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渡部玲

ビューティライター

Akira Watanabe 渡部玲

女性誌の編集部、編集プロダクションに勤務した後に独立。現在は、フリーランスのエディター、ライターとして活動。

新しいリップカラー「BENI」に見る、これからの美

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古より日本人の美意識を刺激し続ける、日本特有の伝統色=大和色に着想を得て誕生した、「BENI」シリーズがメイクアップブランド「フシカ(fucica)」から今春、誕生した。
「フシカ」は風姿花伝にちなんで付けられた名が表するように、メイクアップから日本人の魅力を開花させることを探究するブランドだ。2016年のデビュー以来、メイクアップアーティストや舞踊家、着付け師などさまざまなクリエーターと共に独自の"色"と"質感"を提案し、プロダクトを通して自分らしさを大切にすることを伝えてきた。
 コロナ禍が続く中、コスメやメイクアップが担う役割は、以前とは違ってきたように感じる。情勢が激しく変化し続ける今、口紅のブランドやシリーズが続々と誕生。「BENI」も「フシカ」のリブランディング第一弾として発表したリップカラーのシリーズで、2021年3月にデビューした。今回は、そのサステナブルでホリスティックの洗練された「BENI」プロダクトを生んだブランドディレクターのYUKOさんと、製造を担当した日東電化工業 ヘルスケア事業部 CEO 茂田正和さんにプロダクトに込めた思いを訊く。

――今春、新たに誕生した「BENI」シリーズは、YUKOさんの作られたメイクアップブランド「フシカ」のリブランディングの第一弾だそうですが、まずは、YUKOさんにブランドについてお聞かせいただきたいです

YUKO・fucicaブランドディレクター(以下、YUKO) 「日本人の肌の色に馴染みやすい色を展開することで、メイクアップを楽しんでもらいたいと考え、2016年に発表したメイクアップブランドです。キーカラーであり、ブランドのベースにも据えた深緋(こきひ)色は、朱赤のように発色する緋色で、最初に作ったアイシャドーで展開させました。プロダクトのラインアップは他にチーク、リップグロス、アイライナー、それから熊の筆のリップブラシです。カラーメイクアップのブランドにしたのは、顔に色が入ることで楽しい気分にしてくれるものでもあると考えているためです。
ブランドのデビューした2016年、私は28、29歳で、振り返るとブランドは私そのものだったのだろうと思います。色やアイテムは、その当時の私が思い描いていたことでした。そんな思いがきっかけでメイクアップブランドを作りました。伝統色である大和色の赤を主体にしたブランドであるのは、デビュー時から変わっていません。「BENI」は、そのブランド理念を生かした新シリーズで、まずは8色のリップカラーからスタートさせました」

――コロナ禍にある今、このタイミングでリップカラーを発表されることは大きな決断だったように感じるのですが

YUKO 「理由はいくつかあるのですが、「フシカ」のスタートから5年が経ち、一歩踏み出したいと考えたことに由るところが大きいです。とはいえ、このコロナ禍です、以前のように化粧をしたいと思える環境ではなくなった中で、それもリップカラーのシリーズを発表しようとしているのですから、迷いがないといえば嘘になります。しかし、発表することにしました。化粧するという行為に、自分の中に眠る女性性のようなものや、自分を奮い立たせる力があると信じているから。昨今では少しずつ市井の、人の意識は変わって来ているのを感じます。そして、化粧することの大切さを改めて思い知らされている方はきっと少なくないのではないでしょうか」

――新シリーズのリップカラーは、真鍮を用いたパッケージの美しさに目を奪われます

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YUKO 「金属表面の錆を防ぐ処理を施すめっき業として長い歴史を持つ、日東電化工業にパッケージとリップカラーの処方をお願いしました。このプロジェクトを通して、信頼できる仲間に囲まれていると思えたことも大きな歓びでしたし、リップカラーを作ることを決定づけてもくれました。多くの人がストレスを感じているであろう今、紅をさすという行為で自分の表情に色を与えることで元気にしてくれるものと考えます。そんなホリスティックな要素をも持たせたリップカラーを、新シリーズ「フシカ」リブランディングの起点にしました」

茂田正和・日東電化工業 代表(以下、茂田) 「真鍮のパッケージは弊社のめっき部門が図面を引くことから担当し、形にしました。この"捨てないコスメ"は、当社が新たに立ち上げたサステナブルな化粧品事業の第一弾。表はマットで裏面は光沢に仕上げているのは、YUKOさんのリクエストでした。酢などの酸性のもので手入れをすることで輝きを蘇らせることができるのも真鍮の魅力の一つです。
サステナブルを考えた時、僕自身が一つの指針にしたのが伊勢神宮の式年遷宮でした。これは、20年に一度行われる神宮最大の神事で、御神体を新しい正殿に還すというもの。そのために新しい神殿を用意し、古いものを取り壊すのですが、20年に一度のこの神事があることで大工や農林業など伊勢神宮界隈の人たちに仕事が生まれているのです。人間は生きていく以上、経済活動をしなければなりません。この循環には、古くから続く日本の優れたソーシャルデザインなのだろうと思えました。
話を「BENI」に戻すと、新たにモノを作ろうとした時、生まれたアイテムが使われることで所作に変化をもたらし、心を豊かにできるものであれば、あるいはいつか自分の子に引き継げるほど丁寧に使う気持ちになったり、メンテナンスを繰り返しながら使えるならば? そういった新たな価値観が芽生えるならば? それがプロダクトを通じて提案できるサステナブルなのではないかと考えました。
モノを作ることで生まれる循環をしっかり作ることがサステナブルに繋がっていくのではないか、と僕は考えます」

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YUKO 「真鍮という素材を選んだのも、使い続けることで味が出るものだから。使い捨てていくものではなく、長く使えるものを愛で、使いこなす歓びを感じてもらいたい。さらに、使う自身をも愛して欲しい、というメッセージを込めました。自分だけの色に変化していくことも真鍮を選んだ理由です。
茂田さんもそうだろうと思うのですが、良いものをたくさん見て、吸収して自分のプロダクトに落とし込むという作業をしています。デザインとは正解のないものですが、「BENI」は感性の豊かな人たちとともに作ることで満足のいくものに仕上がったと思えます」

茂田 「真鍮とは、銅に亜鉛を混ぜた物質です。真鍮の抗菌作用はとても高く、神社の鳥居の足の部分の、雨水が跳ね返る部分に使用することで殺菌剤となって木を腐食などから守ってくれるものなのです。ただし、錆びるのが早いという特徴もあります。錆を生じにくくするために銅に亜鉛を加えたものが真鍮です。大正時代になると装飾品や家具、ドアノブなどに腐食しにくい真鍮が使われ始められました。
YUKOさんの考える「BENI」の時代観は、江戸ではなく、明治のような維新さでもなく、大正ロマンの、まだ着物を着ている人が残りながらも洋装もいる、ミクスチャーの時代観こそが彼女の捉えたかった時代だったことで、僕は真鍮を含めていくつかの素材を提案しました。軽量で変色もしないアルミ、逆に酸化する銅も考えましたが、YUKOさんは真鍮一択でしたね」

――変化する素材を選ばれたのですね

YUKO 「自分自身もそうですし、「フシカ」も世の中もそう、常に変化するものだと考えています。そして、変化することを恐れないことは素敵なこととも思います」

茂田 「「BENI」を長く使い続けていただくために、リップカラーに配合する成分にもこだわり、吟味しました。そこで、ふっくらとやわらかな唇へと導かせるもの、それも継続して使用することで叶えられる成分をセレクトしています。唇のコラーゲンやヒアルロン酸の合成を促す効果に期待できるフィトエストロゲンの一種、大豆に含まれるイソフラボンに着目しました。それもイソフラボンの含有量が一般的なものよりも多いとされる、発芽黒豆由来のダイズ種子エキスを「BENI」に採用しました。

YUKO 「口紅をつけた唇は乾燥しがちなのです。リップクリームをつけた上から口紅を塗るという人が多いのはそのためだろうと思います。テクスチャーと成分の両方で、なめらかで使い心地のよいものにしたかったのです。
それから色のバリエーション。これも真鍮と同じ考え方で、ずっと使い続けられる色調、肌馴染みやテクスチャーを追求しました。そのため、季節ごとのコレクションは、今のところ考えていません。全8色の色展開は、春夏秋冬の4つのカラーグループに分類する、パーソナルカラー診断をベースにして考えました。近年、注目されている診断で、その結果を基準に選ぶこともできますし、その日のファッションや気分に合わせても楽しめる8色です。その中でも、06 kurumiは特に気に入っている透明感のある色。軽いつけ心地で、唇をほんのり色付けます。年齢を問わず使ってもらえると嬉しいです」


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赤をベースにしたリップカラーは、瑞々しいテクスチャーでほんのりと彩色する。BENI全8色(01 momohana、02 benihi、03 yuri、04 kara-kurenai、05 kohaku、06 kurumi、07 shinku、08 ume-gasane)セット(真鍮容器、レフィル1色、リムーバル)¥5,940、真鍮容器(真鍮容器、リムーバル)¥3,850、レフィル 各¥2,750 /fucica BENI

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天然毛だけで作られた熊野筆登録の紅筆。BENI ルージュ ブラシ ¥2,750 / fucica BENI



「カラーメイクアップのコスメは、それがあることで心を豊かにし、嬉しい気持ちにもしてくれるものだろうと思うのです」とYUKOさんはいう。メイクアップとは顔だけではなく、心をも彩るものなのだろうと思わせてくれた。
 新シリーズ「BENI」が、今の時代のあらゆる人に向けてメイクアップする歓びとコスメの可能性を伝える。

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fucica
ブランドディレクター
YUKO
外資系コスメブランドにて、メイクアップアドバイザーを経験した後、化粧品メーカー数社でセールスやマーケティングを学ぶ。2016年、その日本人の肌と好相性の大和色を用いるメイクブランド「fucica」を発表、現在に至る。
会う人、行く場所、着る服、それぞれのシーンや気持ちに合わせて添える色を変える「人生に百の花を」をテーマとし、それによって生じる心の変化こそがメイクの本質であるとの考えを持つ。それを多種多様な人達に自身の手がけるプロダクトを通じて伝えることを職責とする

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日東電化工業 ヘルスケア事業部
CEO
茂田正和●Masakazu SHIGETA
2000年、ひどい湿疹に悩む母親のためにスキンケア化粧品を作ったことを契機に、全国のホテルや旅館を対象とした化粧品の企画開発会社を起業。04年、父親の家業である日東電化工業のヘルスケア事業部として統合。その翌年、敏感肌向けスキンケアブランド「nesno」を発表、2016年までに5ブランドを手がけた。17年に「OSAJI」を発表し、現在に至る。
両親や祖父母に華道家、茶道家、俳人、音楽家をもつ環境によって育まれた日本の文化芸術への尊崇から、これまでもアーティスト、ミュージシャン、デザイナー、料理人とコラボレーションし、多くのプロダクトを発表。化粧品の世界最高峰の技術や安全性に基づいたmade in japanブランドと、日本人のクリエイティビティを融合させ、日本文化を深化させることを目指す。
日本皮膚科学会、 日本皮膚免疫アレルギー学会、 日本化粧品技術者会、 日本香粧品学会に各学会に所属し、こどもを紫外線から守る会およびバランスケアアソシエーションを主宰する http://nitto-ec.co.jp/hc/



fucica(UCO)
tel: 05036472728
https://www.fucica.jp/

ワンステップスキンケアを提案する「リニュー(re/nue)」、その乳液に込められた思い

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昨今は多様性の時代と言われている。それでも、好き! と思えるものに恐らくは出合えるだろうと思えるほどアイテムやブランドは数多ある。そんな時代にあっても、嬉しい衝撃に感じるものとの出合いはあるもので、今回ピックアップする「リニュー(re/nue)」という新しいブランドにも驚かされた。1アイテムだけでベーシックなスキンケアを完結させるからだ。実は、1アイテムだけで展開するスキンケアブランドは、今年、「リニュー」以外にも登場している。

世情も手伝い、スキンケアがこれまでより注目されている昨今、新たなブランドでミニマムなスキンケアを提案する、ナリス化粧品の木戸麻記子さんに「リニュー」を通して見える美容意識の変化などについて話を訊く。

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――なぜ、今、この先行型乳液だけで提案するブランドを出されたのでしょう

木戸麻記子・ナリス化粧品リテール事業部 マーケティング課長(以下、木戸) 「「リニュー(re/nue)」の母体であるナリス化粧品には、スターアイテムにふき取り化粧水あり、5年連続シェアNo.1の、多くの支持を得られているアイテムです。このふき取り化粧水の開発にも用いられているのが角層研究技術。83年に及ぶその研究と技術の粋を集め、応用して誕生したのが「リニュー」です。ふき取るためのものだけでなく、これまでとは別のアプローチで提案することができないか、と探り始めましたのがきっかけです。いろいろと考える中、乳液に応用することを思いつき、開発をスタートさせたのが2017年。そして2020年の秋、4年ほどもの時間をかけてデビューすることができました。納得のいくものを作りたいと思いを大切にしたのです。」

――クレンジングと洗顔をした後、1アイテムで完結するスキンケアの提案は今年、他にもデビューしたブランドがありますが、「リニュー」としてはどのようなお考えから乳液で提案しようと思われたのでしょう

木戸 「この新ブランドを乳液1アイテムで完結するスキンケアでの提案に至ったのは、多忙な女性が増え続ける昨今、時短コスメの需要はまだまだあると弊社として考えているからです。ただ、時短コスメを使うことに対して、"肌の手入れをサボっているのではないか"という罪悪感や物足りなさを感じる人もいらっしゃるでしょう。そのため、時短でスピーディーであってもしっかりケアできるアイテムにしたいという思いが強くありました。満足してもらえるアイテムで、それを具現化できるのは何かと考えた時、私たちは乳液という剤型がベストとの答えに至ったのです。」

――乳液だけでケアする、という提案に少し驚きました。肌を濡らした状態でケアするのが効果的と言われているからです

木戸 「肌の水分が蒸発してしまう前にケアした方がいいとされていますね。化粧水やミスト状のアイテムは、何らかの油分が必要になります。何か1アイテムで、スピーディにケアできることに重きを置けば、乳液という答えに自ずと辿り着きました。乳液は、水分と油分がバランスよく配合されているアイテムだからです。何より私自身も、何かⅠアイテムだけでケアするとしようとした時、乳液を選んできたという経験があります。そんな理由から、先行型乳液を発表しました。お風呂上がりや洗顔後すぐに使え、これ一つだけで完結し得るものであり、必要と思われる何かを足してケアすることもできます。もちろん、いつものスキンケアに組み込んで使用して頂いてもOKです。」

――そのスピーディーだけどちゃんとスキンケアできる乳液には「リニュー」という名前を付けられています

木戸 「30歳前後の肌を想定し、"柔和な雰囲気を醸し出しつつも芯のある、凛としたしなやかな肌を持つ女性でありたい"という現代女性を体現する肌を目指して作ったことが、このネーミングの理由です。凛と柔の文字を組み合わせて名付けました。柔らかな中にも凛とした強さを感じさせるハリのある肌。柔らかなでしなやかな見た目だけど、内に潜む強さーーそんな女性像に若い世代の多くの人たちも憧れを抱いているのだろうと考えています。それでも、肌は柔らかすぎてもよくないのです。今回の新しい乳液は、中はハリをしっかり与えられるものであることに注力しました。そんな柔らかでハリのある肌へと導く乳液は、これまでの角層研究とその技術によって実現しました。

パッケージについても、このコンセプトを投影してデザインしています。ペールトーンカラーで柔らかさを、直線的でシャープなフォルムは凛々しさをそれぞれ表現しています。また、スピーディーなケアに考慮してポンプ式を採用。このポンプは、最後まで使えることを考えた密封二重構造で、乳液を出しながら内袋だけが縮むようになっています。」

――年齢的なこともあるのだろうと思いますが、個人的には、乳液一つでケアすることに不安を覚えないと言えば嘘になります

木戸 「この乳液は化粧水、乳液、クリームの機能を備えたアイテムですが、いつものケアに組み込むこともできます。物足りなさを感じる方は、例えば、ふきとり用化粧水「ネイチャーコンク」で余分な肌の老廃物を取り除いた後に使うのは効果的と思います。美白など、肌の悩みに合わせたアイテムや、肌の水分の蒸発を防ぐナイトパックなども「リニュー」の後に使うのもいいですね。」

――パンデミックになったことで、消費者の美容に対する考え方の変化を木戸さんは感じられておられますか

木戸 「繰り返しになりますが、この「リニュー」は2017年に立ち上げたプロジェクトです。そのため、当時は今のコロナ禍を想定だにしていませんでした。しかし、ナリス化粧品は肌にできる限り優しい処方で、デリケートな肌でも使えるように考えたものを提供しています。それが時代にマッチしたのでしょう、いわゆる"マスク荒れ"を訴える人たちにも手に取っていただいています。クリームのようにも感じられるほどのもちっとしたテクスチャーは、マッサージクリームとして活用できるのも「リニュー」にある個性の一つです。

20年11月の発売から1ヶ月ほど経ちましたが、欠品が出ることもありました。家にいる時間は増えても、毎日多くの時間をスキンケアにかけられるとは限りません。気分によっても変わってきますね。そんなスキンケアをフレキシブルに対応できるところも「リニュー」の魅力だろうと思います。

――木戸さんの所属されるナリス化粧品は、若い女性の方たちにアンケート調査をされたそうですね

木戸 「自分の肌に合うと思えるもの、刺激のないものを選ぶとの回答が多くあったのが特徴的でした。敏感肌の方に向けた製品ではないのですが、デリケートな肌の方でも安心して使えるものに仕上げました。敏感肌の方にご協力頂き、パッチテストやスティンギングテストを行い、クリアしています。」

――敢えて聞きます、「リニュー」はこの先も1アイテムだけでの展開を考えられていますか

木戸 「実は今、考えているところです。化粧水、乳液、クリームの機能を持つ「リニュー」にはないスペシャルケアするアイテムなどラインアップするのもいいかも知れませんね。」

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洗顔後すぐに使う、先行型乳液は肌の油水分バランスに考慮した処方。乳液だけのワンステップケアで角層をケアし、潤いを肌に届かせるのは、2種の厳選美容成分セラミドと擬似細胞間脂質成分。肌を健やかでなめらかな、ハリのある美しさへと近づける。無香料、無着色、アルコールフリー、パラベンフリー、弱酸性の設計が、より多くの人の肌に合うアイテムにした。プライム ミルク Ⅰ(混合肌用)、Ⅱ(普通肌用)、Ⅲ(乾燥肌用)各160ml ¥2,200 リニュー

 スキンケアに多くの熱い視線が向けられる中、「リニュー」はデビューした。乳液として機能するアイテムだが、それだけに限らないこともあり、発売後わずか1ヶ月で半年分の販売目標を達成。一部の店舗では欠品するほど注目されているという。この先行型乳液の登場により、その日の気分や環境によって自由にスキンケアを楽しんでいいのだと改めて気付かされた。スキンケアという自分のために行う自分だけの時間がどうありたいかを考えるきっかけをくれる。

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ナリス化粧品 リテール事業部 マーケティング課 課長
木戸麻記子●Makiko KIDO
大学卒業後、ナリス化粧品に入社。以後18年に亘り、200品目以上の化粧品及び食品の企画開発に携わる。

リニュー(ナリス化粧品)お客様相談口 0120-32-4600
https://www.narisup.com/shop/brand/renue.aspx
https://www.narisup.co.jp

"おうち時間"を彩る香りの力


2020年は不思議な年で、今もなお、恥ずかしながらふわりとした時間の中にいるような感覚を覚える。
今年の2月以降、いわゆる"おうち時間"と言われる時間が大半を占めた中で、注目を集めたものに"香り"がある。そして、世代を超えて愛され続ける「ジョー マローン ロンドン(Jo Malone London)」もその人気を支えているブランドの一つだ。
今回は、1994年から続くフレグランス ブランドを支える、PR アシスタント マネージャーの木村あゆみさんに香りの楽しみ方、ブランドの魅力を訊く。

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――ブランドの誕生以来、ずっと世界中に多くのファンがいますね

PR アシスタント マネージャー 木村あゆみさん(以下、木村) 「ジョー マローン ロンドン(Jo Malone London)」は、1994年に英国はロンドンで誕生しました。以来、香りに包まれた豊かな生活を提案する、ライフスタイルブランドです。コロンをはじめ、香りで暮らしを演出するバス & ボディやホーム コレクションなどをラインアップし、その高いクオリティとエレガントなギフトラッピングで英国スタイルを象徴するブランドであり続けています。そのシンプルで洗練された製品から広がる華やかなスタイルこそ、「ジョー マローン ロンドン」が支持されるポイントなんだろうと考えています。

――香りの世界だけでなく、どんなものやこと、思考をもシンプルであることはとても難しいことのように感じます。それを洗練したもので提案し続けるブランドですから、たくさんのことをお考えなのだろうと推察します。特にどのような点に注力されておいででしょうか

木村 ブランドが大切にしているテイラーメイドの香り"セント ペアリング"という考え方からその姿勢を感じていただけるのではないかと思います。"フレグランスは自分を表現するもの"という考えのもと、ご自身だけの個性ある香りを見つけるご提案をしています。「ジョー マローン ロンドン」の香りは単独ではもちろん、異なる香りを組み合わせて自分らしい香りを創ることができます。いずれもペアリングできるようにデザインされているのです。重ねづけをすることで、コロンやクリームのそれぞれの特徴を補い、引き立たせることができます。香りを重ねられることこそ、シンプルを追求しているが故のことと思います。どの香りにも厳選した原料を使い、マスター パフューマーの手によって作られた香りは、シンプル。まるで洗練されたテイラーメイドのよう。「ジョー マローン ロンドン」が生み出す香りは、常にさりげなく、意表を突く個性を感じさせるものばかりです。

――香りの持つ多彩さを教えてくれる「ジョー マローン ロンドン」のブランド哲学を最も感じられるプロダクトは何になりますか?

木村 発売から10年が経過したロングセラー製品、「イングリッシュペアー & フリージア コロン」です。独創的でエレガント。それでいて品のある香りは、まさにブランド哲学を体現する香りと言っても過言でないと言えます。世界中で人気No. 1であることもそれを裏付けているように思えます。誰にでも"いい香り"と思わせるものって、そんなにあるものではないですよね。しかし、この香りにはそう感じさせる力があるようです。きっと『装苑』の読者の方々も好きになってくださるのではないでしょうか。

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英国の果樹園に舞い込んだかのような、フレッシュな洋梨の官能的の持つみずみずしさが弾ける。そこに真っ白なフリージアの清らかさで包み、アンバー、パチョリ、ウッドで豊潤に溶け込む香りが秋の訪れを告げる。ジョー マローン ロンドン「イングリッシュペアー & フリージア コロン」30ml ¥8,000、50ml ¥11,200、100ml ¥16,000

――パンデミックになり、私たちの生活は大きく変わりました。そうした"新しい日常"でこれまで以上に香りに、とりわけルームフレグランスに注目が集まっていると聞きます。ブランドにとって、また木村さんにとって香りはどのようなものとお考えでしょう

木村 多くの人々が、自宅で過ごす時間をこれまでにないほどたくさん持ちました。それが、長い時間を過ごす部屋や空間を見直す人を増やすことになったのでしょう、引っ越しを考える人が増えたというニュースすら耳にしました。そして、人々が最も多く起こした行動が、部屋の模様替えやインテリアの買い替えとなどといった空間の見直しだったのではないでしょうか。
模様替えを考えた時、一番気軽で手軽に行えるのが、香りで空間を変えることなのだろうと感じます。実際に、「ジョー マローン ロンドン」ではリアル店舗がクローズした外出自粛期間にコロンはもちろんのこと、キャンドルやディフューザー、ルームスプレーなどのホームコレクションを求めるお客さまのオンラインオーダーは過去に例を見ないほどでした。深く呼吸をすることすら忘れがちな現代人にとって、好きな香りを胸いっぱいに吸い込むという行為自体が、呼吸とともにリフレッシュ、あるいはリラックスさせてくれることに繋がると思っています。

香りが時空を包み込むということ、その歓びに触れたいと思うとき

――外出自粛が解かれて数ヶ月経った今もなお、緊張感を持って生活している人は少なくないだろうと思っていますし、私もその一人です

木村 ストレス社会という言葉が生まれて久しいですが、今、これまでにないほどに人々が我慢などを含め、心の不安を抱えていると思います。香りには、リラックスやリフレッシュだけでなく、不安を取り除いたり前向きな気持ちにさせてくれます。時には、自信をも持たせてくれる力もあると思います。「ジョー マローン ロンドン」は視覚と嗅覚からアプローチし、自信を与えてくれる稀有なブランドとして、いつもいつまでも求められるブランドであり続けることが使命なのではないかと思います。

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燃焼時間、約45 時間。ロゴが記されたシルバー調の蓋を持ち上げた瞬間からほのかに感じさせる香りが非日常への扉を開く。ジョー マローン ロンドン「イングリッシュペアー & フリージア ホーム キャンドル」200g ¥8,500

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スプレーをシュッとひと噴きすればスタンバイOK。いつもの空間が瞬く間に異空間へ。時間や場所によっても変化する印象も一興。ジョー マローン ロンドン「イングリッシュペアー & フリージア セント サラウンド™ ルーム スプレー」175ml ¥8,500

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ディフューザーに付属された 10 本のスティック(リード)の本数で、香りの強弱を好みに調整して楽しんで。ジョー マローン ロンドン「イングリッシュ ペアー & フリージア セント サラウンド™ ディフューザー」165ml ¥12,000

家で過ごす時間が1日のほとんどを占める中、改めて思いしらされたのは、香りの力だ。実際、旅するように、うちにある幾つかの香りに火を灯したり、時には腕につけてみたりした。香りに包まれる時間は、木村さんのおっしゃるように、リラックスやリフレッシュできると感じる。また、懐かしい記憶を蘇らせ、未来を思い描く楽しみをも与えてくれるものでもある。

 香りでライフスタイルを提案する、ロンドン生まれの「ジョー マローン ロンドン」は、大切な人へのギフトとしても選びたいと思わせる。想像力次第で、時空をも彷徨わせてくれる香りを、まずはシグネチャーであり、誰もがいい香りと感じ得る「イングリッシュペアー & フリージア」でその世界観に触れる歓びに触れたい。

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ジョー マローン ロンドン(Jo Malone London)
PR アシスタント マネージャー
木村あゆみ●Ayumi KIMURA
PR会社にて多数の化粧品会社を担当。その後、化粧品やサロンを展開するビューティカンパニーのPR職を経て2020年より現職。

https://www.jomalone.jp/
Tel: 0570003770 (ジョー マローン ロンドンお客様相談室)

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『装苑』2021年5月号、3月27日発売!

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