れを抱いているのだろうと考えています。それでも、肌は柔らかすぎてもよくないのです。今回の新しい乳液は、中はハリをしっかり与えられるものであることに注力しました。そんな柔らかでハリのある肌へと導く乳液は、これまでの角層研究とその技術によって実現しました。

パッケージについても、このコンセプトを投影してデザインしています。ペールトーンカラーで柔らかさを、直線的でシャープなフォルムは凛々しさをそれぞれ表現しています。また、スピーディーなケアに考慮してポンプ式を採用。このポンプは、最後まで使えることを考えた密封二重構造で、乳液を出しながら内袋だけが縮むようになっています。」

――年齢的なこともあるのだろうと思いますが、個人的には、乳液一つでケアすることに不安を覚えないと言えば嘘になります

木戸 「この乳液は化粧水、乳液、クリームの機能を備えたアイテムですが、いつものケアに組み込むこともできます。物足りなさを感じる方は、例えば、ふきとり用化粧水「ネイチャーコンク」で余分な肌の老廃物を取り除いた後に使うのは効果的と思います。美白など、肌の悩みに合わせたアイテムや、肌の水分の蒸発を防ぐナイトパックなども「リニュー」の後に使うのもいいですね。」

――パンデミックになったことで、消費者の美容に対する考え方の変化を木戸さんは感じられておられますか

木戸 「繰り返しになりますが、この「リニュー」は2017年に立ち上げたプロジェクトです。そのため、当時は今のコロナ禍を想定だにしていませんでした。しかし、ナリス化粧品は肌にできる限り優しい処方で、デリケートな肌でも使えるように考えたものを提供しています。それが時代にマッチしたのでしょう、いわゆる"マスク荒れ"を訴える人たちにも手に取っていただいています。クリームのようにも感じられるほどのもちっとしたテクスチャーは、マッサージクリームとして活用できるのも「リニュー」にある個性の一つです。

20年11月の発売から1ヶ月ほど経ちましたが、欠品が出ることもありました。家にいる時間は増えても、毎日多くの時間をスキンケアにかけられるとは限りません。気分によっても変わってきますね。そんなスキンケアをフレキシブルに対応できるところも「リニュー」の魅力だろうと思います。

――木戸さんの所属されるナリス化粧品は、若い女性の方たちにアンケート調査をされたそうですね

木戸 「自分の肌に合うと思えるもの、刺激のないものを選ぶとの回答が多くあったのが特徴的でした。敏感肌の方に向けた製品ではないのですが、デリケートな肌の方でも安心して使えるものに仕上げました。敏感肌の方にご協力頂き、パッチテストやスティンギングテストを行い、クリアしています。」

――敢えて聞きます、「リニュー」はこの先も1アイテムだけでの展開を考えられていますか

木戸 「実は今、考えているところです。化粧水、乳液、クリームの機能を持つ「リニュー」にはないスペシャルケアするアイテムなどラインアップするのもいいかも知れませんね。」

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洗顔後すぐに使う、先行型乳液は肌の油水分バランスに考慮した処方。乳液だけのワンステップケアで角層をケアし、潤いを肌に届かせるのは、2種の厳選美容成分セラミドと擬似細胞間脂質成分。肌を健やかでなめらかな、ハリのある美しさへと近づける。無香料、無着色、アルコールフリー、パラベンフリー、弱酸性の設計が、より多くの人の肌に合うアイテムにした。プライム ミルク Ⅰ(混合肌用)、Ⅱ(普通肌用)、Ⅲ(乾燥肌用)各160ml ¥2,200 リニュー

 スキンケアに多くの熱い視線が向けられる中、「リニュー」はデビューした。乳液として機能するアイテムだが、それだけに限らないこともあり、発売後わずか1ヶ月で半年分の販売目標を達成。一部の店舗では欠品するほど注目されているという。この先行型乳液の登場により、その日の気分や環境によって自由にスキンケアを楽しんでいいのだと改めて気付かされた。スキンケアという自分のために行う自分だけの時間がどうありたいかを考えるきっかけをくれる。

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ナリス化粧品 リテール事業部 マーケティング課 課長
木戸麻記子●Makiko KIDO
大学卒業後、ナリス化粧品に入社。以後18年に亘り、200品目以上の化粧品及び食品の企画開発に携わる。

リニュー(ナリス化粧品)お客様相談口 0120-32-4600
https://www.narisup.com/shop/brand/renue.aspx
https://www.narisup.co.jp

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