須山佳子さんのビューティのプロジェクト、Bijo; From Paris

フランスのビューティ業界で目覚ましい活躍をしている須山佳子さんの活動が興味深い。日本の美容製品をフランスに紹介するべく「Bijo;」というプロジェクトをスタートさせた彼女は、ファッションのビジネススクール、IFM(フランス・モード研究所)出身。その後も長くファッションに関わってきたが、ファッション関係のコーディネート業を請け負う中、ビューティ関連の仕事が舞い込み、事業拡大して現在に至るという。

「百貨店のファッション部門に電話しても話すら聞いてもらえないことも多いけれど、ビューティだとすぐに会いましょうとなる」と笑う。ビューティの門戸は開かれており、またフランスにおける日本ブームもあって、大きな広がりを見せているのかもしれない。昨年末のアトリエ・ブラン・マントに続き、今年は伊勢丹とのコラボレーションで日本文化会館にてポップアップストアをオープン。今後は百貨店ボン・マルシェでのイベントも予定され、ゆくゆくは固定客を想定して店舗運営を目指している。

日本の繊細さを凝縮させたかのような彼女のセレクションは、デザイン性、同時代性、先進性を感じさせ、それはファッションでの経験によって育まれた審美眼があるからといえそうだ。日本人にとっても"発見"を感じられる新鮮さを持つセレクトが意識されていて、それこそがフランス人の琴線にも触れる要因となっているのかもしれない。


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"SHAQUDA"の熊野筆ボディブラシ。


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上左 "SUWADA"(諏訪田製作所)の爪切り用ニッパー。
上右 パリを拠点に活動するチコ・シゲタさんによる"SHIGETA"のエッセンシャルオイル配合のプロダクト。
下左 ヘアスタイリスト出身で、ロサンゼルスを拠点に活躍する高橋祐也さんによる"PLUIE"のヘアアクセサリー。
下右 須山佳子さん


『装苑』2017年9月号掲載
text&photpgraphs : Tomoaki Shimizu
清水友顕●パリ在住。ステューディオ・ベルソー卒業後、
いくつかのブランドでの研修を経て、主にファッションを扱うジャーナリストに。
ライフワークは週末の蚤の市・古物市めぐり。レコードと古いぬいぐるみ集めが趣味。

MAGAZINE

『装苑』2017年10月号、8月28日発売

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